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トランプ政権移行チーム発表 UPDATE2


選挙前の公約は票欲しさのリップマウスであり、守られないことは多々あります。
トランプの発言は多くの矛盾を抱えており、その真意を図るには人事が重要になります。
ペンス氏をトランプ政権移行チーム責任者に-クリスティー氏降格
トランプは政権移行チーム発表しました。
そのメンバーは以下の通りです。

・マイク・ペンス
極右、宗教保守、ティーパーティ(ネオリベラリスト、新自由主義者)、LGBT嫌い
トランプが暗殺されたり、不祥事で罷免されれば、副大統領の彼が大統領になります。
リバタリアンなのでトランプの公約である保護貿易とは相いれません。
もっとも、彼は、トランプ勝利の鍵になった中西部工業地帯の人なので、日本や韓国の自動車には関税をかけるべくTPPには反対です。
なお、ヒラリーはトヨタから献金を受けていたことがウィキリークスで暴露されていいました。彼が副大統領になることでトヨタはこれから厳しくなるかもしれません。

・クリス・クリスティー
穏健保守だが権力欲は強い?、ティーパーティとは距離を置く、デブ
降格させられたクリス・クリスティーですが、彼はマイク・ペンスと異なり、災害対応でのパフォーマンスなどで人気も知名度も高く、時期大統領を狙える立場にあります。もっとも、対立候補への嫌がらせで、故意に道路を渋滞させたという疑惑のブリッジゲート事件を起こすなど腹黒い面もあるようです。トランプは彼を選挙期間中、利用しましたが、選挙後は、用済みとして遠ざけたようです。表むきはブリッジゲート事件の責任としていますが、トランプも権力欲の強いので自己保身のため、自分の側近に自分に似たようなタイプを置きたくなかったのでしょうか。
トランプ勝利会見に寄り添うクリスティー知事の深謀とは

・ジェフ・セッションズ
極右、TPP反対、不法移民反対、堕胎反対、相続税反対、好戦的なネオコンですが、親中国?
国家安全保障チームの責任者、国務長官候補
外交政策に関するアドバイザーチームは好戦的なネオコンがずらりと並んでいますが、彼はその責任者です。
トランプ外交アドバイザーを発表。トランプ外交政策まとめ

オバマは外交政策や安全保障の軸足を中東から東アジア太平洋にシフトしましたが、トランプ外交では再び、中東に重点を置く可能性があります。
トランプは、親イスラエルです。娘婿がユダヤ人であり、同じマッチョな右翼のネタニヤフとはウマが合います。
エルサレムをイスラエルの首都と認めると公言し、オバマが締結したイランとの核協議を破棄するとしています。
ただ、プーチンとやり合いたくないので、シリアへの関与はあまりしないと思います。
トランプは、パレスチナとイスラエルの紛争では、米国はイスラエル側に立つと表明する一方、中立的な立場をとることが和平交渉に資するとも発言していますし、イスラム教徒の入国禁止を提唱したトランプ氏の発言を、ネタニヤフが非難していることかなどからも、ヒラリーほどもイスラエルにべったりではないと思います。そもそもトランプは有色人種ほどでないにしろユダヤ人に差別的だとも言われています。
ウィキリークスの暴露したメールによれば、ヒラリーはイスラエルを守るために、シリアのアサドを倒す必要がある発言しています。彼女は、シリアで内戦を引き起こし、大量殺戮を行った戦犯の一人ですが、トランプはシリアはロシアに任せると言っています。アサドが息を吹き返せば、シリアでの犠牲者は減ります。
一方、国防費の増額には仮想敵国が必要です。
そのターゲットはイランかもしれません。
ただ、イランはロシアの支援を受けて地対空ミサイルを強化していますので、空爆は容易ではなく微妙な軍事バランスが保たれ、大きな紛争はおこらないと思います。離れているので犠牲の大きい地上戦はおこりません。

