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アルゴリズムの鎖を断ち切れるか?


アルゴリズム取引の鎖を断ち切れるか?
金融市場ではコンピュータのプログラムによる自動売買のアルゴリズム取引が全盛です。
アルゴリズムは24時間監視でマネーのフローの流れや勢いをいち早く発見して、瞬時に発注します。
異なる市場間の相関をつくっているのはこのアルゴリズム取引です。
国を越え、現物と先物などのデリバティブの間の垣根を越え、、為替、債券、株式、商品市場などの金融商品の種別を越え、世界中の市場が一つにつながって動いているのは、このアルゴリズムの鎖の影響が大きいと思われます。

もっともこの相関の鎖は日々変化します。
最近の傾向はこうです。

アメリカの株式市場は企業の収益の将来予測からすれば、ファンダメンタルからの説明は困難で、あくまでQEの緩和マネーに裏付けされたバブル相場です。
このQEで株価は上昇しています。
株価を決める基準であるPERは将来の利益予想です。市場が経済成長を予測すれば株価は上がります。
経済成長を予想しているとなると、実質金利はあがりますので、名目金利も上がり債券は売られます。
このように株価が上昇すれば債券が売られるのがマクロでは自然な動きです。
NYの株はアメリカの国内勢の買いがメインで外国からの買いはあまりないようです。
一方、米国債市場は外国からの買いが多いようです。
そのため米国債市場の売買動向は為替市場に影響を与えます。
外国勢が米国債を売り、自国通貨にマネーを巻き戻すとドル安になります。
したがって、株価が上がれば、債券は売られ、ドルが売られることになります。
これがここしばらく続いた相関の鎖でした。

ところが、QE3縮小の思惑が登場し、ファンダメンタルの裏付けがほとんどないNY株は下落を開始しました。
市場が正常に機能していれば、債券やドルが買い戻されるのですが、債券市場もQE依存になっており、下落がとまりません。債券が売らればアメリカに流入した対外マネーがアメリカ市場から逃げ出すのでドルも売られます。結局、アメリカ市場はトリプル安になってしまいました。
昨日は、市場の混乱を抑えるために、ゴールドマンサックスのCEOが、QE縮小の早期サプライズを緩和するようなアナウンスメントをしたことが好感されたと推測します。JPモルガンのCEOやGSの元会長など金融カルテルのトップからも、金利上昇を市場に慣れさせ、ショックを和らげるように仕向けるコメントがからいろいろ発信され始めました。
このアナウンスメント効果がジワジワききはじめt、市場は落ち着きを取り戻し、債券もドルも株も上昇しました。

最近の金の短期の値動きは、ドル指数(ユーロドル)よりもダウと逆相関が強いです。
金は商品としてのリスク資産の側面と通貨としての安全資産との側面があります。どの側面を重視するか市場の見方がコロコロ変わるので、リスクオンの株と正の相関をしたり、逆相関になったり、期間によって株との相関が変化します。
長期的にみれば、もちろん金は通貨ですのでドル指数(ユーロドル)との相関が決定的に重要です。
もっとも、昨年の衆議院解散決定後アベノミクス・バブルが始まってからは、金は円とともに安全資産とみなされ、円との正の相関、株との逆相関の鎖が強くなってしまいました。
金は最近では買い方も売り方も積極的にうごきづらく独自の材料で動くととが少なくなってきているように思います。レンジ内で外部の市場との連動だけで動いています。金単体での動意は薄いようです。
ただ、昨日はこの連動のアルゴが多少変化しつつあるような動きが観測されました。

相関に関係のない独自の上昇の局面もあったようです。これは、コンピューターでなく、人の裁量のマクロ系の買いで金を積極的に買ううごきだと思います。

また、相関が薄れた豪ドルとの相関が戻りつつあるようです。
ここ数日、アメリカの経済指標は微増で、メディアは接待ゴルフのようにナイスショット!と大騒ぎしていますが、誤差の範囲を出ない底値圏での横ばい状態の域を出ていません。
一方、欧州は有意な回復の数字がでてきています。
もっとも、アメリカも欧州も比較が前年比や前月比など大底からのスタートですので、自律反発でいい数字がでて当たり前です。比較対象になるハードルが低いため景気がよくみえるだけです。そのあたりが絶対値ではまったく相手にならない中国の経済の指標とは違います。逆に中国の景気は昨年あたりは過去最高レベルにあり天井圏にあるので多少調整でスローダウンするのも当然です。
それをもって、自国内比較の数字の増減だけをみて、アメリカの景気が中国よりも強いという印象操作のレトリックに騙されてはいけません。
底値圏からの自律反発にすぎないレベルのアメリカや欧州と違い、顕著に強い数字がでているのが豪州と中国です。
豪ドルの過度に売られすぎです。豪ドルは金とともに、GS、ジョージ・ソロスなどロスチャイルド系の金融カルテルの売りのターゲットにされたようです。
ここにきてリバウンドの兆しが見え始めした。それとともに金との相関がまた強くなってきているように思えます。

そして、円買い戻されたことで、金と円との相関が変わった兆候がでてきました。
そもそも金とダウが逆相関になったのはアベノバブルが始まってからです。衆議院解散が決まってから、株高、金高の相関は、株高、円売り金売りに変化しました。
ところが、ここ数日、強力な円の買い戻しがありました。円が買戻されれば金も買い戻されるはずですが、あまりに円の買い戻しが早く、金は低調のままでした。これで円と金の鎖が切れたように思います。
そのことによって、一番強い鎖だった金のダウとの逆相関関係が昨日のNY時間の終盤からは変化したようです。
円が再び売られても金は売られることがなくなり、株の上昇と金の上昇が正の相関になりました。
一時的な現象かもしれませんが、金融当局が死守しようとするしぶとい円安、株高の圧力から金の相関が解き放たれることは目先の値動きからみれば歓迎すべきだと思われます。

もっとも、昨日の下げ方は心理的にダメージが大きい下げ方であったため、ETFではかなり売りがでています。
金の流出もまた大量にでています。
潮目が変ったかどうかはまだ判断するのは早いです。ただ、その兆候もでてきつつあります。


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[ 2013/06/14 12:24 ] 市況 | TB(0) | CM(0)
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