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レイ・ダリオかく語りき UPDATE2


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How The Economic Machine Works by Ray Dalio
30分で判る 経済の仕組み Ray Dalio
世界一の資産家レイ・ダリオ氏が解説する「30分でわかる経済の仕組み」 全文書き起こし
日本ではウォーレン・バフェットやジム・ロジャーズ、そしてジョージ・ソロスなどの投資家が有名です。
しかし、最近ではバフェットは落ち目です。
バークシャー・ハサウェイ株は下落の一途をたどり、人間性もダークな部分が露呈してオワコン扱いですし。

ジム・ロジャーズは口では、後出しで、売った買ったと言っていますが、実際本当に売買しているか不明ですし、していても投資額は小さいでしょう。今は、金融メディアのコメンテーター的存在です。

ソロスはバックにいるユダヤ資本家が市場を誘導するためのアジテーターです。その運用額はレイ・ダリオなどに比べると微々たるものです。
いまでは、広報政治活動がメインです。対ロシアや対中国で、政治の不安定化を扇動して地政学リスクを上昇させるのに熱心なようです。昔から人の恐怖を煽って、その逆張りをしてボロ儲けしてきた典型的ユダヤ投資家です。人の不幸が飯の種です。

このように、バフェットは別として、ロジャーズとソロスは投資家としてはセミリタイア状態です。

一方、レイ・ダリオは現役バリバリです。昨年の運用はさえませんでしたが、世界最大級のヘッジファンド、ブリッジウォーターのリーダーです。
著名な投資家のほとんどすべては運で成功した人です。ナシーム・ニコラス・タレブのいう「まぐれ」な人たちです。米国かぶれで意識の高いリバタリアンたちが好みそうな、成功本や自己啓発本の類がほとんどがあてにならないのは、相続と運で成功した人の後知恵バイアスからくるあとづけのノウハウしか書かれていないからです。著名な投資家たちの投資アドバイスがほとんどやくにたたないのはこれと同じです。
しかし、レイ・ダリオは別格のように思われます。
自分のヒューリスティックに過信していません。統計などデータ重視のようです。
マインドフルネスをいち早くとりいれたところも先見性があると思います。

そのレイ・ダリオが、FTに長期債務サイクルを注視しろと警告する記事をのせています。FTは、ロイター同様、今では資本家のコントロールによってその記事はかなり右に偏向しています(むしろ従来右寄りといわれたWSJのほうが公正な報道をしている)。
それでも、まだまだ影響力があると思います。
Pay attention to long-term debt cycle
レイ・ダリオ:リスク・プレミアムの圧縮で金融機能が麻痺した01
レイ・ダリオ:リスク・プレミアムの圧縮で金融機能が麻痺した02

レイ・ダリオは、以前から、短期債務周期の景気循環(8~10年目)と長期債務周期(スーパーサイクル)(50~75年)の景気循環、そして労働生産性の成長を組み合わせた、経済モデルを提示してきました。

ダリオは、FRBやECBや日銀、そしてその御用学者であるクルーグマンらの依拠する経済モデルが、短期債務周期の直線的な景気循環しか注視していないと指摘しています。
ダリオは今現在の米国経済が、短期の債務周期の膨張が7年目、長期の債務周期の膨張が終点(ミンスキー・モーメント)に達していると指摘しています。
債務の膨張による元利払いの負担が所得の増加を上回ることに耐えられなくなったために、消費を減らさざるを得なくなった状態です。
アメリカの家計は、住宅バブル、学費ローン、自動車ローン、カードローンでいっぱい、いっぱいになっています。企業も自社株買いのための社債発行が限界に達しています。国や州の債務はGDP比で、どんどん右肩上がりに増え続けています。財政出動の余力が失われています。中国では企業と地方自治体が過剰債務ですが、米国はすべてのバランスシートが傷んでます。
米国経済:債務という爆弾の処理は進んでいるのか?
ミルトン・エズラッティは、アメリカのバランスシート調整が、全体としては 、りーマンショックの2009 年以降に改善も悪化もしていないという状況と指摘しています。遠回しに言っていますが、バランスシート調整(デレバレッジ)はほとんど進んでいないということです。
企業収益と債務比率がリーマン時の水準に戻っていることもダリオの主張を裏付けているようです。
The $29 Trillion Corporate Debt Hangover That Could Spark a Recession
レイ・ダリオのいうようにデレバレッジ、クレジット・クランチ(信用収縮)はこれからが本番で、この先まだまだ長く続くと思われます。

