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新コロナ時代、インフレになるのかデフレになるのか


新コロナパニックで景気が悪化するなか、これからデフレになるのか、それともインフレのスタグフレーションになるのか説がわかれています。
インフレ税が普通の人々を苦しめる:ピーター・シフ
新コロナパニックによる経済活動の自粛、サプライチェーンの切断、保護主義、ブロック経済化、先進国の工場国内回帰は供給を減少させます。
これはインフレ要因でしょう。特に生活必需品や医療品は値上がりします。
その一方で、自粛や景気悪化による消費者マインド低下で、実効需要は低下します。
政府が金をばらまいても貯蓄にまわって消費にはまわってこない。車やスマホの買い替え、旅行や外食といったレジャーハイブランド品購入といった贅沢を消費者は控える。貯蓄が増えても企業は投資や広告を控える。そのため、財政出動のよる乗数効果も限定される。インバウンド消費も大幅に減少する。原油安はすべての物価に波及する。
供給が減少するということは労働者の賃金も低下することになるから需要は増えない。
結果、供給減と需要減がある程度、均衡する。ただし、今回の新コロナのケースでは、需要減が優ってデフレになるようにも思える。
しかし、今の状況はある意味、第一次大戦後のドイツに似ている。
戦争により生産手段が破壊されたドイツは供給が大幅に減少した。これは当然に生活必需品などの価格を上昇させた。
その一方で、新コロナと同様に需要も大幅に減少した。
今回と同じで需給はどちらも減るのである程度均衡する。しかし、ドイツのケースでは、供給減少がより大きいので全体としてはインフレ傾向になる。もっとも、需要も減少しているのでそれだけではハイパーインフレにならない。
しかし、フランスなどへの賠償金が巨額すぎた。
減少した国内の需要のために必要な貨幣は少なくていいものの、賠償金が膨大なため、貨幣を増刷せざるをえなかった。そのアンバランスがハイパーインフレを引き起こした。

今の新コロナのケースでは、過去のバブル崩壊の手当のためのリフレ政策により金融資産にハイパーインフレすなわち過去最大のバブルが発生していた。
その巨大バブルを維持するために、中央銀行はゼロ金利や無制限QEで巨額の貨幣を供給することになった。
実体経済が必要とする以上のマネーを供給しているのは先のドイツのケースと同じです。
それでも、将来の消費をその先食いを食いつぶしてきた金融政策と財政政策が限界に達し、景気悪化により投資家のマインドが低下すれば、その金融経済のバブルが維持できなくなる。そうすれば、巨大バブルを膨らましていた大量のマネーが実体経済に流れ込む。
そうなればハイパーインフレとまではいわないまでも、年率10%超から数十%程度のギャロップインフレになる可能性が高いでしょう。
市場の選択だけでなく、政治面でもインフレを選択をせざるをえない。
新コロナパニックにより、財政緊縮派は財政拡大派に駆逐されている状態です。
右も左も日本も世界もドイツまでもが本格的なMMTという実験の参加を迫られています。
財政赤字が拡大することは確実です。市場や等価交換の原則を無視した机上の理論であるMMTのような輪転機の永久機関は論理的にも経験則的にも成立しない。
政府の借金と国民の借金は違うとかいう屁理屈も同じ。
いずれ、そのつけは国民が払わないといけない。
コロナパニックを政治利用する政治家や承認欲求に使うアジテーターに対する国民のリテラシーが今こそ必要だ。

日本では、憲法84条が定める租税法律主義により、課税や増税には国民の承認が必要だ。
しかし、今の日本の民意では増税は不可能である。それは選挙での敗北と同義だ。
結局、憲法84条を脱法したインフレ税で対応するしかない。いわゆるシムズ理論です。
これは議会による議決を通さずに導入できる。そして、国民はこれに気づきにくいステルス課税なので反発は限定される。
日本だけでなく、米国など借金まみれの国の選択肢はインフレ課税しかない。
結局、ポストコロナの世界はデフレではなくインフレ、それも不況と合わせたスタグフレーションになるのは不可避だと予想する。
金価格にとって、世界の中銀のバランスシート拡大、公的金準備増加、不況による株価低迷、財政赤字拡大、インフレ、金融地政学リスク上昇、実質金利の低下、ドル安といったすべての上昇条件が整うことになる。


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[ 2020/04/22 07:39 ] おすすめ | TB(0) | CM(0)
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