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ゴールド急落


久しぶりにブログを更新します。よろしくお願いします。
金先物市場が暴落しました。
英首相のブレグジット表明によるポンド安・ドル高、原油高によるリスクオンなどが理由として挙げられていますが、
直接のトリガーは、ラッカー米リッチモンド連銀総裁が早期利上げを示唆したことです。
もっとも、ラッカーはタカ派役でありいつもの強気発言です。今現在、FOMCの投票権はありません。
結局は、買い方の本山である中国勢が国慶節で休暇中のところを狙った欧米投機筋(ドル防衛隊)の投機売りだと思います。中国の休みを狙うのはいつものことです。

しかし、この暴落はきつい下げです。ストップロスによってチャートは破壊されました。リバウンドは弱く、しばらく続いていた中期的な金価格の上昇モメンタムは完全にそがれてしまいました。
ベア相場に転換した可能性も否定できません。

ゴールドはインフレヘッジとして買われることが一般的にしられています。
しかし、OPEC減産、在庫減少による原油高は、金価格をサポートしませんでした。

ドル建金先物市場は、目先、米国債市場に連動しています。
最近の一部経済指標改善、当局者のタカ派発言などで利上げ観測が上昇したことによって米長期金利が急上昇し、それに伴って金価格は急落しました。


もっとも、金はコモディティとしての側面よりも通貨としての側面が重要です。
最近ではインフレ要因になる原油(コモディティ)と金はむしろ逆の動きをしていました。
通貨の為替価値の目先の変動は金利差が大きく影響します。先進国の中銀よって作られたホットマネーは利ざやをもとめて金利の高い通貨に群がります。
金は金利がつかないとされています(厳密にいえば、金にも多少の金利はつきますが)。しかし、ある通貨の金利が下がれば、金利差が縮小するので対当該通貨で金価格は上昇します。
原油安によるデフレ圧力は米利上げ観測を後退させるので、対ドルで金買い圧力になっていました。

しかし、中長期的には原油価格回復によるインフレ期待上昇は金価格のプラスになるはずです。
中央銀行のインフレターゲット論をベースとしたリフレ政策のチャレンジは、失敗に終わりました。そもそも、理論的・経験的裏付けのない賭けでした。これからまっているのはその副作用です。
いまでも、日本では、一部右翼エコノミスト、金融当局、政府がその有効性が強弁していますが、その提唱者(権威とされる)たちの多くは、誤りを認め、自己保身のために変節しています。
FRBも米経済が堅調だと吹聴して、利上げをちらつかせていますが、一部経済指標に改善がみられるものの、IMFが本年度の米成長率予想を2.2%から1.6%に下方修正するなど、米景気は低迷しています。
よく、利上げが金融政策正常化だと喧伝していますが、設備投資が低迷し、労働生産性が低下して、自然利子率が低下している現状では、低金利を維持することが正常な金融政策であり、利上げが異常です。
そもそも中央銀行の本来の役割は通貨価値の維持です。メルクマールになるのはインフレです。景気対策には限界があり、各種経済指標は副次的な判断基準にすぎません。
いくら、パートタイムの単純労働者が増加して表面的な労働指標が改善しても、インフレ率が、中央銀行の目標を大きく下回っている今現在、利上げをすることは異常です。
もっとも、景気が改善しない場合でも、インフレ率が上昇するならば(スタグフレーション)、中央銀行は通貨価値を守るために利上げせざるを得ません。

今回のOPECの減産はそのゲームチェンジャーになる可能性があります。

新興国のキャッチアップ、技術革新、人口動態による需要減で、先進国には強い構造的デフレ圧力があります。もともと新興国との相対比較で高すぎる人件費はこれからもさがっていくでしょう。
このように労働の対価が安くなっていく一方、資源には限りがあります。
IMFが指摘するように低迷する先進国経済に大して新興国の経済は回復基調にあります。
先進国の自動車需要は飽和状態にありますが、新興国の自動車需要はこれからも増え続けるでしょう。エネルギー効率、補給の利便性から、ガソリンに代替するエネルギーは当分はでてこないでしょう。FRB、日銀、ECBを中心とした中銀の市場価格操作によるドル高で、新興国経済(世界経済全体のパイ)は低迷していますが、それは一時的です。人口動態からみた新興国の成長、消費増は確実ですので、いずれ原油市場の需給は逼迫していくと思います。
また、原油は有限かつ採れる場所が限定されるので、その価格決定権は究極的には売り手側にあります。需要は少しずつしか増加しないとしても、売り手の供給調整によって原油市場は急激に逼迫する可能性があります。
サウド家はアメリカの国益のために原油の減産に応じてきませんでしたが、9.11遺族がサウジを提訴できる法案が成立したことで、サウジアラビアと米国の関係が悪化しています。
サウジの財政維持のためには、原油価格上昇が必要になります。財政危機になって民衆への公的サービスが低下すれば、サウド独裁政権は内から崩壊します。サウド家は自らの独裁政権を維持するために増産によって原油価格を抑えこむというみかじめ料を米国(軍産複合体)に払い続けてきましたが、その守護者をロシアに変更して延命を果たすつもりかもしれません。今後、サウジは、ロシア、イラン、中国など対米陣営に接近していく可能性が高いと思います。
過去、サウジを中心としたOPEC減産が価格維持に失敗してきたとしても、OPECが持続的かつ長期的に減産を行うことをコミットメントすれば、原油価格は上昇すると思います。
先進国中銀のインフレターゲットとは違います。
原油価格が上昇すれば、構造的にデフレ圧力がかかる先進国の物価もやがて上昇していきます。物流には原油が必要だからです。
物価があがれば、中銀が利上げして市場の名目金利が上昇しても、実質金利は低下していきます。
財政破綻寸前の日米欧は少しの金利の上昇でもピンチになります。銀行を救うために利上げしても逆に国が破綻してしまいますから、政策金利上昇による市場の名目金利上昇にも限界あります。
金価格は目先は名目金利に連動していますが、中長期的なスパンで連動しているのは実質金利です。
たとえ、FRBが利上げしても、インフレ率が上昇していけば、金価格は上昇すると思われます。
金利上昇によって社債市場が崩壊すれば自社株買いバブルも終了します。 ETFを利用したインデックス投資ブームはゾンビ企業の株価もつり上げていますから、市場の価格発見機能によって、その崩壊ははげしいものになると思われます。
リスクオフにより金ETFに資金が流入するでしょう。
原油高と株安によるスタグフレーションが金市場にとってはベストシナリオです。
また、ECBテーパーリング観測によるユーロ高・ドル安(ドルインデックス安)もドル建金価格をサポートするでしょう。ドイツ銀行やクレディスイスを救うためにECB
は金融引き締めに追い込まれるかもしれません。

しばらくゴールドバグには忍耐の時間が続くかもしれませんが、中長期的な視点ではまだまだゴールドは死んでいないと思います。
我慢だと思います。


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[ 2016/10/05 14:07 ] | TB(0) | CM(2)
待ってました
久しぶりの更新有難う御座います。
更新を心待ちにしておりました!

[ 2016/10/06 18:27 ] [ 編集 ]
同感です(待っていました)
どんどん情報発信をお願いします
[ 2016/10/07 23:33 ] [ 編集 ]
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