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食料の買いだめは不要


新コロナパニックによる保護主義台頭で、世界各地で食料輸出規制が行われています。
需給が逼迫することを恐れ、パニックをおこした消費者は買いだめに走っています。
もっとも、世界の食料の供給は過剰です。需給が逼迫することはありません。
ありあまるごちそう
農業の発明によって、食料供給は劇的に増加し、人類は人口を爆発させてきました。
マルサスは、人口の増加が生活資源を生産する土地の能力を上回り、生活資源は必ず不足すると主張し、人口の抑制を訴えました。当時の将来への社会不安は、現在の地球温暖化に対するパニック障害と同じようなものだったと思います。
しかし、マルサスの罠は実現しなかった。
化学肥料の発明によるグリーン革命によって、食料供給は劇的に改善した。
それによって、人類の人口は爆発的に増加しましたが、食料供給はその倍の勢いで成長し、人類の需要の2倍程度にまで増加しました。
このブログで以前した紹介した「現在経済学の直感的方法」の第2章は、農業経済がなぜ敗退するかについて述べられています。
人は収入が2倍になったからといって、食料を2倍食べることはない。需要の増加は人口の増加に比例し、ほとんど固定化される。
その一方、食料の供給は、過去の農業の発明、グリーン革命ほどの劇的な増加はないものの、グローバル企業などの大企業の寡占により少しづつ増加している。
需給が緩み、農産物の価格は長期的に下落していく傾向がある。
そのため、農業を中心としたモノカルチャーな農業経済国家は、他の産業経済国家に敗退していく。徳川時代の日本がまさにそうです。
もっとも、農産物が供給過剰なのに、飢餓はまだまだ多い(減少傾向にはある)。
世界では、穀物だけでも世界中の人が生きでいくのに必要な量の倍近く生産されています。
5分の1の先進国の人が、世界中の穀物の5分の2を消費しています。
その一方で、世界人口の5分の4が開発途上といわれる国に住み、世界の5分の3の穀物だけで暮らしています。
飢餓を知ろう

発展途上国の飢餓による死には基本、無関心な先進国では、自国の被害が発生したことで、多くのにわかヒューマニストが新コロナの人的被害を声高に叫んでいます。
しかし、世界の死因の第1位は今でも飢餓です。
世界の7人に1人は今でも栄養不足な状態です。

先進国は大企業による効率だけを優先した農業で生産性を高めています。
そして、食料自給率とかいう大義名分で、自国の農業に、補助金を与え、高い関税によって守っています。
発展途上国や一部の新興国は価格競争で先進国の農業には勝てない。
そして、発展途上国や一部新興国の国内農業社会は破壊されていく。
発展途上国などの農業は資本主義の競争市場で生き残るために、プランテーションで先進国に嗜好品を輸出するか、肉食飽食の先進国や一部新興国のために、家畜の肥料である穀物を供給するしかなくなる。その結果、自国の食料自給率は低下していく。
日本のネトウヨは、アフリカで大量に発生したバッタが中国に上陸して中国人が飢饉で大量に死ぬことを期待している。
世界の5人に1人は中国に住んでいる。
中国国内で飢饉が発生すれば影響は大きい。
中国は毛沢東時代、大躍進政策でアメリカやイギリスに追いつき、追い越せと農業産業から工業経済に急速に転換を図った。スターリンが成功した二番煎じを狙ったのだろう。しかし、スターリンが成功したのは戦時経済下という条件下でした。当時、米英とソ連は、対ヒットラーということで共同していた。
中国の台頭を恐れた米国は対中国への食料の輸出規制で対抗した。これにより、膨大な数の中国人が飢餓で死に、毛沢東を一時失脚に追い込んだ。
その反省からか今の中国の食料自給率は100%に達している。
それでも、(バッタがヒマラヤ山脈を超えれるかは知らないが)もし、中国で大飢饉が発生した場合、その人口の多さから影響は大きいでしょう。
世界的に食糧が不足した場合、死ぬのは中国人ではなく、アフリカ人などの発展途上国の人です。中国憎しのネトウヨはこれをわかっていない。
供給過剰な農産品ですがが、それが不足すれば価格が上がる。その場合、金がある国がそれを優先的に買うことができる。中国が食料品を買い占めに走れば、価格が高騰し、発展途上国の貧しい人は食料をますます買うことができなくなる。
発展途上国よりは金がある日本も食料の買い占め競争で負けることはない。食料自給率を過剰に心配する必要はない。
どの国も供給過剰で値下がり傾向にある食料品を買ってくれる相手を探している。
一部の国が保護主義で食料品の輸出規制に踏み切れば、他の国がその市場を奪いにくる。
中国が飢饉になって、農産品の供給が不足すれば、農産品の価格はあがる。
そうなれば、じゃぶじゃぶの資本が利潤を求めて、農業市場に流れ込む。
アマゾンの森林が破壊され畑にされるだけ。


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[ 2020/05/04 20:16 ] おすすめ | TB(0) | CM(0)
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