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株バブル終わりの始まり


株式市場、年始のアノマリー
新年の最初の営業日のS&P500の日足とその年の年足の相関関係は50%以上あるようです。
今年のS&P500の日足は大陰線でスタートしました。
また、1950年以降、米国株式市場は、その年の最初の5営業日の取引結果が最終的に上昇となるかいなかで。その年プラスで終わるかマイナスで終わるかが85%決まるそうです。
今年の年始5営業日は結局、マイナスで終わりましたので、今年の株式市場はベア相場に突入した可能性が高いようです。
日本のメディアは、世界同時株安を中国のせいにしているようですが、発端はアメリカの利上げです。
FRBは株バブル延命のために、利上げをしてドル高に誘導しようとしました。
初動は、FRBが理想とする反応を市場はしましたが、結局、ユーロや円が反発してドルインデックスが下げに転じて株バブル維持に失敗しています。
あわてて、フィッシャーFRB副議長が、年内4回の利上げを示唆するという口先介入をしましたが、ドルは反発せず株も売られっぱなしです。
FRBのアナウンスメント効果も薄れ、市場のコントロール能力が低下しています。

米当局の、もうひとつの市場コントロールのための切り札が、雇用統計です。
雇用統計は、金額や物理的な数量といったものでなく、雇用契約という口約束ですからいくらでも季節調整や調査方法の修正などのレトリックでちょろまかせます。
それがインチキだと証明することは困難です。
アメリカの全体労働人口からいえば10万~20万の数字はノイズみたいなものです。絶好調な雇用統計を牽引するパートタイム(月1や週1でも+1人)のアルバイトは出入りが激しいので日々、10万~20万程度の数字は変動しているでしょう。
オバマケアの負担を嫌がった企業が若者のフルタイム雇用者を解雇して、年寄りの複数のパートタイム労働者でワークシェアするようになってから、うわべだけはNFPの数字が増加して、失業率は下がっています。
しかし、賃金の伸びは微々たるものです。そのため個人消費はのびず、GDP成長は鈍化したままで、インフレ率ものびていません。イエレンやGSがドグマにはまっているフィリップス曲線はほとんど機能していません。
金融政策でバブルが発生しているので資本収益率が賃金の上昇率を上回ったままです。そのため、格差が拡大して、過小消費理論から経済全体のパイが縮小し、社会が不安定になって治安が悪化しています。
このように実体経済の景気を測る指標として重要性が低下している雇用統計ですが、金融投機経済にとってはいまでも最重要指標です。これまでも、他のマクロ経済指標が総じて悪化して、株価が崩れそうになったとき、一発逆転でこれを救ってきたのが雇用統計でした。
今現在、株式市場は底抜けの危機ですので、今回の雇用統計は、なりふり構わず、いい数字を出してくる(前回わざと外した?GSも事前に強気の予想)と予想していましたが、案の定、かなりいい数字を出してきました。
市場の投機筋はこれを好感し、ドルインデックスは上昇し(ユーロドルは売られ)、株も買い戻されました。
もっとも、これに反応したのは一瞬でした。
ドルインデックスは再び売られ始め、株の反発も終わりました。
中国のサーキットブレーカーの発動は批判も多いですが、効果はあると思います。一日おいて解除したからこそ下げ止まったといえます。
この中国の介入と雇用統計のインパクトをしても、週末の米国株を支えることはできませんでした。
米国株が下がれば、日本株も終わりです。
ドル高で企業業績が悪化している米国株とちがって、日本株は企業業績がいいから買いだとかいう理屈をよくききますが、株式市場の下げ相場に勢いがついてくるとファンダメンタルなんて関係ありませんし、国別、デカップリングはありません。個別で業績のいい企業でも金鉱株とか特殊なものをのぞけば、地合いがわるければ、業績関係なく売られます。個人投資家を中心としたETFによるインデックス投資ブームは、ゾンビ企業の株価も釣り上げてきましたが、このETFのパニック売りが今度は、好業績銘柄の株も道連れにします。
そもそも、日本企業の業績がいいのは、円安によるただの為替益にすぎませんので先につながるものではありません。株は将来ののびしろに投資するというのが建前ですからこれでは買えません。
為替市場では、リスクオフによる円キャリーの巻き戻しと、日本株を買っていた外人の為替ヘッジの円売りの買い戻しで、短期的には円高圧力がかかると思います。
もっとも、日銀への信用の低下で中長期な円安トレンドに変更はないと思います。
日本株が終われば、年金基金に多大な損失がでます。日銀のバランスシートも痛みます。日本の財政悪化、景気悪化による税収減、日銀の信用力の低下、それらはすべて円売りです。
幼稚な安部内閣を支持して、自民党に投票した国民の一人ひとりが反省を迫られています。
金は短期筋の先物のショートカバーだけでなく、中期筋のETFも買戻されてきました。株投資家が株から金にマネーを移動しはじめたようです。
長期投資家の中国などの現物買いは引き続き好調のようです。
ここにきていままで金を散々売り煽っていた連中も、予防線をはるような発言が目立ち始めています。
とはいっても価格はまだ底の底ですから、1200ドルあたりを超えてくるまでは、一服できないと思います。
本格的な上昇は、株価下落の加速が始まるあたりから(S&P 500、1500割れ、日経1万割れ)だと思います。


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[ 2016/01/09 15:21 ] 市況 | TB(0) | CM(1)
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[ 2016/01/10 11:03 ] [ 編集 ]
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