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日中米開戦シナリオ


日中米が全面戦争に陥る可能性は、日本の原発が再度大事故を起こす可能性よりもはるかに低いと思われます。

そのもしかのために、無駄な軍事費を使うのは合理的ではないと思いますが、100%戦争がないとは断定できません。
もし戦ったらどうなるのでしょうか?日中米の戦力など現状認識が必要です。
先の大戦では日本国民の多くが対米開戦に賛成していました。
しかし、その当時の国力の差、軍事力の差を認識していれば(20倍以上)、ほとんどの国民は開戦に反対だったはずです。一部のイデオロギッシュな民族主義者の右翼や既得権益を得ている軍人をのぞけば、負ける戦をしたがる人はいません。
あれだけ力の差がありながら戦争をしかけたケースは歴史上まれであるぐらい間抜けな判断でした。
そのときから日本国民は反省して学習したでしょうか?
今の日本人のほとんどは、現状の日本と中国と米国の力の差を正しく認識しているとは思えません。
何百万人もの犠牲をだした先の大戦から月日が経ち平和ボケしてふたたび右傾化した日本その典型が安部政権の戦後生まれのボンボンたち)はなにも変わっていないように思えます。

ランド研究所は、陰謀論でおなじみのシンクタンクです。
そのため、シオニストやネオコンといった右翼軍産複合体の巣窟という印象が強いのですが、右翼のように感情的、非合理的な集団ではなく、そのポリシーは数値的・合理的・実証的主義が基本であるそうです。
そのランドが日本の安全保障を語る右翼のようなイデオロギッシュで声高の主張ではなく、あくまで冷静なリアリズムの観点から日中米の開戦シナリオをシュミレーションしています。
そのレポートの紹介は、これまでもネットでもいくつかありました。

http://foreignpolicy.com/2016/01/15/how-fp-stumbled-into-a-war-with-china-and-lost/?wp_login_redirect=0

日中開戦「僅か5日」で敗北、米国は尖閣諸島を見捨てる判断

アメリカと中国が極秘裏に結んだ「軍事協定」とは? ~中国戦略センター所長が明かす、ホントの米中関係

もっとも、下記のレポートが比較的、よくまとまっているようです。

衝撃のシミュレーション「中国は5日で日本に勝利」

私はこのランドのシナリオでも楽観的だと思います。

現代戦は、6つの戦場があると思います。
物理的空間である、陸、海(水中を含む)、空、宇宙、そして非物理空間であるサイバー空間、金融市場です。
それに加えて戦争の形態として通常戦争と核戦争があります。

陸に関しては、伝統的に米陸軍は弱いものです。中国の人口と国土の広さから考えて米陸軍が中国を占領することはできません。一方、中国軍はロシア軍同様、他国に侵略するような装備を持たず、専守防衛的な装備に特化しているので、人民解放軍の米本土上陸シナリオはありえません。

海に関しては、数で優る潜水艦や水上艦などのプロットフォームから発射される巡航ミサイルの飽和攻撃があるので中国軍有利です。金食い虫の空母打撃群は今の時代は、大艦巨砲主義化の遺物です。いい攻撃のターゲットです。太平洋戦争中の大和のように最前線に近寄れず、銃後でホテル化するでしょう。

空に関しては、数の上ではまだまだ米空軍が優りますが、航空基地の多さで中国軍有利です。そうなると実際、戦場では中国軍のほうが数で優位にたてます。全機まとめて発進することはできないからです。
米国の航空基地は同盟国のそれを含めて、弾道ミサイル&巡航ミサイルの飽和攻撃によって無力化し、復旧は困難でしょう。
米軍のパイロットの質や機体の性能の優位性もなくなりつあります。機数はすぐに逆転されると思います。

宇宙に関しては、中国が有利です。米軍はスター・ウォーズではロシアや中国に遅れをとっています。GPSなどの衛星がおとされると、ハイテクだのみの米軍の兵器は、アナログ面のスペックで中国の兵器に質や数で劣るため、苦戦することになります。

サイバー空間でも、中国軍有利でしょう。
人海戦術でマンパワーに優る中国に米国は劣勢を背負わされます。
米国の電子兵器、金融、IT企業、政府機能、インフラなどは大ダメージを受けるでしょう。

金融市場
これに関しては、まだまだ米国の部隊(GSなどの投資銀行とその参加のヘッジファンド)のほうが強いと思われます。
中国は巨額が外貨準備がありますが、これは両刃の剣です。
中国はドルや米国債、米株などを破壊することができますが、自らも大ダメージを負うことになります。

核兵器
これも、圧倒的に米国有利です。
中国の潜水艦もSLBMを装備してるので、ワシントンやNYなど米主要都市を破壊することができますが、人口が密集している中国のほうが被害が圧倒的に大きいでしょう。
ロシアなら核戦争で米国に勝利できますが、中国では米国に勝つことはできません。国が滅びます。

こうなると、短絡的な右翼は、米国が頼りにならないなら、日本が独自に核武装して軍事力を高めるべきだといいます。
しかし、米国が勝てないのに日本が勝てるわけありませんし、国家財政が破綻寸前であるのにその余力はありません。
実際、日本が軍事力を増強すれば、中国の右翼を刺激して、ますます、日本の安全保障が害されるだけです。
そもそも、日本が独自路線にはしることを米国が許さないでしょう。
実際、米国にとっていまでもドイツや日本は潜在敵国です。そのために、沖縄や本土の占領を継続しています。
日本にとって、本土が侵略される恐れがある国は米国だけです。ロシアや中国に日本本土に上陸して侵攻する能力はありません。
日本にとって最善の安全保障の選択は、米国から離れて、中国ロシアと軍事同盟を結ぶことです。日本にとっての最大の脅威は米国だからです。隣国以外の国と軍事同盟を結んでも意味がないことは歴史が証明しています。
これはイデオロギー的な点でも正しいですが、それを抜きにしたリアリズムの観点からも正しい選択です。
弱者の生き残りのための選択といえます。
愛国心や矜持や誇りといった情緒的なものは国を滅ぼすだけです。


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[ 2016/01/30 21:12 ] その他 | TB(0) | CM(0)
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