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FOMC利上げ決定


市場予想通りにFOMCは利上げしてきました。
ドル高と株高がリンクしている今、FRBが利上げを躊躇する理由はありませんでした。
彼らの経済政策の指標になるのは、景気でも雇用統計などの経済指標でもありません。あくまで、優先するのは、株価とウォール街の利益です。FRBは彼ら資本家の所有物ですから当然でしょう。
ただ、足元の実体経済は確実に弱っています。
アメリカの個人消費は借金頼みです。
金利が上昇すれば、個人消費は弱ります。また、インフレ率上昇は、実質購買力を低下させるでしょう。
アメリカの消費者信頼関連の指標は、トランプ勝利後、軒並み上昇しています。
まともに思われたエコノミストや投資家の中でも、トランプのブードゥー経済政策を支持する声が聞かれます。
もっとも、社会調査があてにならないののは米大統領選を見ればわかります。
ステレオタイプ的にポジティブでオプティミストなアメリカ人だけに期待だけ先行するのでしょう。
ただ、いつものように結果は伴いません。
州の税収は個人消費が弱いため低調のようです。
また、小売店駐車場の衛星画像のトラッキングデータによると、トランプ勝利後、店舗の客足は鈍っているようです。
ガンドラックは、米10年債利回りが3%突破ならジャンク債市場に大打撃与えると指摘しています。
ジャンク債市場が崩壊すれば、株バブルを支えてきた自社株買いも終わります。
また、金利上昇は住宅市場を直撃します。
潜在成長力の低下を低金利のバブル経済で粉飾してきたメッキが剥がれます。
イエレンは、労働市場は財政刺激策をもはや必要としないと指摘しています。
アメリカも労働人口が減少傾向にあります。移民はトランプの政策を待つまでもなく減ってきています。
労働供給不足傾向の中で、財政出動や減税をしても、成長を促さず、インフレを高めるだけでしょう。
トランプの経済効果が中長期はともかく、初動では効果があるという意見もありますが、その効果が現れるのは2018年まで待たないといけないと言われています。
それまでアメリカが金利上昇に耐えて、景気後退しないだけのトランプへの期待を維持できるかは疑問です。
市場はトランプの経済政策に伴う成長期待ではなく、インフレとそれに伴う金利上昇に反応していると思います。
米金利が上昇してドル高になれば、GSなどの銀行以外のたいていの企業の収益を圧迫します。
トランプの勝利はエスタブリッシュメントに対する勝利ではありませんでした。
一番得をしたのはGSなどのウォール街です。
彼らは、ヒラリーと両建てしていましたが、どちらかといえばトランプの勝利の方が都合が良かったはずです。
トランプを支持していた反エスタブリッシュメントの連中は、まんまとやられたことになります。
そのGSにしても、イールドカーブがフラット化していけば、収益を圧迫されます。
利上げ後の市場の反応は短期金利の急上昇でイールドカーブのフラット化でした。
トランプ勝利後の株高を牽引してきたのはGSなどの銀行株です。銀行株が崩れれば、株バブルも終わりが近いでしょう。
来年のテーマは不況とインフレのスタグフレーションです。
2017年になれば、金はドル建てでも復活すると期待します。


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[ 2016/12/15 17:50 ] 雑感 | TB(0) | CM(0)
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