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政府閉鎖3日目に突入、長期化も


オバマは、2日の夕方(日本時間3日早朝)に与野党の議会幹部と政府閉鎖後、はじめて協議のテーブルにつきました。
参加者は、民主党が多数派の上院から、リード上院院内総務(民主党)とマコネル上院院内総務(共和党)。
共和党が多数派の下院からは、ベイナー下院議長(共和党)、ペロシ下院院内総務(民主党)。
以上の5人です。特に、世界の注目を集めているのが、オバマとリード、そしてベイナーの三人でしょう。
政府閉鎖解消に向けた妥協が期待されましたが、交渉は一時間ほどで決裂しました。
オバマが会談のテーブルについたことは進展ですが、取引の交渉はしないと協議の中で交渉をあらためて拒否しました。
オバマや上院民主党は、下院共和党が提案する一部政府機関への断定予算案なども拒否していることから、一部譲歩による部分的解決は今のところ難しいようです。
政府閉鎖の一部解決どころか、オバマは、議会との交渉について、「政府機関が再開され、連邦債務の法定上限が引き上げられるまでは行わない」と強調しているので、政府機関閉鎖と債務上限の問題がワンセットとされて問題が分離されない可能性があります。オールオアナッシング状態です。
一部でも譲歩を引き出せない限り、共和党もメンツがあるのでひくにひけないと思われます。
しかし、問題の部分的解決がないことで共和党には大きな圧力がかかっていますので、ティーパティなどの保守派を除く穏健な共和党員はビビっていると思います。

オバマが強気でいられる理由は、その支持率にあります。
シリア情勢でオバマは支持率を大きく落しましたが(個人的にはこの件に関しても後に歴史がオバマを再評価すると思う)、今回の政府閉鎖の対応でオバマの支持率は回復しています。一方、共和党の議会対応はほとんど支持を得られていません。
この支持率を背景にオバマは強気にでています。世間の話題の中心にあるのは、もっぱらオバマケアで、国立の戦争墓地などの公園の運営、元軍人の年金、イスラエルの軍事援助などには関心が薄いようです。
政府閉鎖が実体経済に与える影響は、ここにきて、いろんなところが発表しています。楽観的なものから悲観的なものまでかなり幅がありますが、そのちょうど中間的な、ゴールドマン・サックスの試算によると、2日間の閉鎖により第4四半期のGDP成長率(年率換算値)は0.1ポイント押し下げられ、1週間の閉鎖なら0.3ポイントの押し下げになるというものです。
すでに2日経過していますので、実体経済に与える影響は無視できなくなってきています。しかし、個別にダメージを受けている人は別として、まだ、多くの国民が政府閉鎖の影響実感していないと思われます。それが、オバマケアのほうに関心が集中している大きい理由のようです。オバマケアは欠点もあるようですが、いままでよりはマシです。キューバなどは国民1人あたりのGDPはアメリカなんかより全然、低いのですが、最先端の医療をタダで使えます(医者の給料は安いですが満足度は高いようです)。キューバの人は葉巻きをふかし、甘い砂糖のはいったものをたくさんたべていますが、長寿です。アメリカは先進国でありながら、国民皆健康保険をもたないありえない国です。それでもGDP比での医療費の財政負担が他国に比べて高くなっています。平均寿命は肥満率が高いこともありますが、先進国のなかではかなり低いです。これは医療が遅れていることを意味します。
問題はここでも市場競争に任せた結果としての格差拡大です。
アメリカの大学は私立ばかり学費は異常です。医者の給料は異常に高いです。製薬会社はロビー活動を続けて、薬も高いです。医療機器も同じです。
一部の金持ちが世界で最先端の高度医療を受けることができる一方、盲腸の手術(100万)すら受けれない国民が多数います。

オバマが強気で妥協しないことで、追い詰められたティーパーティを中心とする保守共和党はますます逆ギレぎみに攻撃的になってくると思います。共和党の穏健派は彼らを懐柔できないでしょう。
市場は楽観的でまだプレッシャーをかけていませんし、世論もあまり関心がなくオバマを後押ししています。
政府閉鎖は思いのほか、長期化する可能性があるのかもしれません。


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[ 2013/10/03 09:33 ] ニュース | TB(0) | CM(0)
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