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WHOへの最後通牒。トランプ大統領書簡の内容


トランプ大統領 WHOに改善なければ加盟考え直す 新型コロナ

トランプ大統領書簡の内容
アメリカのトランプ大統領がWHOのテドロス事務局長に宛てた書簡ではWHOの新型コロナウイルスへの対応を時系列で詳細に記し、テドロス事務局長を「あなた」と呼んで、その言動を非難しています。<以下、本文から>

《“情報を無視、共有せず”》
WHOは去年12月初旬かそれ以前に中国の武漢でウイルスが広がっているという信頼に足る情報があったのにこれを無視し続けた。

北京にあるWHOの事務所は12月30日までには武漢で公衆衛生上の深刻な懸念があると知っていた。

この頃、湖北省の病院の医師が中国の保健当局に対し、新型コロナウイルスが新しい病気を引き起こし、この時点でおよそ180人が苦しんでいると報告していた。

台湾当局は12月31日までにWHOに連絡し、ウイルスの「ヒトからヒトへの感染」を示唆していたにもかかわらず、WHOはおそらくは政治的な理由でこの情報を世界と共有しなかった。

WHOの国際保健規則は各国に保健衛生上の緊急事態を24時間以内に報告するよう求めているが、中国は武漢での原因不明の肺炎の発生を数日、もしくは数週間前から知っていたであろうにもかかわらず、12月31日になるまでこれを報告しなかった。

2020年1月5日、上海の病院の医師が中国当局にウイルスのゲノム情報を解析したと報告したが、この情報は公にならず6日後の11日に医師みずからがインターネット上に投稿した。

その翌日、中国当局はこの医師の研究施設を「更正」のためとして閉鎖した。

WHOは透明性を求めるこの医師の行動を知りながら、徹底的に沈黙を通した。

《“不正確な説明”とテドロス事務局長の“政治的な駆け引き”》。
WHOは新型コロナウイルスに関して不正確もしくは誤解を招く主張を繰り返した。

1月14日、中国が初期段階の調査結果として新型コロナウイルスのヒトからヒトへの感染を示す明確な証拠はなかったと主張したことに関し、WHOはこれを根拠もなく繰り返し主張した。

1月21日、中国の習近平国家主席はあなた(テドロス事務局長)に新型コロナウイルス発生の緊急事態を宣言しないよう圧力をかけたとされており、あなたはこの圧力に屈し、翌22日にウイルスは国際的な公衆衛生の緊急事態を引き起こしていないと語った。

そのわずか1週間後の1月30日、あなたはこれに反する膨大な証拠により転換を迫られることになった。

1月28日、あなたは北京で習近平国家主席と面会した後、中国は危機対応への新しい模範を示したなどとして、その“透明性”を称賛する一方、中国がウイルスに言及した医師を罰したことには言及しなかった。

あなたは1月30日に遅ればせながら公衆衛生上の緊急事態を宣言した後も適切な時期に中国にWHOの専門家チームを受け入れさせることに失敗。

専門家チームは2週間後の2月16日まで中国に入ることができず、滞在期間の後半になるまで武漢へは立ち入ることができなかった。

あなたは中国による国内の移動規制措置を称賛する一方、私(トランプ大統領)の中国からの渡航禁止措置に反対した。

あなたの政治的な駆け引きは致命的で、各国による命を守るための中国からの渡航制限を遅らせた。

さらにあなたは2月3日、中国が各国への拡散を食い止めるためすばらしい仕事をしているとして、渡航規制は善よりも害を及ぼすと主張した。

《WHOは“中国称賛”》。
3月3日、WHOは中国の公式データを引用して無症状の人からのウイルス感染の危険性を過小評価した。

しかしこれに関する主張には多くの専門家が疑問を呈し、今ではWHOが繰り返した中国の主張は不正確だったことは明らかだ。

あなた(テドロス事務局長)が3月11日についにパンデミック=世界的大流行を宣言した時には、世界で4000人以上が死亡し少なくとも世界114か国で10万人以上が感染していた。