・ニュート・ギングリッチ
冷酷な豪腕政治家、知名度・人脈アリ、集金力・政治力アリ、小さな政府志向で福祉削減推進派だがティーパーティとは距離を置く?、親イスラエル、対イラン強行派、国務長官、国防長官候補
「未婚の未成年の母の子供がのたれ死んでも、子供手当を廃止すべき」「パレスチナ人はテロリスト」「パレスチナ国家はフィクション」と過激な発言で有名。
トランプは、当初、副大統領候補として、ギングリッチかクリスティーを考えていたそうですだが、娘のイヴァンカと息子のエリックがペンスを選ぶように説得したと言われているそうです。
権力欲が強く、知名度も人気も能力もあるギングリッチやクリスティーを遠ざけて、無難で取り扱いやすいペンスを選んだのでないでしょうか?トランプは自分の後継者の大統領候補として、娘の婿を推したいので、邪魔者になる有力者を排除したいのかもしれません。

・ルドルフ・ジュリアーニ
穏健保守と言われるが、対外的にはネオコンで極右、親イスラエル、対イラン強硬派。
911で国がナショナリズムに傾いた時代の NY市長のため知名度・人気とも抜群、ヒラリーが大嫌い

・マイケル・フリン
元情報将校、アフガニスタン、イラク侵攻作戦に従事、捕虜虐待容認、シリア地上部隊派遣に前向き、オバマと険悪なため、民主党から共和党支持に変節、国家安全保障担当補佐官、国防長官候補、イスラム嫌い
CIAと並ぶアメリカの諜報機関である米国防情報局(DIA)の長官でしたが、オバマに事実上更迭されました。
イスラーム国はオバマ&ヒラリー・クリントンが資金提供してできた意図的な産物だったとしてオバマ、ヒラリーを公然と批判。
ロシアの対イスラーム国作戦を支持。
在日した際、トランプが在日アメリカ軍の駐留経費を日本が全額負担すべきだなどと発言していることについて、「選挙戦を勝ち抜くには、刺激の強い発言が必要だ」として、トランプ氏が大統領になっても、「日米同盟は心配ない」と説明したそうです。
マイケル・フリンは、北朝鮮が核戦争を仕掛ける危険性を指摘しており、トランプの側近の中では数少ない東アジア地域に関心がある人のようです。
トランプは、日米同盟は維持した上で、駐留経費を大幅に増額させ、がっぽり日本から金を巻き上げる公算だと思います。
韓国も同じでしょう。金だけ巻き上げてアジアからは暫時、撤退するのが基本路線だと思います。
レイシストであるトランプはイギリスやイスラエルという白人の同盟国を最優先するでしょう。

・ラインス・プリーバス
首席大統領補佐官、調整型・穏健派の保守で共和党主流派にパイプがある、ティーパーティ、レーガンを尊敬、妊娠中絶や同性結婚に反対
トランプの忠実な犬でその信任も暑い。他のメンバーと異なり、我をおさえているタイプなのでトランプが側近におきたがる人物でしょう。
彼を首席大統領補佐官に起用したことは、主流派への接近を意図していると考えられます。
インフラ投資拡大には逆風です。

・スティーブン・バノン
極右のポピュリスト、元ゴールドマンサックス、反共和党主流派
極右のニュースサイト「ブレイトバート・ニュース」会長
自称、最も危険な政治フィクサー
収賄や資金洗浄、利益相反を繰り返したクリントン財団の悪業を暴いたドキュメンタリーの映画化をプロデュース
首相補佐官候補だったが、プリーバスに破れ、責任者兼上級カウンセラーに。

・ベン・カーソン
黒人医師、貧しい家庭環境から成功、シャム双生児の分離手術などの経歴から人気・知名度とも抜群
メンバーの中では、唯一まともそうな人物だが、そのサクセスストーリーの多くは捏造、誇張だとも報道されている。



