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3つ目のサプライズ


ECB利下げ、米GDPに続いて雇用統計でもサプライズが有りました。
3つとも金にとってはネガティブ・サプライズになります。
投機筋のコンセンサス・ルールによれば金の売り材料です。そのため短期的には非常にきびしい状態に置かれます。
もっともGDPは内容的に持続性が無さそうです。
また、ECBの利下げや雇用の改善でQE縮小が開始されたとしても、その程度でドルの信認は結局は戻りません。

NFPが市場予想を大きく上回ったのは、9月に財政問題を警戒してさし控えてきた雇用を、10月の財政問題の先送り後に一斉にまとめてしてきたことが大きかったのかもしれません。9月が市場予想を大きく裏切って悪く、10月が市場予想を大きく裏切ってよかったことの帳尻があいます。平均すれば18万程度で、継続的に雇用が改善する数字としては微妙なところです。今回の発表はインパクトが強かったですが平均すればそれほどの数字ではありません。
また、財政問題でアメリカ全体が閉塞感に包まれたために、ストレス発散のための焼け買いや買いだめがおこったのか意外と10月の小売の数字は好調だったこともあると思います。

もっとも失業率は悪化しました。
市場でも失業率よりもネットのNFP増減数が重要視されています。失業率は労働参加率が下がって母数の労働人口が減れば、下がるからです。バーナンキは失業率よりもNFPを重視すべきと以前述べています。
しかし、QE停止の目安は失業率を条件としています。
そして、今回は労働参加率が下がった上での失業率上昇です。
確かに、10月の非農業部門雇用者数は20万増えましたが、労働参加率は62.8%と、1978年3月以来の水準に低下し労働人口は72万人減少しています。
今回のNFPの増加も小売のアルバイトがメインのようです。平均時給、週間平均勤務時間とも低下しています。
不安定な仕事ですので、10万程度までの数字は誤差の範疇です。今回のNFPはADPと失業率の数字と齟齬がありますが、パートで複数の仕事を掛け持ちしている人がダブルカウントされたのかもしれません。

引用

「13年8月は、雇用の増加が16万9000人だった。メドを20万人台の増加とすれば3万1000人少なかった。米国は、雇用の回復が十分ではない。・・・だからFRBは量的緩和を続ける」と言っています。
これを聞いて「笑えました」。

FRBが雇用目標の達成に、金融政策によって、責任をもつというのが、まず、変です。雇用は、政府の責任でしょう。

次に、人口3億人の国で、その1万分の1の、統計誤差以下の3万1000人を問題にしたことです。

3万1000人は、全米の雇用総数1億5000万人に対し、5000分の1です。%で言えば0.02%でしょう。5000人のうちの1名です。5000人の会社の中の1名は、数時間で雇用が変わる数字でしょう。これより、雇用統計の、月次誤差が、はるかに大きい。ところがこれを理由に、量的緩和を続ける。こんなことが、本当の理由であるはずもないでしょう。

金融危機以降、膨らみすぎた世界金融の行く末(1):プロローグ部

金はしばらくレンジ相場でしたが、今回のトリプル・サプライズド・アタックによって下にブレイクしました。
積極的に更に下に売り込むような動きは現時点ではみられませんが、しばらくは厳しいのかもしれません。
もっとも短期の予想はほとんど不可能です。要人の発言などまたニュースがあれば、すぐひっくり返ります。
ホルダーはまたしても忍耐が必要な時間がやってきたようですが、時間が解決してくれると思います。


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[ 2013/11/09 01:35 ] 市況 | TB(0) | CM(0)
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