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「国家は破綻する」のカーメン・ラインハート氏とケネス・ロゴフ氏が反論


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米ハーバード大学の経済学者、カーメン・ラインハート氏とケネス・ロゴフ氏の公的債務をめぐる研究に計算ミスがあったことから、両氏は今バッシングを受けています。
そのロゴフらがニューヨーク・タイムズで反論しています。
Reinhart and Rogoff: Responding to Our Critics
両氏は、公的債務比率90%超えた諸国の経済成長率が平均2.2%だったのを計算ミスで0.1%としたと批判されています。
しかし、計算ミスの揚げ足取りで、それ以外のすべての内容の信用が疑わしいといわんがばかりの論調が目立つと思います。
戦争直後などは国家債務は膨らみ、その後の復興で特需があって景気がよくなって平均値は上がります。
よって著者は例外的なノイズを取捨して、平時の経済予想をするためのデータとして中央値を重視しているみたいです。このあたりが批判者とズレています。

また、ポール・クルーグマンは、国家債務が大きくなった結果として低成長になったのではなくて、国家が低成長を続けた結果として債務が大きくなったとして、因果関係のベクトルが逆だとロゴフらを批判しています。
しかし、そもそもロゴフらは国家債務の肥大化と低成長はフィードバックループの関係にあるとしてその逆のベクトル自体は否定してません。
国家債務が大きくなった結果として低成長になったのではないという悪魔の反証をクルーグマンがしないかぎり批判にならないでしょう。
そもそも相関があるから因果関係を推測したものを批判するのなら、自らの推測の根拠を上げないといけません。
結局、社会科学の経済学ですからその証明も実証研究やら計量分析といっても限界があるのはタレブが言うとおりですが。

今回の異常なバッシングの裏にあるのは、QE3やアベノミクスといった量的緩和政策への批判を逸らすといった政治色の強いものだと思います。そして、ユーロ圏の利下げと緊縮財政を緩ませるという路線転換への布石という意味もあると思います。
カーメン・ラインハート氏とケネス・ロゴフ氏はスケープゴートにされた感が拭えません。

どっちにしろ、量的緩和の流れは世界的に変わらないようです(中国など新興国も同じです)。
ジャブジャブのマネーは金価格を上げ続けることでしょう。

「国家は破綻する」著者ロゴフ氏らが誤り認める、公的債務研究めぐり米研究者らの指摘受け

G20、対GDP比90%を大幅に下回る公的債務目標を議論へ


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[ 2013/04/26 15:29 ] その他 | TB(0) | CM(0)
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