・ピーター・ティール
起業家、保守、ゴリゴリのティーパーティー(リバタリアン)、ゲイ
トランプといえば、オールドエコノミーにはフレンドリーですが、アップル、アマゾン、グーグル、フェイスブックなど生産性の高いシリコンバレー系の企業は敵視してきました。
トランプ勝利宣言後の株高でもダウほどもナスダックは上昇していません。
トランプはアイフォンの工場を中国からアメリカに移せと言ってきました。企業の海外留保金問題もアップルを意識してのものだと思いますが、アップルは、将来不安から簡単に資金を還流させないかもしれません。
なお、ゲイであるアップルのティム・クックはヒラリー支持で副大統領候補に挙げられていました。
アマゾンのジェフ・ベゾスはトランプと犬猿の中です。
トランプは米国株はバブルだと喧伝してきましたが、それはFANGを意識しての発言かもしれません。
もっとも、シリコンバレーでもピーター・ティールは別のようです。
宗教保守が多い共和党にしてはゲイのピーター・ティール抜擢は異例です。
生粋のリバタリアンだけに、トランプの財政拡大路線とはあいいれません。

・ドナルド・トランプ・ジュニア
トランプの長男、レイシスト
トランプは右翼なので、自民党と同じ世襲路線なのは当然です。
シリア難民を毒入り菓子に例えるツイッター、白人至上主義のアイコンの使用、共和党批判のメディアをナチスに例える発言、アフリカで野生動物の狩猟を行い残忍な写真を公開など、父親に負けず劣らずのお騒がせもの

・エリック・トランプ
トランプの次男
兄と一緒にアフリカで狩猟を行う写真を公開
妻の投票を覗き見、テレビでの失言などは父親譲り
馬鹿兄よりは優秀?

・イバンカ・トランプ
長女、長身美人モデルでステレオタイプ的セレブ、クリントンの娘とは仲がいい?、次期駐日大使との噂もあり、ユダヤ教に改宗

・ジャレッド・クシュナー
ハーバード卒、不動産王、メディア王、ベラルーシのパルチザン直系の子孫のユダヤ人、イスラエル公共問題委員会(AIPAC)の後援者
イバンカの夫でトランプが溺愛している有能な義息。
トランプの影の参謀と呼ばれる。イスラエルやアメリカの資本家と太いパイプがある。
彼の存在がトランプのユダヤ嫌いを緩和させているのかもしれません。
トランプへの影響力は彼が一番強いかも?。

メンバーからみると、トランプの外交安全保障政策は、中東重視、極東、欧州(イギリスを除く)軽視が予想できますが、経済面では財政再建派が多い共和党でさらにティーパティー寄りのメンバーが多いことから、公約ほども派手に公共投資はできないと思われます。
そもそも、実証的に公的債務の対GDP比率の高い日本や米国では、財政支出の拡大は、効果が続かず、経済成長に逆にマイナスになる可能性が指摘されています。
ケネス・ロゴフとラインハートの研究結果は、データ集計のミスなどの粗探しなどで財政拡大派からは猛烈バッシングを受けましたが、その「中心的なメッセージ」は依然として有効だと思います。
財政悪化は、将来不安(増税、財政危機に基づく社会福祉大幅削減、規制強化、金融危機、通貨危機)から期待を悪化させ、民間投資や個人消費にマイナスだからです(非ケインズ効果)。日本のバブル崩壊や、リーマンショックの傷を人々は忘れていません。米国民の半分はトランプの経済政策には否定的だともいえます。いくら国債を乱発して財政出動し、減税しても将来不安が払拭されない限り、民間投資や消費は増えません(リカード、バローの中立命題)。
企業も減税という甘い飴につられて資金を国内に安易に還流させないでしょう。
ただでさえ、アメリカの分裂状態は、個人消費と民間投資に逆風です。保護主義も企業活動を低下させるでしょう。
トランプが財政出動に前のめりになればなるほど、財政が悪化して、実質成長率が低下すると予測します。
そうなれば、ドラッケンミラーなど成長に賭けた株式投資家は痛手を受けるでしょう。
実質成長率が低下して、実質金利が下がれば、金は再び輝きを取り戻すはずです。
ドル高加速で、経済成長が鈍化すれば、トランプはレーガンのように、協調為替介入をゴリ推しして、ドルの切り下げ(プラザ合意2
)を余儀なくされます。FRBも政治圧力によりQE4に追い込まれます。
それはドル建て金にはプラスでしょう。


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[ 2016/11/12 11:36 ] おすすめ | TB(0) | CM(0)
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