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ECB理事会&雇用統計&OPEC総会通過


金にとって鬼門であった今週のECB理事会と雇用統計を無事通過することができたようです。
ドラギマジックと雇用統計による米利上げ観測上昇を期待して、金やユーロを徹底的に売っていた投機筋は拍子抜けして買い戻しを迫られているようです。
ECBの追加緩和の内容に、貪欲な投機筋は失望したようです。追加緩和発表後、ユーロが上昇してしまったので、ドラギがあわててその後の会見で、いつでもさらに追加緩和(QE額の増額)ができることを匂わす発言をして火消ししようとしましたが無力でした。
ドイツなどは、金融政策の効果を確かめるためには、ある程度時間が必要というスタンスを以前から貫いています。
また、QE額の増額にはどうしても、債券発行額の番規模の大きいドイツの協力が必要です。しかし、ドイツは財政黒字であり、新規の国債の発行は限定されます。ドイツは来年の成長率予想を上方修正していますし、景気回復に自信をみせているので、いままで以上に緊縮財政の立場を強くするでしょう。
ドラギは強がっていますが、すぐには次の追加緩和は難しいと思います。

実体経済の景気の動向をはかる指標としては重要性が大幅に低下している雇用統計ですが、FRBが市場操作をするためのツールです。それに群がる投機筋にとっては最重要指標であることはかわりません。
あいかわらず、小売や飲食業の臨時のアルバイトばかり増えているようですが、年末商戦は不調だったようで、これから解雇が増えそうです。アメリカの小売業は店舗型からネット通販型に急速にシフトしています。もちろん、宅配のドライバー、アマゾンの倉庫の品出しの仕事などの需要は高まりますが、全体としてみれば人員の削減につながると思います。
それでも、NFPで悪くない数字を出してきたことで、12月の利上げはほぼ確実な情勢になってきました。
これで、材料出尽くしでしょうか。過去の利上げの局面と同じように、そろそろドル売り、金買いにトレンド転換する可能性がでてきました。もちろん、FRBやGSなどの国際ユダヤ資本家集団の反撃は予想されます。

為替は金利差で動くとされています。特に2年債利回りの差が重視されます。チャートなどの形状からみれば、10年債などより相関しているようにもみえますが、結局、10年債が方向性を決め大きなトレンドをつくり、2年債はそこに収斂していくので。中長期には、10年債利回り格差がより重要だと思います。その、10年債利回りは目先の政策金利の影響よりも、中長期的にみてインフレ率や自然利子率の影響をより多く受けると思います。
そのインフレ率の決定要因として大きいのが原油価格です。
今回、OPECは減産を期待されましたが、やはり、今回もサウジがおれませんでした。もちろん背後にはアメリカがいます。
しかし、来年も原油安がこのまま続けば、アメリカのインフレ期待はいっこうに上昇しないと思われます。
自然利子率(自然失業率、均衡失業率)が低下しているので、フィリップス曲線はほとんど機能していません。インフレ期待上昇には原油のほうがより重要です。
原油安が長期化すれば、利上げのペースは遅くなるでしょう。12月の利上げはすでにマーケットは折り込み済みですが、利上げのペースに関してはまだまだコンセンサスが割れているようです。FRBや金融メディアはゆっくりとのアナウンスを市場に流しているのですが、どこまでゆっくりなのかは意見がわれています。GSなどのように市場が思うよりは早いと予測しているところもあります。
ペースが遅くなれば、金価格や、ユーロ、債券市場にはプラスでしょう。株式市場は一時的にはプラスに働く局面もあるでしょうが、ドル安によって基本は売り圧力のほうが強くなるでしょう。
10年債利回りも下がるでしょう。他の先進国の長期債利回りに比べて米国の金利はリスクプレミアムを加味しても高すぎます。同じように資本利潤率が低下しているはずなので、米国債の利回りにはまだまだ低下圧力があると思います。
逆に他の先進国の中長期債利回りのマイナスはいくらなんでも異常ですので、遅かれ早かれ修正されるでしょう。
米国と他の先進国の金利差は、中銀の操作で歪められていますが、今後は市場の価格発見機能によって収斂していくと思います。この圧力にはドルは勝てず、売られることになると思います。


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[ 2015/12/05 00:40 ] 市況 | TB(0) | CM(0)
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