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米国経済指標。物価は上昇するものの雇用の回復は鈍い(update2)


雇用の最大化と物価の安定は建前上FRBの二大責務(本音は株価維持とドルの為替価値維持)です。
今重視しているのは物価の安定ではなく雇用の最大化です。雇用の最大化の達成のためには物価の安定がトレードオフになっても仕方ないというのがFRBのスタンス。物価安定のために予防的な金融引き締めはしないとコミットしています。
米国1Q米PCE・確定値(前期比年率)+.3.7%。コアは+2.5%
前週分の米新規失業保険申請件数 41.1万件、予想 38.0万件
前週分の米失業保険継続受給者数 339.0万人、予想 347.0万人

FRBが重視するPCEですが、第1Qは昨年比のベース効果が大きく一過性の要因が強いため市場はさほど重視しないでしょう。
一方、失業給付上乗せ措置終了の前倒しが共和党知事の州ですでに開始されていますが、継続申請件数こそ減っているものの新規申請数は減っていません。
夏場は雇用者数が増加する傾向にあるので季節調整があります(とはいっても雇用統計の非農業部門雇用者数のように大きな齟齬はきたしませんが)。
季節調整前の新規申請数は、393,078件の増加です。
新規失業保険申請者数が週40万人を下回ることは雇用拡大に転じる一つの目安とされていますが、まだ数字は弱い。
米国はパンデミック(世界的大流行)前と比べて雇用者数は約760万人少ない。
失業保険受給者約370万人すべてが仕事に戻ってもまだ足らない。
これはFRBがテーパリングや利上げを遅らせる口実になります。


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[ 2021/06/24 21:42 ] ニュース | TB(0) | CM(0)
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