FC2ブログ

BullionVault

米国、日本そして、中国の財政破綻


最近、MMT(Modern Monetary Theory )という現代金融理論が流行っています。
自国通貨建ての債務により財政を支えている国家は不換紙幣を発行することでデフォルトすることはないという理屈です。
政府が国債を大量に発行し、日銀がこれを買い取ってそれを担保に円を発行し、その資金で政府が国防費など大型財政出動をするのがアベノミクスです。
MMTは安倍を狂信し、自己同一化する右翼が大好きな奇説です。
この理屈によれば日本は財政破綻しないことになります。
中国については同じことが言えます。
レイダリオは、中国の債務のほとんどが自国通貨建てで、外国通貨建て債務金額はとても小さいから、中国の債務危機、債務状況について心配する必要はないと発言しています。
レイ・ダリオ:中国の債務危機は心配無用
その一方で、米国は違います。米国の政府や企業や個人はその債務の多くを外国からの借り入れに依存しています。
ロバート・シラーは、米国の債務が拡大しており、この消化には外国投資家の買いが必要だが、その貸し手である中国などの他国に米国が憎まれはじめていることを懸念しています。

さて、最近、日米右翼で流行りのこのMMT理論ですが、パウエルFRB議長は、議会証言で、単なる誤りと切り捨てています。
その上で、米債務対GDP比率はかなり高水準にあること、GDP成長率より債務がかなり急速に上昇し、プライマリー・バランスから程遠いことを心配しています。
シラー教授もこのMMT理論に否定的で、米国の財政の持続性を心配しているようです。
一旦、域値を超えて金利が急騰すると、中国のような国家社会主義で資本規制できる国ならともかく、市場原理主義の米国や日本ではそのコントロールが難しくなるでしょう。
もっとも、いくら金利が上昇しても、名目成長率が金利を上回れば、デフォルトは回避できます。
しかし、生産性の向上、人口動態からみて、米国や日本にこれは無理でしょう。
インフレ率上昇で、形式的には財政破綻を避けられたとしても、実質的には、通貨危機とインフレによって大幅な生活水準の低下をもたらします。
グリーンスパンもMMTを一蹴し、外国為替市場を閉鎖しないとこの理論は成り立たず、その場合は、大幅に資本流出による通貨危機を招くと発言しています。
日本や米国と異なり、中国は、人口動態や生産性の向上から見て、デフォルトは、あと10年は大丈夫でしょうが、債務拡大をいつまでも続けることはできません。
いずれ、中国も破綻し失速するときがきます。
レイダリオは、中国はすぐに米国より大きくなると公言してます。
もっとも、レイ・ダリオの有名な景気循環理論からみて、日本や米国が、現在、長期債務サイクル末期で、中国はその末期がまだその先の話というだけです。
中国が長期債務サイクルの終焉を迎えたあと、世界経済を牽引するものがいなくなり、世界全体が不安定になる恐れがあります。
世界経済、中国依存でいいのか(The Economist)
インド圏、インドネシアやイランなどのイスラム圏、アフリカ諸国がそこまでにどこまで成長できるかが中国凋落後の世界の命運を決めることになると思います。


にほんブログ村 経済ブログへ
にほんブログ村

社会・経済 ブログランキングへ
[ 2019/03/06 02:45 ] 経済全般 | TB(0) | CM(0)
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
この記事のトラックバックURL

リンク
アクセスランキング
カウンター
相互RSS
検索フォーム
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

ブロとも申請フォーム
QRコード
QR


ロキソニン