長期債務周期が下降する状況下では、クレジットのデレバレッジ(債権の縮小)による所得減少と資産価格下落によって、強烈な需要不足が発生します。景気は停滞してデフレ圧力が強くなります。
この状況下では、レイ・ダリオは金融緩和でも経済が刺激されなくなるとしています。
流動性の罠の状況下でもマイナス金利や量的緩和で期待インフレに働きかけて、実質金利をマイナスにすれば景気が刺激されるといったクルーグマンをはじめとするリフレ派の楽観的なモデルは通用しなくなるのです。
黒田総裁はマイナス金利を導入しました。株などの資産価格や為替の操作は一時的に可能かもしれません。しかし、実体経済への効果はその副作用に比してほとんどないと思われます。
金融緩和の資産効果がほとんどないとしても、今この状況下で利上げをすれば、逆資産効果は逆に大きいとダリオは指摘しています。
そのため、レイ・ダリオは利上げに反対しています。

レイ・ダリオは長期債務周期の下降期対策の経済政策として、4つの方法を提示しています。
第1に、人、ビジネス、政府が支出を縮小する。
第2に、債務の不履行や再編する。
第3に、資産を富裕層からそれ以外に再分配する。
第4に、中央銀行が新しい紙幣を印刷する。

一つ目の緊縮財政は、少子高齢化で社会保障費が上昇していく現在の状況下では困難でしょう。削れるのは軍事費ぐらいですが、これは軍産複合体と結託した右翼からの強烈な反発が予想されます。かれらは地政学リスクを煽ってこれからも軍事費を増大させるでしょう。

二つ目の、デフォルトは、ハードランディングな手法で、所得減のスパイラルを引き起こし、景気を底抜けさせて大恐慌に陥る危険があります。

三つ目の、所得の再分配はもっとも現実的で効果的な方法です。
民主主義が機能しているのなら圧倒的多数派である中間層以下の多数決でそれは可能です。
もっとも大衆は一部の資本家が牛耳るマスメディアによってメディアコントロールをうけています。また、日本では小選挙区制の導入、米国ではゲリマンダーなどの選挙制度の改悪が行われています。そのため、大衆の人気を集めるのは、表面的には多数派の弱者の味方のふりをするリベラル的なバラマキを政治公約を掲げるポピュリズム右翼政党です。
アメリカでいえば、ヒラリーやトランプ、日本でいえば安部、橋下です。欧州でもデンマークの福祉排外主義の極右が台頭していています。かれらは、共通の敵(たいていは社会的弱者)を設定することで大衆の労働者の怒りが資本家にむかわないようにしています。設定される敵は日本なら、在日朝鮮人や生活保護者(以前は公務員)、アメリカなら黒人やヒスパニック(最近ではウォール街)、欧州では難民です。かれらが既存の労働者たちの仕事を奪い、弱者のフリーハンドのせいで税金が高くなるというシナリオです。実際、右翼(保守&リバタリアン)が過大に問題視する生活保護や難民対策費などが社会保障費に占める割合は微々たるものです。人気とりのためにつかうリベラル的なばらまきもたいした額ではありません。
その一方で選挙に勝利したことで、右翼である富裕層や大企業が減税で得られる利益はそれを凌駕しています。
それでも、結局、敵対心を煽られて、自分の権利や利益が損をするという利己的な自己防衛本能を刺激された多数派の労働者が、右翼に投票するのです。選挙に勝利した右翼政党は、結局小さい政府を理想とするリバタリアンであったり、既得権益を保守する世襲勢力であったりするので、投票した多数派の労働者は自分たちの首をしめていることになっています。
民主主義が機能していれば、格差拡大にブレーキがかかるはずですが事実はそうなっていません。
米国では格差拡大による社会不安定で囚人が増加しています。
世界の囚人の半分がアメリカの刑務所にいます。アメリカの成人の100人に1人は囚人です。黒人では5人に1人といいます。囚人の一人あたりの管理費は生活保護よりもかかります。なお、囚人は失業者にカウントされていませんし選挙権がありません。米国の実質的な失業率は欧州と大差ないといわれています。