4月11日にアフリカの複数の国の大使たちが中国外務省に書簡を送り、中国各地でアフリカの人々が差別的な対応を受けていると訴えた。

あなたはこれらの人々に対する中国当局による強制的な隔離や退去を認識していたが、これを指摘しなかった。

今回の危機を通して、WHOは興味深いことに中国の“透明性”は称賛に値すると主張し続け、あなたは一貫してこれに同調してきた。

中国は今でも正確なデータの共有を拒み、ウイルスとその起源に関する重要な情報を提供せず、国際的な保健衛生上の規則を害している。

WHOは中国に対しウイルスの起源に関する独立した調査の受け入れを求めることに失敗した。

《“改善なければ脱退も”》
あなた(テドロス事務局長)とあなたの組織(WHO)のたび重なる失策が世界に極めて甚大な犠牲をもたらしたのは明らかだ。

WHOが前に進む唯一の方法は中国からの独立性を示すことができるかどうかだ。

私の政権はあなたと組織改革に関する協議を始めたが、迅速な行動が求められ、時間をむだにしてはならない。

このため私はアメリカ合衆国大統領として次のことを通知する。

30日以内に大幅な改善が見られなければ、私は一時的に停止しているWHOへの資金の拠出を恒久的に停止するとともに加盟についても再考する。



トランプのWHOへの手紙は最後通牒のような内容です。
反中国を煽るパフォーマンス効果は高いと思います。
しかし、誤りもあり、不確かな情報を断定していることから、反論も多いようです。
トランプは手紙のなかで、WHOは武漢でアウトブレイクが発生した当初に、世界五大医学雑誌の一つであるランセットからその報告を受けていたいたにもかかわらず、一貫してこれを無視していたとしています。
しかし、ランセットの編集長はこれがデマであると主張しています。
ランセットの編集長はコロナを政治利用し、世界の団結を阻害するトランプを「人道に対する犯罪者」と手厳しい評価をしています。
なお、ロシアもWHOをスケープゴートにし破壊することで国内の政治的ポイントを稼ごうとしている米国およびその同盟国(名指しはしていないがオーストラリア)を強く非難しています。

トランプの手紙によると、2020年1月5日、上海の病院の医師が中国当局にウイルスのゲノム情報を解析したと報告したが、この情報は公にならず6日後の11日に医師みずからがインターネット上に投稿したそうです。
しかし、新コロナのゲノム情報の解析により新コロナウイルスが特定されたのは、国家衛生健康委員会(中国疾病予防管理センター・中国医学アカデミー・中国科学アカデミー・軍事科学アカデミー軍事医学研究所)によるものです。1月8日に特定され、その情報はNCBIでオープンソースで公開され、その後もアップデートされています。1月8日当日には、中国はその旨米CDCに技術交流と強力について電話で話しています。

また、トランプの手紙によると、台湾当局が12月31日までにウイルスが「ヒトからヒトへの感染」の可能性があると警告したしたのをWHOは無視して、1月14日、中国が初期段階の調査結果として新型コロナウイルスのヒトからヒトへの感染を示す明確な証拠はなかったと主張したことに関し、WHOはこれを根拠もなく繰り返し主張したとしています。
確かに、中国が人から人への潜在的な感染を認めたのは1月21日です。
しかし、この時点で、中国以外でヒトからヒトへの持続的な感染が認められたのは、ベトナムの1例しかなかっため明確な証拠がなかったというのも無理はなかったと思います。

トランプの手紙によると、1月21日、中国の習近平国家主席はあなた(テドロス事務局長)に新型コロナウイルス発生の緊急事態を宣言しないよう圧力をかけたとされており、あなたはこの圧力に屈し、翌22日にウイルスは国際的な公衆衛生の緊急事態を引き起こしていないと語ったそうです。
これは、独誌シュピーゲルがドイツ連邦情報局(BND)からの情報だとして報じたものですが、WHOはその日、テドロスと習近平は電話はしていないと反論しています。ソースはシュピーゲルの記事だけであり、それは、あくまで、伝聞証拠にすぎず、真偽は不明です。
テドロスが、国際的な公衆衛生の緊急事態を引き起こしていないといったのは、1月22日の時点で中国以外で人から人に感染が確認されたのが一例だったからでしょう。その後、日本や台湾、ドイツから3例確認されて1月31日に緊急事態宣言を出すにいたっています。

イメージ的に中国がWHOを牛耳っているイメージがありますが、実際、中国の出資金は米国の10分の1です。
テドロスが結果論の後知恵でみれば、初期で多くの判断ミスをしたのは確かです。それは中国も同じです。新型のウイルスだかどう対応していいかわからなかったのもあるかもしません。しかし、テドロスが中国の操り人形でわざと判断を誤ったという根拠は乏しいと思います。
しかし、WHOが1月31日に緊急事態宣言を出し、3月11日にパンデミック宣言した後もトランプは新コロナを軽視する発言を続け、これに対する初期対応を怠ったのは否定できません。

トランプの手紙の時系列はWHOと中国の印象が悪くなるようにチェリーピッキングされたものですが、公平に新華社通信は発表した時系列と比較してみると中国は、早期からWHOや米国のCDCと情報を共有していたようです。
China publishes timeline on COVID-19 information sharing, int'l cooperation
トランプは再三、CDDからの警告を受けていました。しかし、これを無視して初期の新コロナの対応を誤って被害を拡大させた責任があります。
その責任転嫁をWHOや中国に向けて短期的に一定の成功を収めたとしても歴史が彼を許さないでしょう。


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[ 2020/05/20 04:17 ] 未分類 | TB(0) | CM(0)
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