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中国の本当の金需要


金現物の需給報告としてはWGCやGFMSなどが有名です。両者とも民間の団体ではありますが、その中立性には問題があります。
価格誘導のために中国の金需要を低く見積もっているのではという疑惑もあります。そもそも両社の需給報告には中国の中央銀行の需要は含まれていないようです。
そこで、中国の金市場の構造から、正確な中国の金の総需要を知ろうとする分析が試みられています。

Shanghai Gold Exchange Physical Delivery Equals Chinese Demand
Shanghai Gold Exchange Physical Delivery Equals Chinese Demand, Part 2
この分析によると、正確な中国の金の総需要は上海黄金取引所の保管庫から引き出された金の量に等しいそうです。
中国では金の輸出・輸入は、中国の中央銀行である人民銀行によって厳しく規制されています。認可を受けた銀行のみがこの委託業務をすることができます。
金の輸出入や売買はSGE(上海黄金取引所)を通さないといけません。
SGEの保管庫に預けられた金の延べ棒には登録番号が刻印されます。おなじ延べ棒を再度、預けることはできず、作りなおす必要があります。その金は宝飾品の中古などと同じでスクラップ供給扱いになります。
もちろん、国内で産出された金もSGEを通して売却しないといけません。
鉱山生産、輸入、スクラップ供給が管理されているので総供給量が把握できます。総需要は総供給に等しいので総需要量も把握できます。
WGCによれば、2013年の金の総需要は1100トンですが、SGEから引き出された金から推測される今年の金の総需要は2146トンになるようです。これに加えて、今年香港に金を買うために殺到した個人が買った分が含まれます。個人は50gまで、輸入と輸出がみとめられていますが、これはSGEを通さないものです。これをいれると今年の中国の金の総需要は優に2500トンを超えるようです。もちろん、密輸や地下経済の金需要は捕捉できないので現実の需要がもっと多いのは間違いないでしょう。
鉱山会社の生産だけこれだけ需要にはとてもじゃないですが対応することはできません。今年は欧米の金ETFの保管庫から流出した金がこれを補いました。
金先物価格は、日本時間の夕方から、ロンドンの午前のフィックスまではズルズルと下げ、それを通過すると上昇する傾向がありますが、ここで売っているのは金現物を安く仕込みたい中国なのかもしれません。
また、中国は、NY時間でも、先物で売り仕掛けて、金ETFの倉庫から金を吐き出させ、それを安値で買い集めている可能性もあります。欧米のユダヤ系の投資銀行やその配下のヘッジファンドはこれに便乗して売っているだけなのかもしれません。

もっとも、金ETFの鉱山は有限です。
株や土地は特定財産であり、それを売りたいときに、必ずしもその土地や会社の財産に需要があるとはかぎりません。そのため、PBRや公示地価などで底値を支えることはできません。株や債券や土地の価格は下落すると底なしでしょう。
一方、コモディティ市場はその名前のとおり、個性のない財産であり、不特定多数の需要があるので、売りたいときは誰か買い手が見つかります。
コモディティ市場の場合、現物の需給がひっぱくすれば、結局、先物価格が現物の需給にサヤ寄せで合わせることになります。無理して売り仕掛けても買いたい人が現れて安く買える機会を与えるだけで損をすることになります。
もっとも、下げトレンドを維持して売り方に損をさせない程度に慎重に買いをいれていけば、安値で買い続けることができるともいえます。
中国は目立たないように金を買い集めているといわれていますが、情況証拠からして隠し切れていないように思えます。価格を上げないようなバランスを保ちながらコツコツ買っているのはやはり中国だと思われます。
もっとも、欧米の投機家が金の見直し買いを再開すると、この微妙なバランスが崩れると思われます。
欧米側が交換に使える金ETFや先物の保管庫の金は有限ですが、それと交換するために中国が使えるドルの外貨準備は腐るほどあります。実際、巨額の貿易黒字で手にいれたドルですが、このまま、人民元高が続くなかで、ドルをドル債などのドル建て資産に交換すると交換価値が目減りして腐っていきます。その価値は中国の労働者の労働の結晶です。その結晶の価値をタイプで数字を打ち込むだけの先進国の量的緩和で減価することは避けないといけません。
そのため、中国にはドルを売り、ユーロや金に交換するインセンティブがあります。
"Gold isn't condensed fear, it's condensed labour"

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[ 2013/12/14 22:38 ] おすすめ | TB(0) | CM(2)
イエレンさん
今年の6月の安値を近々更新しなければの話ですが
過去と同じようなサイクルでは2015年の末ごろに3300~3400ドルを示現すると思っている者ですが(5万ドルじゃなくてすみません)

これはあくまで近未来妄想ですが
次回FOMCではテーパリングがなく金、株ともに暴騰
しかし
財政協議の中で共和党より「イエレン氏不信任」の条件が提出され
タカ派の人が浮上、有力視されるようになる
全ての市場が大暴落、瀕死の状態になる
これでFRBに責任はなく
議会(国民の代表)に暴落の責任を押し付けれる
中央銀行の独立性が正当化される

むろん緩和は拡大される

このような事はあり得ないのでしょうか?
なぜか気になってます



[ 2013/12/16 12:51 ] [ 編集 ]
tetuさん、こんにちは
FRBの信用を維持するため、そういうシナリオもあるかもしれないですね。FRBの信認を守ることは、それはひいてはユダヤ資本家のドルの信認を守ることとなります。ユダヤ資本家を代表するFRBとアメリカの一般国民を代表する議会との利益は相反していますからね。
[ 2013/12/16 13:22 ] [ 編集 ]
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