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米量的緩和の縮小開始時期について


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SEIKO テーパー式シモリ玉
11月12日、都内で行われた懇談会で、BNYメロンのマネジング・ディレクターでチーフ為替ストラテジストのサイモン・デリック氏は、米金融当局が市場の想定以上に緩和的な金融政策を続け、ドルは今後、ユーロや円に対して下落するとみている。
ドルが対ユーロで今後3カ月間に1ユーロ=1.38ドルまで下落し、今後1年間で1.45ドルを試す可能性があると語った。
米量的緩和の縮小開始時期について、12月の可能性は低く、来年1月も債務上限問題の協議が続いていることを考えると、3月の可能性が高いと予想。
「ユーロ存亡の危機はもうなくなっていると思う」とし、「今後数年間を考えても、ドルに取って代わる最大のリザーブ通貨はユーロだ」と語った。
ドルは下落へ、米金融当局が想定以上に緩和継続-BNYメロン

米当局でも株価バブルを懸念する声がでてきています。そのためもあり、FRBは量的緩和の縮小の必要性を十分に理解しています。しかし、結局は、再び金利が上昇してきているので縮小は現実的に難しいと思います。
市場コンセンサスでは3月が多数意見のようですが、今の弱い個人消費、設備投資、製造業の雇用などのマクロ指標からみると、その頃はもっと景気が悪くなっている可能性が高いため、3月の縮小は厳しいと思います。
唯一のチャンスが、やはり9月か10月でした。景気循環的にみて夏場少し景気に回復がみられたのでそこですべきでした。アメリカの不況は構造的であり、夏場の回復は一時的なものにすぎませんが、QE縮小は景気指標次第と公言している以上、やるなら少しでも回復基調のタイミングでやるしかなかったと思います。
しかし、結局、雇用の数字が悪いということで見送りました。もっとも、見送り決定後、NFPは夏場の分を上方修正しています。QE3を開始したときと同じです。
QE3の開始をする前、市場では今はやらないという予想が多数意見でした。2012年夏場も循環的な小幅な回復がみられていたため、今このタイミングでする必要性はないというのがコンセンサスだったためです。
結局、QE3の開始を決定したFOMCの直前の雇用統計の数字が悪く、QE3開始が決定しました。決定後の雇用統計で前回のNFPの数字は上方修正されました。

NFPの数字は市場予想を上にも下にも裏切ることが多いです。数字も後で大きく修正されることが多いです。不安定で入れ替わりの多い(特に小売はそう)アルバイトなどの不正規雇用を数字に含めているから揺れ幅が大きいのは当然です。もっとも、その揺れ幅が大きかったにしろ、そもそも数万単位の増減は全体の労働就業者の数字からみれば統計的にノイズにしか過ぎません。数ヶ月単位のNFPの増減数で景気のよし悪しの方向性など測れるはずもありません。
市場関係者は毎月ある雇用統計で相場が乱高下するので投機的なゲーム性と手数料でうまみはあるのでしょうが、そういうものをマクロ金融政策の基準として重視するのは問題です。
逆に当局があえてその数字を重視して取り扱う理由としては、自分の都合のいい金融政策をするための建前として修正しやすいというぐらいしかありません。
スティグッツ教授らが、FRBの金融政策は弱者や労働者を軽視していると批判してきたことから、最近ではQEなどの金融政策の目標や基準として雇用統計の数字を使うようになってはきていますが、それは建前で本当の目的は、人気がなくなりつつある米国債を買い支える財政ファイナンスだと思われます。
しかし、それすらも建前かもしれません。
QEの究極的な目的は、たんに資産価格を上げることかもしれません。FRBの株主である国際資本家は、QEによって不動産や株価の資産バブルで儲けることができます。FRBのメンバーは名実ともに彼らに人事権があるので、そういう緩和政策を行う人をFRBのメンバーに選びます。金利を下げたり、雇用改善(景気回復)はそのオマケとして期待される付随的効果にすぎないのかもしれません。

どっちにしろ、QEを縮小すれば目先はドルの支援になりますが、金利が上昇してしまうと、結局、ドルも株も崩れてトリプル安になります。
アメリカに寄生している国際資本家も簡単にはイナゴのようにつぎには移れないのでアメリカの延命を望むはずです。
金利が上昇している限り、QEの停止はありません。縮小のカードをちらつかせるのは目先のドル減価のスピードを緩和するためのポーズにすぎないと思います。


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[ 2013/11/12 20:05 ] おすすめ | TB(0) | CM(6)
FRBは誰に奉仕しているのか
緑の蛙様
 FRBの本性のとても分かりやすく手短な解説をありがとうございます。
 国際資本家の連中は人類を滅亡させる寄生虫・ウイルスのような存在ではないかと思ってしまいます。
恐竜が絶滅したように人類も地球上から痕跡を残して死滅させられるのでは・・・・
 生きた経済のことは全く理解がなかったのですがゴールドと少しばかりかかわってここ10年ほど、ゴジラさんとそこに集う多士済々の方々の発言も毎日欠かさず読んでいるうちにそれなりのものを得させていただいて感謝している戦中派です。
 今後ともよろしくお願いします。
[ 2013/11/13 17:45 ] [ 編集 ]
こんにちは。
ゴジラさんのところは、金関連の情報を交換できる日本では唯一といえる掲示板みたいなものですよね。
そこに集まる方もさまざまな意見を持っています。
なかにも、ゴールドバグのふりをした金の売り方の金融資本家の臭いのするような人も何人か混ざっていますが、ゴジラさんはアク禁にしないで、そのような人の意見もすべて受け入れています。それだけの度量があるようなので人柄にひきつけられて多くの人が集まっているようです。
[ 2013/11/13 20:36 ] [ 編集 ]
テーパー式しもり玉
このシモリ玉、釣りをしてた頃サヨリを釣る時使ってました。
この写真笑ってしまいました。
また、鉄工所で職人さんが
鉄を「テーパーに削れ!」って言ってたのを思い出しました。

こちらとゴジラさんとこは楽しみにして読ませて頂いています。
本当にありがとうございます。
[ 2013/11/14 13:31 ] [ 編集 ]
tetuさん、こんにちは。
私はよくカゴ釣りをするのでこのセイコーのシモリ玉(中)を使っています。
ウキスイベルも最近はこのテーパー式のを使っています。
安価なものも出回っていますが、国産のシモリ玉は安心感があります。
[ 2013/11/14 19:42 ] [ 編集 ]
寄生虫
 アメリカの大学の入試方法の名前をおしえていただきありがとう
ございました。緑の蛙さんは“生き字引”です♪
 
 以前藤田紘一郎さんが寄生虫は宿主を殺さないようにするものだと
おっしゃっていたようにおもうのですが、そうでない寄生虫がいて
困ります。
 
[ 2013/11/15 21:10 ] [ 編集 ]
katsukoのブログさんこんにちは。
寄生虫は自分と自分の遺伝子を引きつぐ子供と孫ぐらいの寿命の間ぐらいまで宿主が持ってくれればいいようです。
また宿主が病んでも、自分が養分を吸える臓器さえ健在であれば別に全身がどうなろうと関心がないようです。
[ 2013/11/16 17:21 ] [ 編集 ]
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