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MMTは戦争のための兵站(update2)


MMTは現代貨幣理論というかっこいい名前がついてはいますが古典的なものです。
経済学の進化で生まれてきた新しい理論ではありません。
MMTとは金融政策と財政政策のポリシー・ミックスです。
経済学の机上の論戦では金融政策至上主義のマネタリストと財政政策のケインズ派が争っていますが、実際はそんなゼロか100かの二元論ではなく、現実社会では、アベノミクスの1本目と2本目の矢のように同時におこなわれるのが通常です。金融政策と財政政策はマクロ経済政策の両輪であり、経済学上の論戦はその強弱の程度の差にすぎません。
MMTは、古今東西、戦争のために用いられてきました。
平時では効果があまり期待できません。
ニューディール政策の乗数効果も一時的でした。
財政政策によってマネー(信用)が創造されますが、実体経済の需要がすぐ飽和し、ありあまったマネーは金融市場に流れるからです。
そのほうが短期的かつ大きな利潤が得られますから、資本主義の当然の帰結でしょう。
この点は市場を理解していないMMT論の弱点です。
この実体経済の需要の飽和を克服するためには、ダムや堤防や道路などの穴を掘って埋める公共事業では不十分で、戦争が必要です。
人類の歴史では、巨額の軍事費と復興費を捻出するためにMMTがつかわれてきました。
大恐慌から米国が立ちなおれたのは、ニューディールではなく、戦争とその後の復興でした。
戦争は強烈なインフレを発生させます。
MMT論者は、無制限の借金なんかできないだろと批判されると、財政政策はフリーランチではなく、インフレ率の高進がMMTによる財政政策を中断するめどになるという苦しい反論をよくしていますが、そんな甘いものではない。
インフレはあまり動かないが動き始めると慣性がつきなかなか止められない。
その動きは正規分布的なものではなく、マンデルブロやタレブがいうような半脆弱性(アンチフラジャイル)なものです。
MMTを中断しさえすれば、インフレ率の上昇がとまるという都合のいいものではない。
MMTでは、もはや、金利を上げて、通貨安やインフレ高進を防ぐという通常の金融政策ができなくなる。
MMTによって財政規律が緩み累積債務が積み上がっており、わずかな金利上昇でも莫大な負担になるからです。
税負担は大きくなり、金融バブルに依存してきた実体経済はボロボロになります。

コロナ対応に失敗してトランプの支持率は低下しています。
米国は人的にも経済的にも世界でもっともダメージを受けた国です。回復にももっとも時間がかかるでしょう。
中国の国力はすでにほとんどの分野で米国を追い抜いていますが、今回のコロナパニックが決定的になったと思います。
これからは国力の差が加速的に開いていくことになります。なお、米国以外でもドイツを除いた西欧諸国の時代は終焉に近づいています。
レイ・ダリオの見方(米国・中国)
覇権を失った米国人は苛立っています。中国憎しの世論が高まっています。
トランプは中国との対立姿勢をここにきて鮮明にしてきました。
これにより最新の世論調査(ギャラップ)では無党派層を中心に大きく支持率を回復することに成功しています。
選挙に勝つため、トランプの中国への挑発はやむことはないでしょう。
イランとの戦争を望まなかった米国民も中国との戦いには賛成する人が多いと思います。今ならまだ戦える余力があるからです。
経済制裁、関税貿易戦争、通貨戦争、諜報戦争、宇宙戦争、囲い込み外交、国際機関のポジション争い、ハイテク技術競争、軍拡競争と代理戦争、挑発から直接武力行使。戦争の形態にはいろいろある。
米国はトランプの下で、中国との最後の覇権戦争に挑むことになるでしょう。
そのため、米国は今現在、FRBと政府、民間が一体となって、MMTを全開にしています。CNNやNYTなどの民主党寄りのメディアですら、中国への批判を強め、トランプを支援しています。
国家総動員です。
日本でも、コロナパニックを奇貨として、MMT論者の鼻息があらくなってきました。
それは戦争のカナリアみたいなもので警戒が必要です。
米中全面戦争になれば、安倍も悲願である憲法改正をゴリ押ししてくることでしょう。
新コロナを奇貨とした国家緊急令を盛り込むことを大義として、憲法9条の実質廃止を狙ってくると思います。
安倍の支持率は低下していますが、それを維新で穴埋めして3分の2を狙う公算でしょう。
参議院で帳尻合わせができれば、解散総選挙を挑んでくるかもしれません。


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[ 2020/05/07 13:46 ] その他 | TB(0) | CM(1)
戦争で既得権益層をガラガラポンできないから,そのかわりを平時にやるからModernMT
金融市場にあふれさせないのがベーシックインカム.
強欲資本主義に道はなく,
節度ある格差のなかでしか資本主義に生き残る道はないということ

[ 2020/05/07 21:08 ] [ 編集 ]
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