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トランプとレーガンの類似性(UPDTE1)


レーガノミクスの失敗再び、トランポノミクス(トランプノミクス)
トランプの経済政策で肯定的にとらえられているのは、財政拡大(インフラ投資、国防費拡大)、減税(レパトリ減税、法人減税)、規制緩和(金融・環境規制緩和)です。どれもウォール街や大企業、富裕層にはフレンドリーな政策です。
これらの金融政策は、金利高、ドル高、株高の材料と今現在、市場は解釈しています。
もっとも、ドル高は、ドル不足、貿易、新興国の資金流出などが起因となって世界経済全体の成長率を確実に低下させます。
ドル安は、日本の大企業にとって利益になるため(もっとも、為替益と円建て株高だけで実質成長はほとんどない)、日本のメディアがこの点にほとんど触れないのは問題です。
一方、トランプの保護主義は、マイナスに捉えられています。
これは、ドル安、インフレ要因になります。
アメリカ国内で消費されるモノの90%が輸入品、国内で生産されるものの90%が輸出向けという他国頼みの米経済にとって、保護貿易はマイナスになると思います。
その一方で、世界経済からすると、米国の保護主義は、ドル安を通じて中長期スパンでみてプラスになると思います。
ドルが基軸通貨であることは、世界経済の安定性と成長にとってマイナスですが、アメリカが保護主義に傾き、ドルの基軸通貨特権が弱まれば、結局、世界全体の経済パイは拡大します。
トランプが大統領戦勝利後、最初にオフィシャルで発言したメインテーマは、財政拡大でも減税でもなく保護主義でした。
これは、共和党の保守本流からも支持されやすく、財政出動拡大や減税よりも容易に行えるでしょう。

トランプの経済政策のうち、一番、期待されているのが財政出動です。
多くのブル派が皮算用で財政拡大が短期的な経済成長増加につながると予測しています。
しかし、人口減による供給力低下を上回る需要拡大でインフレ率がオーバーシュートすれば(高圧経済)、個人の実質可処分所得が減少し、個人消費が低下します。
インフレ高騰に加えて財政悪化懸念で名目金利が上昇することも民間需要を減らします。
アメリカ人消費者は借金して、自動車や家を買っています。金利が急騰すれば自動車市場や住宅市場には逆風でしょう。
OPEC減産による原油高も、家計の可処分所得を減らすでしょう。
株価による資産家効果が得られるのは一部の消費性向の低い金持ちだけで、トリクルダウン効果はほとんどありません。
レパトリ減税によって自社株買いが期待できるのも一部、大企業だけです。多くの企業の自社株買いの資金は社債発行によってまかなわれています。社債の金利急騰によって自社株買いは減少するでしょう。自社株買い頼みでバブル化したNY株式市場は苦しくなるでしょう。
トランプへの初期の期待がしぼめば、結局、逆ケインズ効果によって民間投資、民間消費は減少するでしょう。
GDP成長率に占めるマイナスの政府部門の寄与度が財政拡張になってプラスに転じるだけで大幅に成長が増加すると指摘する単純な楽観論もあるようですが、
コラム:トランプ相場はまだ序章、大減税の衝撃=竹中正治氏
クラウディングアウトによる金利高、それに伴うドル高によって経常収支が悪化すれば、政府部門の寄与度がプラスに転じたものを帳消し(マンデル=フレミング・モデルの帰結)、下降線をたどる前年比実質成長率の下落スピードは更に増すでしょう。

そもそも、財政出動はティーパーティーや共和党保守派からの反対意見も強いので、市場が期待するほどバラマキはみられないかもしれません。

次に期待されているのが減税です。
財政拡大という左派的な需要刺激と異なり、富の再配分に逆行する供給面からの刺激ですから、ティーパーティや共和党保守本流、ウォールストリートやメインストリート、富裕層からは歓迎され、議会の通過も容易でしょう。
しかし、経済効果はあまり期待できないでしょう。
レーガン大統領の一期目の経済政策であるレーガノミクスはトランプの経済政策と類似しています。

レーガン政権は81年1月からスタートしていますが、同年6月に大規模な減税法案が成立した翌月からリセッション入りしています。
GDP比5%強に上る大型減税(富裕層中心の所得税減税)は当初、民間貯蓄を増やしただけでした。米金利上昇、ドル高、株安(大統領当選の80年11月に株価がピークアウト)の弊害から景気は後退し、税収減から財政赤字が急増したために82年には増税を余儀なくされました。
景気が回復に転じたのは、インフレ率と金利の低下が進んだ82年11月でした。
コラム:トランプノミクス期待相場の死角=亀岡裕次氏

