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BullionVault

ドル防衛戦


8月、中国とインドの強い金需要のレポートが発表されてから金は反発、上昇を開始し1400ドル手前までジリジリ上げてきました。
そこでシリアの化学兵器問題が生じて、そのリスクプレミアムで金は高騰し1400ドルを突破しました。
シリア情勢がロシアの仲介で一服したことで、リスクプレミアムが剥奪して金はジリジリ下げ始めました。そのタイミングでGSが金弱気のレポートをいれました。市場が弱気ムードが高まったところで大口の売りをいれて、テクニカルなストップロスを誘い、久しぶりの大暴落をおこしました。
ところが、それから、QE縮小見送りがあり、金は大幅反発しました。ドルもうられました。危ないとおもったタイミングでブラードをつかってすぐ翌日に仕掛けてきました。これで金は下落して上昇のスピードが完全に殺されました。そのあとは、狭いレンジで推移することになります。
それでも、政府閉鎖危機が発生して、金は再び、ジリジリ上げ始めました。
ところが、直前になってリスク資産の側面が強調されて少しずつ下げ始めました。
そしていざ政府閉鎖がおこってもなにも大きな混乱はおきませんでした。しかし、徐々にドルが崩れはじめました。そして危険な雰囲気がでてきました。こういうタイミングでドル防衛の金売りを仕掛けてくることは過去なんどもありました。
株式相場は、政府閉鎖たいしたことなしという安心感で上げ始めました。これははじめから政府閉鎖が決まったことを想定して、投資銀行がカルテルを組んでメディアも総動員して株のバブルをはじけさせないように買うと決めていたシナリオだと思います。FRBも大量にQEでの買い取りをここでいれています。
一方、金は政府閉鎖で何もおきなかったことで拍子抜けでした。
そのタイミングで売り仕掛けてきました。
中国の連休のときに売り仕掛けてくることが多いのですが、今回も大口の売りをいれたところ買いが少ないとみるや、第二段、第三段と売りを落として、チャートを破壊しました。
底値ではりつかせ、一般の投資家が近寄れない弱気の空気をつくることに成功しました。
金は安全資産です。金が上昇することは、今回の政府閉鎖がおおごととみなされることを意味します。
そのため、アメリカ当局は金の上昇を嫌います。
強いアメリカ、強い株式市場、そして強いドルの演出ために金はうられたのだと思われます。
2日にはホワイトハウスで投資銀行のCEOが勢ぞろいしてオバマと会うそうです。
その手土産としての株高と金売りかもしれません。これでオバマ支持を表明します。ひょっとするとQE縮小先延ばしの密約があるかもしれませんし、連銀総裁の人事にも影響しそうです。
アメリカ政府の格下げをしないフィッチはこのタイミングで金を格下げして援護射撃をしています。
出来レースです。

もっとも、いまはたいしたことなしとされている政府閉鎖が長引いてくると、また金に風向きが変わると思われます。市場は神経質になっていますから少しのきっかけで流れがかわり大きなボラを生みます。結局、先物で空売りの売買しているのは超短期の投機筋ばかりです。ヘッジや商社は減っています。
先送りしただけでこれからも政府閉鎖、債務上限の問題は定期的に発生します。
先物市場は既に壊れているので、この動きにはできるだけ一喜一憂せずに、中国やインドやタイやベトナム、そしてCIS諸国の中銀の現物買いに期待したいと思います。
長期的にトレンドをつくるのはそっちほうで長期の現物投資にとってはそっちが重要です。
India's October gold imports seen picking up sharply
アメリカの茶番と先物市場の目先の動きは正直どうでもいいです。
結局、裁定が働き、現物需要の価格決定権が勝ちます。


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[ 2013/10/02 05:59 ] 市況 | TB(0) | CM(2)
Much obliged !
いつも分かりやすい解説をありがとうございます。
勉強になります。
1000ドルを瞬間的に割ることもありかなと
腹をくくってはいる aholderですが、このような
動きをされると心穏やかではなくなりますが
まさしく、それが彼らの狙いですね。
来週の新100ドル紙幣流通に絡めて大波乱が
まだまだありそうですね。
[ 2013/10/02 10:23 ] [ 編集 ]
taiyalさんこんいちは。
GSやフィッチなどは1000ドル割れも予想しているようですが、それは一時期に瞬間的なものとしています。
GSやフィッチの予想も中期的な平均価格は1200ドル程度としています。
これは、採掘コストを意識しているのだと思います。
しかし、シティが発表したように、採掘コストは実際もっと上になっていると思います。コストを削減すればするほど効率が悪くなる悪循環になりますから、目先のキャッシュのためだけにするコスト削減にも限界があるからです。
GSやフィッチやルービニなどアメリカの景気に楽観的なことを金価格が低迷する理由に上げていますが、各種データはそれを裏付けていません。GS自身が発表しているグローバル先行指標(GLI)も低下してきます。これは株価低迷の確度の高い先行指標です。
[ 2013/10/03 09:40 ] [ 編集 ]
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