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金は割安か?


最近のコロナバブルでニワカ投資家(投機家)が急増しました。
それは米国だけでなく日本でもそうでしょう。
バブルとその崩壊を経験したことがない投資家です。
SNSはさらに浸透し、投資を語る煽動家が多数、現れています。
法的にグレーな情報商材ではなくYOUTUBEなどを利用し、権威に弱い個人投資家を投機の世界に引き釣り込み、自分はノーリスクでマネタイズする人が増えています。
お金目的ではありませんが、ツイッターなどでも自らの承認欲求を満たすために米国かぶれの金融クラスタと言われる人たちから洪水のような情報が垂れ流されています。
もちろん、注目されているのは米国株やFX、暗号資産です。
その一方で金市場は弱い時期が続き、金投資している人は機会損失をしているとバカにされます。
株や暗号資産を取引しているニワカ投資家や金融クラスタの人たちからはこれから景気が回復し金利が上がるから金は下がるだろうという言説をよく耳にします。
彼らのいう金利とはもっぱら市場名目金利すなわち10年米国債利回りを指すことが多く正確ではありません。
もっぱらチャートパターンだけをたのみに相場占いをしているような人にもその傾向が強いようです。
【NY金】直近の安値1678ドルを試してくる展開になるだろう

金が強い相関を見せるのはあくまで実質金利です。混同しないようにしないといけません。
金の長期投資家のほとんどは金価格と実質金利の相関が高いことを知っていると思います。
実質金利は市場名目金利(米10年国債利回り)から10年ブレークイーブン・インフレ率(BEI)を引いたものです。
実質金利と金の決定係数は約9.5と非常に高いものがあります。
市場価格が実質金利から導きだされる理論価格より乖離すると市場価格は理論価格に回帰する性質があります。
現在の理論価格は、だいたい1820ドル程度です。
最近の売られすぎが是正され公正な価格に近づいてきたと思います。

また金価格は長期的にはドルのマネーサプライ(M2)と相関があります。
現実のマネーは中央銀行が発行するマネタリーベースではなくマネーサプライです。
マネーサプライが増加しなければインフレはおこりません。
アベノミクスの支持者の右派経済学者はこれを見誤っていました。量的緩和をしても結局デフレ脱却は達成できなかった。
また、アベノミクスの失敗を根拠としてインフレがおこるまでは政府はいくらでも財政出動できるとするMTTも間違っています。
彼らはインフレになれば中央銀行がそれを容易にコントロールできると信じているところがおかしい。
この20年で日本の国民一人当たりのマネーサプライの増加は3%程度でした。
それに対して米国は6%程度。ちなみにユーロ圏は5.5%程度。
この差はインフレ率だけでなく通貨の為替価値にもは反映されています。
コロナ過の財政出動で日本は年間一人あたり10%ほどマネーサプライが増加しましたが、中間層にバラマキをした米国は桁違いで25%の増加をみせています。これからインフラ投資でマネーサプライはさらに増加します。
米国は金本位制を維持できなくなり、ドルの減価に苦しんでいます。
資産バブルで一部の資本家は潤いましたが、中間層以下の大多数の国民の生活水準は低下しました。
ドルの基軸通貨特権(シニョリッジ)の延命のために導入したペトロダラーですが、そのトレードオフのために慢性的な経常赤字国家に陥ってます。
そのため対外債務が肥大化しています。
GDP比の対外資産負債残高は主要国で最悪です。
医療費や国防費の負担も大きく構造的な財政赤字国家で、その財政赤字拡大は今後、医療費の増大で不可避です。
貯蓄率は低く国債のファイナンスを海外に依存してきました。
しかし、今後、中央銀行が国債の買いを増やすか増税しか手段がありません。
米国のマネーサプライは増え続けます。インフレ加速、実質金利低下は不可避です。MMTは失敗に終わります。市場金利も学者や市場関係者のコンセンサスに反して低下し続けるでしょう。デフォルト回避のため政策金利も低く抑えられます。
米国のマネーサプライの増加に対して金価格は出遅れています。
実質金利がプラスのときはマネーサプライの増加トレンドより金価格はアンダーシュートする傾向があります。逆に実質金利がマイナスのときはその増加トレンドをオーバーシュートする傾向があります。
今は実質金利がマイナスでありながら金価格はマネーサプライの増加トレンドを下回っています。
となるとこれからその増加トレンドをオーバーシュートする可能性が高いということになります。
実質金利だけでなくマネーサプライの変数をいれれば、金価格は実質金利の理論値以上に大きく上昇する可能性があると思います。




[ 2021/04/21 02:52 ] | TB(0) | CM(0)
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