レイ・ダリオは長期債務サイクル下降期の債務縮小不況対策の4つ目の方法として、中央銀行が新しい紙幣を印刷することをあげています。
いわゆる量的緩和です。
もっとも、これには資産バブルの危険があります。資産バブルによる資産効果は限定的ですが、そのバブルが崩壊した後の逆資産効果による消費減退は大きいとダリオは指摘しています。
また、これはハイパーインフレの危険があるとも指摘しています。
しかし、ハイパーインフレは供給側に大きな問題が発生した場合を除いて(たとえば戦争や近いうちに供給が減少する金など)今後発生する可能性は高くないと思います。デフレやインフレは、単なるマネー現象ではないからです。

「デフレはもっぱら貨幣現象である」というリフレ派の主張は論理的にも実証的にも間違いであることは明白ですが、デフレ現象は、長期債務サイクルのクレジット減少だけが原因ではありません。
資本主義の当然の帰結といえます。
市場で競争するのは、質と価格です。
質は技術革新によってどんどん向上していきます。
質が向上すれば、昔10万したものと同じ品質のものが1万で買えるようになります。
そして人間の欲望はどんどんエスカレートするといっても、脳の感応度逓減によって得られる限界効用(ドーパミンなど)は減少していき、ある閾値を超えればほとんど横ばいになります(シナプスの受容体のダウン・レギュレーション、限界効用逓減の法則)。統計的にみても年収1000万程度を超えれば幸福度はほとんど上昇しないといわれています。

人間はコストパフォーマンスを求めるので、オーバースペックな質は競争力を失います。
結局、最後は価格競争になります。そうなれば、人件費の高い先進国はいずれキャッチアップした新興国と価格競争をせざるを得なくなります。ベルリンの壁崩壊後、東欧、ロシア、中国などが自由市場競争に参戦したこと、ITの普及によって情報や資本の国境、専門家の壁がフラット化(グローバリゼーション)したこと、またこれから戦争で出遅れたアフリカ諸国や、CLMV諸国、大国イラン・エジプトなどが参戦してくることを考えると競争はさらに激化するでしょう。
この競争の激化がデフレ圧力を生みます。

金はインフレヘッジとしての役割が有名ですが、それは金のコモディティの側面だけに注視した見方だと思います。
金の本質は通貨です。デフレ圧力下のリスクオフで株や不動産が売られ、中銀の信用性が低下し、自国通貨に為替リスクが生じるとすれば、リスクヘッジ(保険)のために金需要は高まります。
レイ・ダリオは金をポートフォリオに組み込むことを推奨しています。
信用収縮は債務の縮小であり、その対である債権(債権、株式)などの価格は下落します。
相手方のいない不動産に対する所有権ですが、リスクオフで不動産価格自体は株式以上に暴落します。
資産クラスのなかでは、信用リスクのない金への所有権が安全です。




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[ 2016/01/29 21:53 ] おすすめ | TB(0) | CM(5)
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このコメントは管理人のみ閲覧できます
[ 2016/01/30 05:43 ] [ 編集 ]
「ドーパミン」の辺りですが
恐縮ですが出典をおしえていただけますでしょうか。
[ 2016/02/01 13:24 ] [ 編集 ]
Re: 「ドーパミン」の辺りですが
> 恐縮ですが出典をおしえていただけますでしょうか。


シナプスの受容体のダウン・レギュレーション、限界効用逓減の法則あたりでググッてみてください
[ 2016/02/01 17:16 ] [ 編集 ]
承認待ちコメント
このコメントは管理者の承認待ちです
[ 2016/02/13 20:16 ] [ 編集 ]
承認待ちコメント
このコメントは管理者の承認待ちです
[ 2016/02/29 12:21 ] [ 編集 ]
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