レーガン時代、政策金利は右肩下がりだったという指摘もありますが、それはそれは一期目、二期目を通じた8年間全体での傾向です。
金ぴか大統領に多くを期待する馬鹿ども
81年1月にレーガンが就任したあとも、ボルカーはインフレ退治のドル高誘導のために政策金利を上げ続けました。
不景気に耐えきれず、利下げに転じたのは82年の後半です。

レーガンが小さな政府を志向しているので、トランプとは異なるという指摘も間違いです。
トランプをレーガンと比較することだけは、やめておけ! 本人の信条の面でも、政策の面でも、経済環境の面でも、類似性は無い

右翼が好む小さな政府というのは、金持ちは能力と努力で結果を残したという錯誤からきています。それは、タレブの「まぐれ」が指摘するようにほとんどが運です。
自分の能力や努力で金持ちになったので、貧乏なやつはそれが足りないので自己責任だというのは、利己的な自己保身本能にすぎません。俺たちが能力や努力で勝ち取ったものを、なぜ、無能で怠け者のおまえらフリーライダーのために奪われなくてはならいんだという勘違いです。
トランプが勝利して喜ぶリバタリアン(新自由主義者、経済右派、オーストリア学派、シカゴ派、ゼロヘッジ、ゴールドバグの多く)などの右翼の本質はこれです。
リバタリアンを中心とした右翼が小さな政府を望むのはあくまでも、福祉に対するアレルギーにすぎません。
軍事費増や一部資産家が潤うインフラ投資拡大はやぶさかではありません。
実際、レーガン時代、政府の軍事費拡大で累積債務は劇的に増加しました。これでは、字義通りの「小さな政府」とはいえません。
結果、1983年頃には景気はいったん回復しましたが、貿易赤字拡大と財政赤字拡大の「双子の赤字」問題が発生します。結局、プラザ合意でドルの切り下げを余儀なくなります。
それでもドル高で失った国際競争力は回復せず、産業の空洞化で構造的に生産性低下に歯止めはかかりませんでした。
そのあとは、金融政策によるバブル経済頼みで今日まで問題を先送りし続けてきました。
このさき、トランプが金融緩和か緊縮路線をとるのか、ドル高かドル安を志向するのかは、まだまだわかりませんが、どちらにしろ、トランプの経済政策が、構造的に低下する米経済をさらに弱らせる可能性は非常に高いと思います。
また、名目長期金利がこのまま上昇していくのか、再び低下するのかはわかりませんが、インフレ率上昇は不可避になってきたと思います。
経済成長は人口動態でほぼ決まります。発展途上国や新興国の人口動態はよく、成長余地がまだまだあります。
その一方で、地球の資源供給力には限界があります。
世界中の人が日本人と同じような暮らしをした場合、地球全体で必要になる食料や水、木材など自然資源の量は、地球が安定的に供給できる量の2・9倍(米国は4.8倍)になってしまうとの報告書を、世界自然保護基金(WWF)が発表しています。
日本人は資源使い過ぎ 食品の大量廃棄で顕著 中国など新興国が先進国の暮らしをすると深刻に
インターネットが普及した現在、他人の生活が簡単にのぞけます。みんなが貧乏なら幸福ですが、格差が拡大し人との比較が容易にできる社会はそうではありません。下から這い上がっていい暮らししたいという人々の欲求のエネルギーはさらにましています。その流れを食い止めようとするアメリカのエスタブリッシュメント、世界中の既得権益を保守しようとする右翼の抵抗は無駄に終わるでしょう。
アメリカは土地が広く、運輸は自動車頼みです。シェールバブルは採算、生産量とも継続不可能で、原油の半分は輸入頼みです。
アメリカの雇用回復は生産性の低いサービス業が中心で、その賃金が上昇すれば全体の生産性がさらに低下するだけです。
ですから、賃金上昇には限界があります。
その一方で原油価格はこれからも上がり続けます。アメリカのインフレ率は賃金ではなく原油価格でほぼ決まります。
アメリカの低成長とインフレ率高騰は構造的に不可避です。
今は厳しい、ドル建て金価格も、低成長とインフレ率高騰のスタグフレーションによる実質金利低下が進めば、復活すると予測します。
健康に気をつけて長生きすれば、金を持つものがいずれ報われると思います。


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[ 2016/12/01 14:07 ] おすすめ | TB(0) | CM(1)
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[ 2016/12/05 23:59 ] [ 編集 ]
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