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激論!株はバブルか?


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spfaust


ノーベル賞を受賞したことで有名なコラムニスト・ポール・クルーグマン氏が5月10日のNYタイムズで「米国株や債券はバブルではない。根拠のない憶測、惑わさされる」なと述べています。
朝日新聞の本日朝刊にもそのコラムはのっていました。
その根拠は企業収益が90年代のバブル崩壊時より2.5倍以上にのぼっているからだそうです。
もっとも、企業収益は、消費者物価指数によるインフレ調整後の実質ベースでみれば実はたいして上昇していません。
エール大学のロバート・シラー教授は、そのことを根拠に投機バブルへの警笛を鳴らし続けて来ました。
シラー博士はケース・シラー指数とグリーンスパンの有名な「根拠なき熱狂」という言葉の生みの親として有名です。
シラー博士は、通常のPERではなく、過去10年間の純利益をインフレ調整して実質ベースにしたShiller PE Ratioを考案しました。それを基準に株が割高かいなかを判断すべきとしています。
Shiller PE Ratio
龍谷大学の竹中正治教授もシラー指数について述べています。
「通常のPERは分母におく純利益自体が景気変動でかなり揺れ動くので、長期趨勢的な水準を判断するアンカーの役として適さない。一方、過去10年の実質純利益なら変化も安定しているので、趨勢的な水準になり、それとの比較で割高や割安に振れる株価の度合いを判断できるだろうということだ。」
「ただ今のShiller's PER、24.63となり、25の壁に迫ってきた。25以上という水準は、1920年代末のバブル、1990年代後半~2000年のITバブル、そして2000年代半ばのリーマンショックまでの時期、この3回しかない。いずれもその後、株価は暴落している。」
続騰、高値更新の米国株、バブルのサイン? | 龍谷大学(経済学部)教授
4月の金の暴落の直前に、シラー教授は金の高騰にはバブルの疑いがあると発言し、それならあなたはドルを買えばいいとマーク・ファーバー博士が反論していました。
日本の金の第一人者である豊島逸夫氏が明日シラー教授と対談するらしいので楽しみです。
豊島逸夫による金市場の解説

またPEだけでなくEPSも割高です。
S&P500を構成する企業の一株当たり利益は減少が止まりません。
zerohedge

もっとも、マンデルブロ博士は、そもそもPER自体に意味がないとしています。PERは個別銘柄の株価が市場全体の値動きとどのように連動するかということだけが判断基準になるので、この値を計算するのは時間の無駄だそうです(禁断の市場 P150)。


金暴落の際は大喜びしていたクルーグマン氏ですが、彼は民主党とバーナンキFRB議長のの強烈な支持者であり、有名なリフレ主義者でもあります。
彼は世間ではリベラル派とみなされているため人気があります。その発言の市場への影響力は大きいです。
彼の発言の影響力の源泉はなんといってもノーベル経済学賞にあるでしょう。
もっとも、ノーベル経済学賞は厳密に言うとノーベル賞ではないそうです。
また、いろいろ批判の多い賞でもあります。
破綻した巨大ヘッジファンドLTCMのなかにノーベル賞受賞者が2人いたということは、金融関係の本を読めばもういいと言いたくなるぐらいあらゆるところで出てきます。
それ以外にもリーマンショックで吹き飛んだ金融工学の楼閣を生み出した錬金術師や世界経済全体のパイを縮小させた市場原理主義者のシカゴ学派の名前が並びます。
サミュエルソン、ハイエク、フリードマン、(マーコウィッツ ミラー、シャープ)、ルーカス、(マートン、ショールズ)・・・
かれらの犯した間違いは、マンデルブロ博士の「禁断の市場」に詳しいです。

クルーグマン氏の発言にいかに一貫性がないかは、東谷暁氏の「エコノミストを格付けする」に詳細があります。

ノーベル経済学受賞者がすべて胡散臭いわけではありません。
近年ではカーネマン博士等の優れた経済学者の受賞者もいます。
ただ、それはノーベル経済学賞そのものの権威付けのためや、批判をかわすためともいえます。
ノーベル経済学受賞者は玉石混交ですのでその発言を無批判に受けいれいないように注意しないといけません。

株のバブルがはじければ、行き場を失った異次元緩和の投機マネーは金に戻ってくる可能性があります。
リーマンショックの後、システミックにすべての金融資産価値が連動して暴落しました。
しかし、その後、いち早く立ち直って上昇したのは金です。


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[ 2013/05/16 15:04 ] おすすめ | TB(0) | CM(0)
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