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BullionVault

ゴールドマン&ドラギマジック不発


ECBは市場予想どおり、追加緩和を決定しました
もっとも、その内容はクレクレの市場が求めたものからするといまいち、だったようです。
QE延長、預金金利の利下げは市場予想どおりでしたが、長期国債利回りを低下させて為替に影響を与えるQE増額がありませんでした。ドイツの財政は黒字ですから技術的に難しかったのでしょう。

MNIは事前に市場の要求が大きすぎるので、ECBの決定に市場は失望することになることに注意と警告していましたが、そのとおりになりました。
Mario Draghi May "Under-Deliver" Tomorrow, MNI Warns

市場では、猫もしゃくしもユーロ売り、ドル買いの一方通行でした。
まさにユーロ売りバブルです。
金融リテラシーにかける多くの個人投資家もちょうちんをつけていました。
いままでユーロを散々売り煽ってきたGSですが、昨日、今回の決定で、ユーロは一日で300PPユーロは売られる可能性があるとトドメをさすような煽りをいれていました。
結果は+400PPオーバーで、その逆となりました。
GSのトップは当然、この決定をインサイダーで知っていたと思いますが、いつも予想があたっていてはおかしいので、あえて外したのかもしれません。
真意はわかりませんが、結果的には、大外しで、ゴールドマンの予想への信用は今回、大きく揺らいだことは間違いないことです。これ金や原油、銅などの他の予想への信任も落としたことになります。市場を予想によって自らのポジションに誘導する手法にケチが付きました。
これは金融市場や実体経済にとってはポジティブだといえます。情報がない個人投資家(日本の三流エコノミストや投資家も)は、権威に弱く長いものにもまかれろといいうことでゴールドマンの予想に追随することが多いのですが、これは市場の価格発見機能を害することになるのでよくありません。

その後、ISM非製造業雇用指数が市場予想を大きく下回ったこともユーロ売りのショートカバーに拍車をかけました。
最近の製造業系の指標は弱いが、米国のGDPに占める割合は10%程度だから、関係ないというありがちな楽観論が揺らいだことになります。これはドル売り材料です。

まさかのドラギマジックが不発になったことで、米国の12月利上げはやりにくくなってきましたが、いつもの雇用統計の一発逆転で挽回するのでしょうか?
今年のホリデー商戦はさえなかったようです。ネットの通販は好調だったようですが、それを合わせても微妙のようです。
ホリデー商戦は前倒しになったといわれていますが、最近のコンテナの輸入量、クレジットカードの使用状況などの状況証拠からみても、米国の10月、11月の消費は微妙だったようです。
11月の市場予想を大きく上回った雇用統計や大幅な原油安などは、個人消費にあまり寄与していないようです。
手負いの米経済ですから、ラストチャンスともいえる12月の利上げ強行はいまのところは確実だと思います。
もっとも、指標ではなく、今後は市場しだいです。
FRBやGSなどが理想とするシナリオで、ドル高で株価が上昇する(ドル安で株価下落)正の相関がこのまま維持できるのであれば、そのまま利上げを行うでしょうし、逆に、ボラが大きくなり、短期的な反応にとどまらず相関が変わって、ドル高で株価が下がる(ドル安で株価上昇)ようになれば、利上げは見送られると思います。


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[ 2015/12/04 02:45 ] 市況 | TB(0) | CM(0)
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