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UPDATE2金価格は上昇する


世界金委員会(ゴールド・カウンシル WGC)によると、世界の金需要は、上場投資信託(ETFの)への資金流入が大幅に鈍化し、2017年の1Qに前年同期比で10パーセント減少したそうです。
金ETFによる購入の急減は、前年同期に大量流入があった反動の平均回帰です。
もっとも、世界金委員会(WGC)とGFMSのレポートは、中国の公的需要や機関投資家の需要を把握しておらず正確ではないとウェルス・ファーゴのコモディティチームのジョン・ラフォージやジム・リカーズ、Koos Jansenらによって指摘されています。参考程度にしたほうがいいと思います。
最近価格が上昇しているのにも関わらず、金ETFの現物保有高が減少しているのは、現物不足で現引きが行われているのかもしれません。
中央銀行の利上げ圧力で、名目金利は上昇していますが、欧州新興国の景気回復は予想以上で、原油や銅などのコモディティの価格が上昇し、期待インフレ率が上がってきているため、実質金利は低下傾向にあります。
金価格で重要なのは名目金利ではなく、実質金利です。
それに加えて、ドルインデックスの下落が金価格をサポートしています。
米国の内外の政治リスクや株バブル崩壊のリスク上昇も金価格にはプラスです。
中央銀行の政策金利にしか注目しない投資家は近視眼的であり、ここ数年はそれでうまくいってきたかもしれませんが、状況は変わってきています。金価格に関して、利上げ、金利をドグマのように繰り返す金融関係者のいっていることはあまり信用できないと思います。
金の買いポジションを持つ個人投機家は73%、空売りポジションを持つのは27%です。55%の機関投資家は、今度さらに金価格が上昇すると予想しているようです。
これから、10年間投資するなら何に投資するかという米国のアンケートでは、不動産(28%)、現金投資(23%)、株(17%)、金(15%)、債券(4%)、その他(6%)という結果でしたが、若い世代では、不動産(30%)、定期預金などの現金投資(30%)、金(17%)、株(13%)と、金が株を逆転しています。
個人投資家もポートフォリオへの組み入れこそ少ないものの、金への関心がまだまだ高く、金の物語は壊れていません。市場の動向は、ロバート・シラーの指摘するように物語と心理が大きく左右します。金はビッドコインのようにニュースでの露出は多いですが、結局一部の人だけが盛り上がっているような怪しいものではありません。人類の歴史で空間と時間を超えて支持されてきたのが金です。国家の政府の寿命は短く紙幣の信用はいずれなくなるのが人類の歴史の教訓です。
近代になり誕生した資本主義が生んだ株などの歴史はまだまだ短いものです。資本市場主義の発展に貢献した株ですが、パッシブ投資やインデックス投資のETFなどの金融商品が編み出された結果、今現在、市場の資源配分機能は完全に麻痺しています。ロビー活動によりなし崩し的に規制緩和された自社株買いも資源配分機能を破壊しています。
リーマンショックを引き起こしたcdo cdsの次の爆弾が、パッシブ投資のインデックスETFです。不動産のREITも同じでしょう。
ビッドコインには原油などの化石燃料や鉄、銅、金、農作物、水、チューリップのような経済効用はありません。金には経済効用がないと勘違いしている人が多いですが、人類文明の分業と専業の進化に貢献した貨幣経済にとって有用です。尺度機能、交換機能、価値保存機能が必要な貨幣にもっとも適した地球上の物質は金です。
インドは人口動態が若く、これから結婚ラッシュがあるので金需要は2020年までに850~950トンに大幅に拡大する見通しだそうです。
中国の経済成長は鉄板で今後も安定した経済成長が続きます。経済成長が続き消費者の購買力が上がれば、金融抑圧が続く中国の個人の金需要は堅調に推移するでしょう。
中国当局はビットコインや不動産、理財商品などへの個人投機にはこれからも規制を強めていくことが予想されますが、個人の金購入は積極的に支援しています。
実物資産である金の大量保有は人民元の価値の安定に繋がりますし、外貨準備を危険なドルや米国債からにシフトさせるなど利点があります。
インドや中国の金需要が加速し、鉱山から金供給がピークアウトしたこれから、金需給は逼迫することが確実です。
怪しげな陰謀論じみたリバタリアンたちにも金は人気がありますが、世界最大級のヘッジファンドを率いるレイ・ダリオ、新債券王ジェフリー・ガンドラックのような理性的な投資家も金を買っています。久々に話題になった元FRB議長のグリーンスパンもゴールドバグです。
個人的には日本で人気のあるジョージ・ソロスや、バフェット、ジム・ロジャーズらの発言や売買予想はどうでもいいと思いますが、レイダリオやガンドラックの予想は傾聴に値すると思います。
世界最大の資産運用会社のブラックロックもゴールドをポートフォリオに組み入れることを推奨しています。

金投資は、1540ETF純金上場信託(現物国内保管型)(金の果実)がおすすめです。
現物の裏付けがあり、かつ、純金積立よりも手数料が安く、コインや地金より売買が容易で保管リスクが低いからです。
鉱山株は金価格以外のノイズが入ってきます。金投資するには純度が低いと思います。
ETF純金上場信託は円建てですから、ドルバブル崩壊、円バブル崩壊、株バブル崩壊、債券バブル崩壊の全てのヘッジができます。
SPDRゴールド・シェアと異なり1kg以上と比較的小単位から国内で金現物と交換ができるのが魅力です。


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[ 2017/08/04 11:50 ] | TB(0) | CM(0)
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