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米・共和党がとるのは瀬戸際戦術ではなく焦土作戦か?


2014年11月の中間選挙が迫ってきています。
市場予想では2014年は米景気の回復が加速する年とされているようです。
今年、最初のころの市場予想のコンセンサスは、年前半は財政の崖の関係があって控えめの成長となるが、年後半は成長が加速するとされていました。ところが、第3四半期になっても景気回復の勢いが見られないために、今度は、成長加速は第4四半期からと先送りの予想がされるようになりました。さらに、今の時点では、政府閉鎖や債務上限の問題で、成長加速は2014年からとますます先送りされた予想がされています。このままズルズルと経済成長予想の先送りもされていきそうですが、なんども先送りされていると、それを信じてのリスクオン相場もいくらなんでも勢いがなくなっていくと思います。
百歩譲って、GSなどの投資銀行の予想のとおりになって2014年の米・景気がバラ色になったとすると、現在有利とされている共和党は中間選挙で敗北します。
上院の過半数を民主党に死守されて、下院の過半数を失います。そうなると、共和党はそのプレゼンスを完全に失います。
確かに、債務上限の問題では、米国民はその責任を民主党よりも共和党にあるとみなしており、共和党の支持率は低下しています。
しかし、この問題でアメリカ経済が失速すれば、オバマの支持率は低下します。共和党は自らの支持率とアメリカ経済を犠牲にして、民主党とオバマ政権にダメージを与えることができます。
中間選挙では共和党への積極的な支持票ではなく、現政権への批判票を集めることができます。そうすれば選挙での勝率が上がります。

ベイナー米下院議長は、「われわれが他条項を含まない債務上限引き上げ法案を通過させることはない。オバマが交渉しない限り、米国はデフォルトに陥る恐れがあると語っています。一方、オバマは他条項追加の交渉するのは、米国の債務上限を引き上げた後だと明言しています。アメリカのデフォルトを人質にとった戦術を一度でも許せば、今後の政権運営が不安定になるからです。民主主義の弱点が浮き彫りになっています。
共和党のなかには、一年、二年アメリカ経済が低迷して、世界経済がその影響を受けても、共和党の政策をとることが、長期的には、自分たちの支持層である既得権益のためだけでなく、アメリカ全体、そして世界全体のためになると信じている(勘違いしている)人も多いはずです。自分の私利私欲や保身のためでなく、純粋にその大義が正しいと思っている人のほうがむしろ危険です。多少の犠牲はやむを得ないというやつです。
そういう、間違った大義や正義感は過去の歴史をみればわかるように他の多くの人の迷惑になります。
それはクーデターやテロと同じです。
共和党の焦土作戦により、まさか、まさかのデフォルトになる可能性は市場や世間一般が思っているよりずっと高い可能性もあります。
アメリカのノア・スミスというブロガーは、金本位制が不要な理由として、議会制民主主義によって、政府の無謀な紙幣の発行を議会がコントロールできることを挙げていました。
しかし、今回の問題は、議会がつくった債務上限で政府の紙幣発行のコントロールすることの限界を示しています。共和党のティーパーティなどは、政府に対して懐疑的であり小さな政府を目指しているので、金本位制を復活させようとする動きがあるようです。
債務上限を今回引き上げることに成功しても、債務上限自体をなくしてしまわない限り、このような騒動は定期的に発動します。それでは格付け機関のいうようなトリプルAに値するような安全な資産とはいえません。
とはいっても、債務上限を日本のようになくしてしまえば、際限なく政府債務は増加していきます。
アメリカの累積債務は、政府と実質的に同一であるFRBが買い取ったMBSや社会福祉の将来債務をいれれば、日本より酷く世界の先進国でワーストです。イタリアなどはプライマリーバランスが黒字ですし、日本はまだ一応は経常黒字国です。
アメリカの財政破たんの危険は何十年と言われ続けてきましたが、狼少年状態で、それはおきませんでした。アメリカは危険な橋をわたりながらも破たんを先送りすることに成功してきました。軍事力を背景にした他国への政治圧力とそして金融機関をつかったバブルがそれを可能にしました。しかし、そのアメリカの2つの武器の力が衰えつつあります。
実は、今がもう破たん先送りの限界なのかもしれません。中国をはじめとする他国が米国債の購入を減らしてきています。
構造的なデフレがすすみ実質的な債務の棒引きができなくなっている以上、法的なデフォルトは避けられないようです。


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[ 2013/10/07 08:52 ] ニュース | TB(0) | CM(0)
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