FC2ブログ

BullionVault

米消費者物価指数(CPI)予想


普段はFOMCや雇用統計に比べて市場の注目度が相対的に低いCPIですが今回は違うようです。

そのため、今週の値動きはCPI待ちで小動きでした。
市場予想を上回るかどうかを予想するのは困難ですが、ある程度の基準値はあります。
それは中国の生産者物価指数(PPI)です。
中国国内においてはその生産者物価指数(PPI)と消費者物価指数(CPI)との相関は年々薄れています。
しかし、中国のPPIと米国のCPIにはいまだ強い相関があります。
中国は世界最大の工業生産国であり、その最大の輸出国は米国だからです。
米国は世界最大級の消費国家ですが、自国の製造業はきわめて弱い。
労働力人口が趨勢的に減少しており、労働供給力はひっ迫しています。
その中国の5月の生産者物価指数ですが、リーマンショックの景気対策で巨額の財政出動をした2008年以来の高い伸びでした。
中国PPI、5月は前年比+9.0% 08年以来の高い伸び
3カ月連続の上昇で、中国人民銀行(中央銀行)によれば、商品価格高と昨年のベースが低いことにより第2、第3・四半期のPPI上昇率はさらに押し上げられる可能性があるそうです。
中国のPPIが上昇傾向にあることを考えると、市場予想を上回るか否かは別にして米国の消費者物価指数も強そうです。
米国の強い消費は一過性のものです。ワクチン普及によるリベンジ消費、一時金ボーナス、夏までに終わる失業保険ボーナス、奨学金などの免除が終われば再び、コロナ前のように消費は鈍化するでしょう。
消費が急増しているのにもかかわらず、雇用の回復や賃金の上昇が鈍かったため、この消費が継続することはありません。
そのため、米国の消費過熱からくる消費者物価上昇(デマンドプルインフレ)は一過性のものです。
しかし、中国などの後進国から輸出される物価上昇(コストプッシュインフレ)は構造的なものです。労働力不足もそれよりは弱いですが物価上昇の構造的要因です。
一方、後進国の消費増加はその人口動態から一過性ものではありません。経済成長によって賃金も上昇していくでしょう。
チリなどでは労働組合活動が激化しており、今後の銅の需給は、脱炭素ブームに伴う需要面からだけでなく、供給面からもひっ迫することが予想されます。金や銅などの鉱山は脱炭素エネルギーにシフトする動きをみせています。人件費や設備投資増などコストが上昇してそれは価格に上乗せされます。
供給側が主導権を握っているので価格は上昇しやすいです。
その価格は今まで安価に後進国の労働力を利用してきた米国を筆頭とする先進国の消費者が負担することになります。
消費者物価上昇にはタイムラグがあります。マネーサプライの増加や不動産価格の上昇から遅れて消費者物価指数は上がり始めます。
これから消費者物価指数は継続して上昇していくと予想されます。
コモディティ価格も上昇します。そのコモディティ価格と金価格上昇にもタイムラグがあります。
コモディティ価格はすでに上昇が進んでますが、これから金価格は上昇を再開すると予想します。


[ 2021/06/10 04:34 ] 雑感 | TB(0) | CM(0)
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
この記事のトラックバックURL

リンク
カウンター
検索フォーム
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:



ロキソニン