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2016年、原油価格は反騰するUPDATE


原油価格は現在、下落の一途をたどっています。
資本家の支配下にあるアメリカとその同盟国の金融当局とマスメディアは、その原因として新興国経済の低迷をあげています。
もっとも、中国を中心とした新興国の原油の需要自体は堅調を維持してます。景気には波がありますが、新興国の成長は構造的にこれからもつづきます。
一方、設備投資過多、シェールなどを原因とする、供給過剰もよく理由としてあげられますが、アメリカで生産されるシェールオイルのシェアはもともとそれほど高くありません。シェールの油井の寿命は短く、ここ1,2年急増した生産は今後、急速に減っていきます。シェールクリフです。これは、たとえ原油価格があがってコストの問題が解決してもかわりません。
シェールバブルは、原油価格を吊り下げるためのプロパガンダにつかわれた可能性があります。中小企業ばかりのシェール会社がつぶれることは、その目的を達するための当然の犠牲として最初から想定されていたのでしょう。

アメリカが、市場規模の小さい原油先物市場の価格を操作して、原油価格を吊り下げる目的は3つあります。
まず、消費者に対する実質減税です。アメリカの中産階級の賃金は伸び悩んでいます。それでも借金をして消費してきましたが、それもそろそろ限界です。そのために原油安によるガソリン安で、コアの小売売上などをテコいれしようとしたのです。
しかし、もっとも大きな目的は、ドル高(≒株高)誘導でしょう。資源価格が低迷すれば、ドル高を誘導できます。ドル高にして、米国内に資本を流入させれば、株バブルが維持できます。格差拡大によって資産効果が減少しているとはいえ、株高は、富裕層などの自動車などの高級品消費を促します。
あとは、ロシアなど敵性国家への経済制裁の目的です。

米国が原油価格を操作する上で欠かせないパートナーがサウジアラビアです。OPECの盟主であるサウジアラビアは、サウド家の独裁国家です。このサウド家はアメリカ軍に、国内外からその権力と地位を守ってもらうのと引き換えに、米国の都合のいいように原油生産量を調整しています。

しかし、来年移行、原油価格が急上昇する可能性がでてきました。
原油安によってサウジの財政は悪化しています。過去の増産によって油田は傷んでいます。
いつまでも、今の生産量を維持はできないのでいずれ減産に踏み切らないといけません。
アメリカも、米国債のファイナンスを湾岸の産油国に依存しているのでサウジが弱るのは長期的には自分のクビをしめることになります。
サウジとアメリカの間には、原油価格を抑える密約があると思いますが(サウジのシェールつぶしというのは表向きの建前)、それには期限が事前に設定されていると推測します。
ゴールドマン・サックスは原油価格の下落を煽ってきましたが、来年の推奨トレードとしてメキシコやロシアなどの産油国の通貨の逆張りをあげていますし、原油価格は2016年末までに52ドルに値上がりすると予想しています。
また、ゴールドマンは、来年の利上げスピードは市場が予想するよりも早いとしています。その理由としてインフレ率の上昇をあげています。
金利を上げてドル高をさらに誘導するために、来年、ゴールドマンはいずれかのタイミングで原油高を仕掛けてくる可能性が高いと思います。いままでは、原油安がドル高の一因になってきましたが、利上げ後さらにドル高に誘導するためには、原油価格の上昇が必要です。12月利上げ後、材料出尽くしで、今までのように、金利安、ドル安になるおそれがあるからです。そのため、原油高でインフレ率上昇を演出し、更なる追加利上げをちらつかせる必要があります。
とはいっても、感謝祭前後までは、アメリカの年末商戦ですから、この間は、原油安を維持してドル高株高をキープしてくるでしょう。
先週も、FRBが潜在成長率&自然利子率の低下を認めたことが嫌気されて、ドルやダウがくずれそうになりましたが、ダウ構成銘柄でシェアの高いのナイキが、大規模な自社株買いをしたことで市場は反発しました。アルゴですべての市場が相関でつながっていますので、一社の自社株買いでダウインデックス、S&P500、そして債券市場、為替市場まで、一時的にしろモメンタムをつけて動かすことが可能になってしまっています。ナイキとしては年末商戦まっただ中の今、株バブルがはじけるのは避けたかったところでしょう。
12月は、ECBの追加緩和、米利上げなどが予定されています。ドル高誘導は株バブル延命のアシストになるでしょう。
しかし、その一方、12月は、投機家の手仕舞い、税金対策の売りもでてきます。
どっちにしろ、企業収益が伸び悩んでいる米企業の株価が来年以降、大幅に上昇することは困難になってきています。株バブル崩壊が避けられたとしても株価は、GSが予想するように狭いレンジで推移する可能性があります。
そうなると、投機家は新たなボラを求めて、ゴールドマンが仕掛けてくるであろう原油ブル相場にのってくる可能性があると思います。


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[ 2015/11/23 21:54 ] 市況 | TB(0) | CM(0)
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