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アメリカGDP下方修正


アメリカ第1四半期のGDPの確報値は、改定値や市場予想を大きく下回りました。
個人消費が大幅に下方修正されたがの原因です。
アメリカの個人消費は7割を個人消費に依存しています。
ホブソンやケインズやスティグリッツで有名な「過小消費理論」からすると、じゃぶじゃぶにマネーの供給を増やせば、必ずしも資産効果で消費が増えるわけではないのです。
収入の格差が大きくなると、低収入層は消費したいができない。高収入層は消費意欲がないという矛盾した状態になる。そして、生産に対する需要がないので、過剰生産になる。金持ちも1人の人間ですし、人間が消費できる物や他人のサービスには物理的限界があるからです。

またGDPデフレーターも市場予想より上がっていました。
インフレ指標はCPIとPCEなどの消費者物価がありますが、最終的にはGDPデフレーターが重要です。
アメリカはデフレの心配がされていますが、まだインフレ圧力はあるようです。これは金にとって支援材料です。

また、経済指標はまちまちの数字がでてきますが、その数字や内容はいろいろな解釈があると思います。
しかし、結局は、いろいろな指標はGDPに集約されます。
GDPは経済的には内容より数字がすべてといっていいです。(もちろんGDPが幸福や豊かさの真の指標ではないというスティグリッツ教授らの指摘も妥当)
アメリカの景気回復は、金融緩和終了とドル高につながり金にはマイナスです。アメリカの景気回復を市場が確信するようになって金は売られています。
最近アメリカは良い指標が続いてましたが、GDPの数字からみると、まだアメリカの景気回復したと判断するのは早いようです。

アメリカの景気の強さを誇張するために、よくリーマンショック直後のゾン底の不況時との比較で語られることがあります。
大底を起算点としてオフセットでみれば、確かに今は景気が強くなっているようにみえます。
しかし、回復といえるためには、リーマン前のときと比較すべきでしょう。
リーマン前の水準からすれば、雇用も住宅価格などほとんとの指標がまだまだ戻ってきていません。

第1四半期のGDPは個人消費だけでなく輸出、設備投資とも低迷しました。逆に在庫調整で嵩上げされた形です。
4月の個人消費も低迷しました。5月は小売り売り上げは好調でしたが、それはピックアップトラックなどの耐久財が寄与したものです。季節的なものや株高の一部資産家の購入がメインでしょうから今後の持続性には疑問があります。個人所得は伸びず、貯蓄率が下がっています。したがって、こういう消費はいつまでも持続できません。
第二四半期もこのままでしたら、あまりGDPは期待できません。
FRBのGDP成長見通しは楽観しすぎてます。
結局、2012年第4四半期と2013年第1四半期のGDPは散々たる数字でしたし、QE3は今のところほとんど景気回復に寄与していません。
QE3の補助輪を履かせてこのていどの成長なら、今QEをやめるとふたたび減速する可能性があります。
またGDPに隠れて発表された、第1四半期の米企業利益改定値は‐1.1%と大幅に低下してました。
GDPの大幅な下方修正のネガティブショックを避け、QE3が失敗したこととをごまかすために、あえて、QE縮小をちらつかせることで景気が回復しているように市場にみせかけて予防線を張ったのがこのまえのFOMCの真相かもしれません。


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[ 2013/06/27 12:53 ] ニュース | TB(0) | CM(3)
該博な知識,冷静な分析
Peter 様
日頃より,該博な知識,データに基づく冷静な分析に感服いたしております.
 一層のご健筆を期待します.
[ 2013/06/27 17:37 ] [ 編集 ]
goldfinger さんこんちは。
そういっていただけると嬉しいです。
ありがとうございます。
未熟ですがこれからもよろしくお願いします。
[ 2013/06/27 18:48 ] [ 編集 ]
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このコメントは管理人のみ閲覧できます
[ 2013/06/27 19:19 ] [ 編集 ]
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