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材料視されないインド輸入関税引き上げ、著名投資家のETF売却


弱い地合だとどんな些細な情報でも過敏に反応して下落します。逆もしかりです。
インドの金輸入関税の引き上げは、経常赤字を改善し通貨安を抑えることをねらったものです。しかし、インドには強い金需要があり、この程度では需要を抑えることはたいしてできないと思われます。通貨安による高いインフレ率、弱い女性の地位、社会保障の不備、農村の銀行へのアクセスの不備(8%以下)、歴史的・宗教的意義などから金への需要は一過性のバブルではなく根強いものです。過去の規制も効果が少なく、今回も密輸が増えることになることが予想されています。密輸であれば、アメリカの投資銀行などの投機筋のルピー売りが支配する為替市場への影響は限定的です。当局も対外的な体裁のため密輸を取り締まっているふりをするだけだと思います。このため、世界全体の実物金の総需給への影響は限定的だと思われます。そもそも人間は抑圧されればされるほど欲求が高まることが心理学上の実験で確認されています(皮肉なリバウンド効果)。インドの金需要は政府の規制でますます増すものと思います。

著名投資家の金ETFの売却したニュースが流れていますがマーケットはほとんど反応していません。ポールソンのETF保有量は結構な量がありますが、それでもETF全体でみれば、需給に影響を与えるようなものではありません。また、ソロスの保有するETFはノイズ程度微々たるものです。それでも春先の金相場が弱くなりはじめたときは、市場心理に大きな影響を与えていました。
象徴的な投資家の売却は他の投資家が追随するのではという危惧を市場参加者に与えます。
いまはETFが大量に流出したことがわかった後なので、いまさら過去に著名投資家がうっていたことが判明したとしてもたいした問題にはなりません。やっぱりねという程度のマーケットの反応でしょう。
それよりも、ETFの買いかたが損切りし、先物の買いも減ってきていることで、これ以上の売り仕掛けで買いの投げを誘うのは困難とみた先物売りのショートカバーのきっかけになりそうです。
あく抜けで今後、ポールソンの投げに過敏になる必要もなくなりました。
そもそも、ソロスはETFを売って金鉱株を買っていますし、ポールソンは金ETFを先物に変えたという報道もされていました。金投資の方法をETF以外に変えたということで金そのものの投資をやめたわけではないようです。
ビル・グロスが昨日、ソロスが債券市場に参入したとツイッターで大喜びしていましたが、株から債券へのシフトへが始まるのかもしれません。実質金利が下がれば目先の金価格にはプラスです。
中国を筆頭とする新興国と欧州の経済が回復する一方、日本とアメリカの実体経済に改善はみられていません。それに180度反するようにメディアや市場関係者はアメリカ経済の回復と中国やコモディティの弱さを印象づける発信を今も垂れ流し続けています。そのため、市場の大多数の参加者である大衆はまだ正しい情報を織り込んでいないと思います。
マネーのフローは、日本やアメリカの株式市場やドルからコモディティやドル以外の通貨にシフトしつつありますが、まだ本格的な流れになっていない初動段階だと思います。メディアの情報操作の呪縛を振り払い、情報弱者の大衆が正しい情報を織り込み始めると本格的なドル売り、株売り、金買いの流れになると期待します。


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[ 2013/08/15 11:55 ] ニュース | TB(0) | CM(0)
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