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モデルナのワクチンは救世主になるのか?


世界のワクチン開発動向、競争が激化する中で不安材料も浮上してきた
米モデルナのワクチンの治験で、参加者全員が抗体獲得したことがニュースになっています。
これで市場は激しくリスクオンになりました。
このニュースが流れるまでは上昇していた金は頭を抑えられて失速しています。
もっとも、このワクチンで万事解決というわけでもないようです。

米国には、国内で新コロナウイルス感染が初めて確認された1月21日以前から、ワクチンを開発していたことに疑惑がありました。どこでワクチン開発のためのウイルスを入手したかについてです。
そのため、米国では公表よりもっと早くに新コロナの感染が始まっており、それを秘匿し、ウイルスを入手していたという陰謀論が流れていました。
もっとも、mRNAをベースにしたワクチンなら、ウイルスがなくてもそのゲノム情報さえあれば、その開発が理論上はそれが可能です。
中国の研究チームは、1月中旬、新型コロナウイルスのゲノム情報を解読に成功しました。
ワクチン開発で先行独占したいのなら、その情報を秘匿しておくべきでしょうが、中国は、それをオープンソースにしています。
モデルナは、中国のゲノム解読の公表後、わずか40日でワクチンを開発しました。あまりに早いので怪しいところです。
モデルナは多額の債務を抱えていましたが、政府やビル・ゲイツが多額の投資をしていたというのも陰謀論者がとびつきそうなネタです。
また、mRNAワクチンは、ウイルスがなくてもゲノム情報から化学合成が可能です。そのため、大量生産が容易です。
モデルナはすでにそのためのインフラを整備していました。
臨床結果を待たずにすでにワクチンの大量生産を進めてストックを積み上げてきました。
そして、先程、治験もとい人体実験で抗体の獲得に成功しました。動物実験はすっ飛ばしました。
ゴールドマンはモデルナの株価目標を大きく引き上げています。
市場全体も狂気のリスクオンです。
しかし、モデルナのワクチンにも問題があります。
mRNAワクチンなら、抗体の獲得は容易でしょう。
毒性のない新コロナウイルスのコピーをつくりそれを感染させることで抗体をつくるからです。
しかし、その抗体に問題があります。
モデルナのワクチンは、病原体のスパイクタンパク質を抗原としたワクチンです。
その蛋白質に変異が生じると効きにくくなるリスクがあるそうです。

新型コロナウイルスは、ウイルスの細胞にスパイク(突起)が付いている形状をしています。このスパイクがヒトの細胞の受容体(外部の物質を細胞内入れる入口)に吸着して侵入します。スパイクはスパイクタンパク質で形成されていています。このスパイクタンパク質がウイルスが胚細胞に侵入する際に、肺細胞のロックを解除する鍵として機能するそうです。
新型コロナウイルス 治療薬・ワクチン 開発最前線
スパイクは鍵みたいなものでそれが変異すれば合わなくなるのでしょう。
さらに、その偽物の新コロナのコピーのワクチン接種後に、本物のウイルスに自然感染すると、通常よりもウイルスを取り込みやすくなる『抗体依存性感染増強(Antibody Dependent Enhancement:ADE)』という現象が起きるリスクがある」と指摘されています。
さすがに、今回の人体実験で抗体ができた人に、本物の新コロナウイルスを感染させることはできませんから、この抗体にADEのリスクがあるかはまだわかりません。感染者にこのワクチンを試すしかありません。
そして、ウイルスの感染そのものを予防する中和抗体は今回の治験では一部の人しか確認されなかったようです。
First Results from Moderna’s Coronavirus Vaccine
つまり、ワクチンといっても感染を予防するものではなく、重症化を防ぐその他の治療薬と大差はないということです。
また、今回の治験は対象は少人数のグループでその正確性はまだわかりません。気温が上昇していることから抗体ができやすくなっているだけかもしれません。

モデルナのワクチンへの期待は高まりますが、喜ぶのはまだ時期尚早のような気がします。
少なくとも金融市場の過熱は警戒すべきでしょう。


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[ 2020/05/19 04:09 ] 未分類 | TB(0) | CM(0)
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