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アメリカの経常収支赤字の持続性


アメリカは、貿易収支の赤字を所得収支で相殺してなんとか経常収支の赤字を持続させてきました。
そしてアメリカの所得収支の中核を占めるのは、民間による新興国への直接投資です。
この直接投資が今下降ぎみです。
中国が輸出主導の成長のスピードを意図的に減速し、内需主導の持続的かつ安定的な成長にシフトしているからです。
これにより、アメリカの対中国の直接投資は減少しています。
中国への直接投資 低い伸び
直接投資の縮小と米国債の利回りの上昇はアメリカの所得収支を悪化させます。
貿易収支の慢性的な赤字に加え、所得収支の悪化はアメリカの経常収支赤字の持続を不可能にします。
その結果、GDP成長率は大減速し、対米投資フローは激減し、ドルは売られます。
今、米国債の金利が上昇しているのは景気が回復していないなかでの金利上昇ですから、リスクプレミアムの上昇です。また、原油価格の高騰から、期待インフレ率も上昇していると思われます。
為替相場は、目先はQE3縮小やらバーナンキの発言やらの瑣末なニュースに投機家たちが一喜一憂してによって乱高下しますが(ハーディング行動)、中長期的なトレンドはファンダメンタルに沿って元やユーロに対してドル安が進むと思われます。

金そのもの価値は絶対的ですが、その価値を見えるようにするには尺度が必要です。そのため、金の相対価値は、結局はドルの価値で決まります。
アメリカ経済が弱体化し、ひいてはドルが減価することが金価格上昇のために必要です。
金を買うということはアメリカを売るということです。いいかえれば、今、金を買うことは、アメリカを売って中国を買うことを意味します。もっとも、中国に覇権交替した後は、中国を売ることが金を買うことにもなります。時の政府(権力)への不信が金への信認です。グローバル化した現代では覇権国への不信任が金を買う理由になります。
アメリカがシェール革命と日本のアベノミクスのバックアップを受けて復活すると思っている人は金ではなく、アメリカや日本の株を買うべきでしょう。このまま株価が上げていけばアメリカの所得収支は黒字化して経常収支の赤字の持続も可能だからです。

ドルの減価は確実に金価格を上昇させます
地政学的リスクでも金融リスクでもソブリンリスクでも、リスクという不確定な要素で金価格が上昇することもあります。しかし、これは群衆心理によりますので、必ずしも金価格が上昇するとは限らず不確実です。もっとも、金が大暴騰するときはリスクによる不安が行き過ぎたときでもあります。
危機や破綻がおこることを期待するより、ファンダメンタル的に高い確率で進むと思われるドルの減価を期待したほうがよさそうです。
危機もドル絡みの危機なら確実です。
最後、ドル危機の通貨危機がおこれば、大きなリターンも期待できますが、それまではコツコツ、ドル安が進むことをまってあまりよくを出さないほうがよさそうです。


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[ 2013/07/20 19:33 ] おすすめ | TB(0) | CM(0)
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