FC2ブログ

BullionVault

人民元、SDR構成通貨採用


予想どおり、人民元のSDR入りが決まりました。
いままで反対してきたIMFの実質支配者であるアメリカ(そしてその従属国)が折れました。
もっとも、ウエイトは強気の予想(14~16%)を大きく下回る10.92%でした。
弱気予想のコンセンサスの、9%程度はうわまわっています。
この10%のトレードオフを既存のどの通貨が負担したかみると、ドルはほとんどシェアを減らしていません(41.9%→41.7%)。
一方、ユーロ(37.4%→30.09%)やポンド(11.3%→8.09%)や円(9.4%→8.33%)は、そのウエイトを大きく下げています。
ユーロやドル、ポンドはドルインデックス構成通貨ですので、これらの通貨が弱まることは、ドルインデックスを釣り上げることができます。アメリカとしては悪くない配分です。
人民元は、ドルの最大の脅威です。ドルが基軸通貨特権を失えば、産業が空洞化して金融による錬金頼みのアメリカは終わりです。
かといって、このまま、アメリカが人民元のSDR入りを拒みつづければ、中国がIMFから離れ、BRICs開発銀行やAIIBなど独自路線に走ることになり、アメリカは閉めだしが続きます。たとえば、アメリカ国内での人民元決済銀行の不認可などされる可能性があります。そうれなるとアメリカから距離を起き、中国側についているイギリスが漁夫の利を得ます。
アメリカは、ドルの構成ウエイトを維持することを条件に、人民元の組み入れを認めたのだと思います。
人民元のSDRの組入れ決定は、スポークスマンであるラガルドの発言からして、早い段階で決まっていたと思いますが、そのウエイトの配分の交渉はギリギリまで続いていたと思います。
アメリカは守れるところは守りましたが、結局、中国の勝ちでしょう。
中国は、無理に高いウエイトの要求をしませんでした。アメリカのメンツをつぶさず、とりあえず、採用という規制事実は作りました。
5年後の次のウエイト見直しまでには、アメリカと中国の力の差、ドルと人民元の力の差は歴然としているはずです。
そこまで中国は爪を隠して力を蓄えていくと思われます。


にほんブログ村 経済ブログへ
にほんブログ村

社会・経済 ブログランキングへ
[ 2015/12/03 16:24 ] ニュース | TB(0) | CM(0)
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
この記事のトラックバックURL

リンク
カウンター
相互RSS
検索フォーム
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

ブロとも申請フォーム
QRコード
QR


ロキソニン