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BullionVault

丘の上のヘリコプター


欧州のデフレ懸念が再発して利下げ観測が高まっています。
ここで投機筋がユーロ売りを仕掛けてきています。ユーロを買っている中華圏が休みということもあります。
また、リスクオフだとユーロが売られやすいのもあります。
そのため、一時強含みであった金も勢いを失っています。ユーロは、ECB前は手仕舞いで下げることが多く、ECB理事会通過まではユーロの支えは期待できません。
月末に金価格を抑えたいための仕掛け売りもありました。GDP発表直前でしたので、指標が事前に漏れていていたのはいつものことです。価格を抑えこむだけのいつもの爆弾です。FRBが投資銀行を介して売り仕掛けているという噂もありますが、それを陰謀論と片付けてしまうほどの証拠もありません。
もっとも株が崩れているので、金はそのアルゴに支えられて底抜けは回避しています。
また、ショーターはすぐ最近の金の上昇はショートカバーだけで一時的という願望に基づいた憶測を語りますが、先物の建玉明細によると、新規のロングもはいってきているようです。

アメリカ経済にバラ色の未来(第2のルネッサンスとかアメリカこそ新興国とのことです)を予想をしているゴールドマン・サックスですが(それでも大手の投資銀行のなかでは米株価目標はもっとも控えめ)、2014年の第1Qと第2QのGDP予想を下げてきました。
結局アメリカのGDPの4割は個人消費です。ウォルマートの収益が厳しいように、更迭されたバーナンキのQEによって格差が拡大して、総消費が低下しています。富の逆再配分です。バーナンキ・ヘリコプターがドルをまいたのは丘の上だけでした。
個人消費はほとんど伸びず、株価のプチ暴落があった2011年の低水準まで低下しています。結局、景気は回復どころか後退しているようです。
金に関してはアメリカでもコインがよく売れているというニュースが流れています。アメリカの一般国民も景気の先行きやドルに不安なのでしょう。
S&P500の月足が陰線に終わり、VIXが大幅に上昇(26%)しています。
VIX誕生の1986年以来、月足で15%もの急伸を演じた回数は、たった3回とのことです。そのうち2回は、年間のリターンが5%以上も下落していたそうです。
1月アノマリーでは、2014年はベア復活の年に?
新興国のCDSも上昇しています。新興国の問題は関係ないとかいう金融関係者もいますが、グローバルな市場でつながっていますので、新興国の市場が崩れれば先進国の株式市場なども崩れます。また、一時避難は別として、米国債や円やドルが安全資産とはいえなくなっています。
日本人も政府の年金や健康保険や介護保険といった社会保障と、民間の保険と、定期預金の3つだけで保障が万全とおもっていると足元を救われます。
金、人民元、ユーロ、この3つのうち一つは保険として資産防衛のためにもっておくべきです。金は少額でも金融危機になればポートフォリオのなかで、エアバックのように価格が膨張しますので、お守りがわりになります。
アジア圏やイスラム圏は当然、欧州やアメリカよりも日本人の金への関心は低いですが、ここにきて消費増税前のかけこみ需要ですこしずつ需要がたかまっているようです。
不動産は流動性がなくいざ困った時に換金できません。駆け込み需要で不動産を買うひともいますが、やはり実物資産としては金を選考すべきだと思います。株と不動産はバブルになりやすく崩れるときはえげつないという危険な資産であることは歴史が証明しています。

安定成長の段階に移行したBRICSの次に新興国として高度成長が期待される国は、トルコ、メキシコ、インドネシア、ポーランド、ナイジェリアあたりでしょう。
ナイジェリアは人口も多く、原油もあるのでアフリカの雄として期待されています。
ナイジェリアは原油の輸出で潤沢な外貨準備を有していますが、そのドルの比率を下げて人民元を増やすことになったことが話題になっています。
今の為替市場の不安定さの問題は新興国にあるのではなく、アメリカの金融政策とドルの価値の不安定性が元凶です。
外貨準備でドルを持つよりもドルに対して確実に上昇を続ける人民元を保有したほうが、金利も上ですし安全です。
自国通貨を守るためにもドルの保有を増やしてもそのドルがいつ暴落するかわからない状態です。
外貨準備に人民元を増やす国はこれから増えていくと思われます。
金を否定する欧米と異なり、中国は金を重視することを公にしています。
人民元は将来的に金を担保にすることで、ドルに引導を渡す日が来ると思われます。
5年後には中国は経済力でアメリカを抜きさります。軍事の技術面でも中国はアメリカに追いつくと予想されています。
中国の台頭、米軍の技術的優位性に一段の脅威=国防次官
アメリカの軍事費は数字の面では中国を上回りますが、人権費が中国よりはるかに高いため単純比較はできません。
しかも、財政状況から考えるとこの先ジリ貧です。
中国は莫大な人口と安い兵隊、そして工業力の点で日本やアメリカを圧倒しています。物量作戦の飽和攻撃の前にはミサイル数にかぎりのあるイージス数隻などではとても防ぎきれません(ランチェスターの第2法則)。
中国軍ミサイルの「第一波飽和攻撃」で日本は壊滅
一騎当千とかいって、訓練と精神力と合理性を無視した欠陥だらけのカタログスペック重視の武器(ゼロ戦がその代表例)だけでは勝てないことの学習がいまだにできていません。
先日、テレビで海上自衛隊の候補生の練習をやっていましたが、あいかわらず戦前の体育会系、精神論的、脳筋教育でした。
あれでは優秀で柔軟性があり、違う視点でものをみれる指揮官が育成できません。
源田や田母神みたいなのが幕僚長まで出世できる点で、戦前の組織の欠陥が是正されていないようです。
中国は、練度や技術や組織の点でも、今後日本だけでなく、アメリカをも抜き去る日が来るとおもわれます。

日本もこのまま泥船のアメリカの黒船にのっていてはいけません。
明治維新は失敗でした。明治から戦後の日本は黒歴史でしたし、それ以後の歴史も日本を完全に取り戻せてはいません。最近の右傾化によりまた黒歴史時代に戻りつつあります。
本当の日本をアメリカや右翼勢力から取り戻さないといけません。
経済危機がそのきっかけになるでしょうが、安倍政権が倒れたあとは、政権がめまぐるしく変わり、政治が不安定になると思われます。
そこでこそ日本人の真価が問われてくると思われます。
中央政府に期待せずに、個々人が責任をもって自己の資産と生活を守るべきです。
浜田省吾 丘の上の愛


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[ 2014/02/02 18:34 ] おすすめ | TB(0) | CM(2)
新興国の流動性不足から金の放出は、考えられませんか?

あと米国の緩和縮小と中国の緩和縮小が今現在重なっています。
[ 2014/02/02 19:48 ] [ 編集 ]
Re: タイトルなし
> 新興国の流動性不足から金の放出は、考えられませんか?
>
> あと米国の緩和縮小と中国の緩和縮小が今現在重なっています。

今現在、新興国のドル債売りが増加しているようですが、金の放出はまだ観測されていないようです。
外貨準備のドル債を売ってドルに替えて、それを売って自国通貨を買い支えているようです。
それでも通貨下落が収まらない場合は、スワップ協定によって中国などから人民元を借りるかたちになると思います。
それでもとまらなければ金売りもあるかもしれません。
もっともアジア危機のときと違い変動相場制に移行している国がほとんどですから、短期的に行き過ぎても戻ると思います。
通貨は、株価や債権のような有価証券と違い底なしということはないと思われます。
[ 2014/02/02 19:53 ] [ 編集 ]
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