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BullionVault

FOMC


本来ならサーマーズで量的緩和の撤退戦を敢行する予定でしたが、彼個人の評判がよくなかっため、イエレンが代わりに作戦の陣頭にたつことになりました。
もちろん、彼女にサマーズほどのアナウンスメントの能力はなく(黒田と一緒で最初に手の内をみせすぎ)、形だけのリーダーです。実権を握っているのは裏にいます。安倍と同じでトップに据えられた取り扱い安い飾りのような存在だと推測します。ただ看板ですのでイメージが大切です。
初の女性議長というのはその意味で好都合でした。アメリカでも普通に出世するのは女性であることがハンデになるようですが、権力のトップになるのは逆に容易なようです。パワーのような例外もいますが、旦那が元大統領という威光効果だけでトンデモないのが権力を握っていたりもしています。
彼女自身はハト派といわれていますが、新理事会は通貨防衛部隊ですから当然にタカ派です。ぼろぼろになって絶対防衛戦を突破されたドル防衛が主任務です。
ユダヤ金融資本にとって重要なのはドルです。そのためにアメリカ国民にとって重要なドル債や世界の資産家にとって重要な米国株などは二の次です。
多少の犠牲を払ってもドルを守ろうとしてくると思います。
そのために、フォワードガイダンスをタカ派色に変更してきました。
今年の秋にも量的緩和は終了し、量的緩和終了から「相当な期間」すなわち「6カ月程度」で最初の利上げをする可能性があると具体的な期限に言及してきました。
また、FF金利誘導目標予測も、2015年末時点で昨年12月の0.75%予測から1%へ、16年末は1.75%から2.25%と前倒しに変更してきています。
このタカ派的なフォワードガイダンスで、ドル高を誘導しようとしていると思われます。
しかし、ファンダメンタルズ的なドル安トレンドはそう簡単に変えることはできないと思います。金利で得られる利益よりも為替差損のほうが大きくなる可能性のほうが高いです。今の低水準の金利が少しぐらい高くなってもドル買い需要はたいしておこらないと思われます。
また、デュレーションの短期化が加速しています。
債券市場の短期筋は金利目当てではなく、キャピタルゲイン狙いで買いをいれてきます。その短期筋がFOMC後は売りに転じています。金利は確かに上昇していますが、それは価格の下落を意味します。価格が下がる米国債を買うような流れにはならないと思います。アメリカとしては少しでも海外の官民・長期機関投資家から米国債をかってもらうために金利を上昇させたいという狙いがあるかもしれませんが、借り換えがすぐくるデュレーションの短期化のもとのでの金利上昇は利払い負担の急増を意味します。デフレ化でこれをやると財政破綻へ一直線です。
金利上昇は、利子を生まない金にとって逆風という理論も、金価格決定のイニシャティブが西から東に移動した今の時代では説得力を欠きます。東はまだまだ経済が強く、金利も高いですがその分インフレで金は買われていますし、購買力貯蔵のため金を買う投資家と積極的にインカムゲインを狙う投資家では目的がそもそも違います。
地政学リスク・プレミアムの剥奪と金利上昇という材料で、投機筋の買いが剥落して、GSら投機筋がここぞとばかりに金を売ってきています。久々の大きな下落でチャートが壊されました。回復にはまた時間がかかるかもしれません。
しかし、ここで最近おとなしかった中国などの実需買いが押し目のチャンスとばかりに買いをいれてくると思います。海外の投機家が離れ、円安と株高の相関が切れたリスクオフの日本にとっても消費増税前の最後のボーナスチャンスがきたといえます。
ただし、GSや米金融当局の売り仕掛けで大きくブレイクするおそれが高まっているので警戒が必要です。

さらにFRBはゼロ金利政策を解除する条件基準を変更してきました。失業率6.5%といった明確で具体的な数値目標をやめて「現状と予測の両面から精査する」という総合勘案型の基準に変更しました。
数値目標ではないのでFRBの裁量の幅が広がりました。
これはすなわち、事実上のゼロ金利の先延ばしだと思われます。アメリカは構造型のデフレに陥っており、それを勘案すると、利上げは現実的に不可能です。
表面的にはタカ派にみせてドル高を誘導しようとしていながら、実は、ぶっちゃけ、さらに進んでハト派になったというのが新理事会のスタンスのようです。
口先ではロシアを経済制裁すると脅しをかけていながら、実際、たいしたことのできないのと同じで、口先だけのタカ派宣言と判断します。
悲しき雨音 The Cascades


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[ 2014/03/20 16:28 ] 市況 | TB(0) | CM(0)
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