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最後に笑うのはどちらか?


ドイツの2015年度予算案では、新規国債の発行が46年ぶりにゼロになる見通しだそうです。
一方、アメリカは、更に借金を増やし株価を釣り上げるバブル経済で名目上の税収が少しばかり増えていますが、財政赤字は焼け石に水程度にしか減っていません。
FRB
zerohedge
ドイツの政府債務比率(政府債務残高/GDP)(政府が保有する資産を控除)は、約50%です。これに対して、米国が約80%、日本は約140%となっています。
また、財政赤字の双子の赤字である経常赤字も後数年しかもたないシェールバブルの効果も虚しく微々たる程度しか減っていません。
これに対して、ドイツの2014年の経常収支黒字は過去最高となると予想されています。

アメリカは、2008年のリーマンショックでリセッション入りし、その年の実質GDP成長率は0.3%減でした。2009年の景気は落ち込み、実質GDP成長率は2.8%減でした。その反動増で2010年は2.5%の増加となります。もっとも、2011年には再び失速して1.8%増になりましたが、2012年には反発して2.8%増になります。それでも2013年にはまた失速して1.9%増です。2014年は前期が1.0%増でした。通期予想は、アメリカ議会予算局(CBO)は1.5%増、IMFが1.7%増、OECDが2.1%増、FRBが一番強気の2.0~2.2%増です。景気が安定して成長せず、1年ごとに乱高下しています。
これに対して、ドイツは、2008年は0・8%増(米0.3%減)、2009年は5%減(米2.8%減)、2010年は3.9%増(米2.5%増)、2011年は3.3%増(米1.8%増)、2012年は0.7%増(米2.8%増)、2013年は0.4%増(米1.9%増)です。ギリシャ危機によって2012年~2013年は大きく落ち込んでいますが、今年は1.5%~2%増に回復するようです。
QEは2008年から始まり、米国の政府債務が大幅に増加し、株価は右肩上がりに上昇しましたが、実体経済の成長が加速しているとはいえません。景気が悪いという理由で、市場予想に反して導入されたQE3は2012年に開始されていますが、その頃よりも今は成長に勢いがありません。欧州危機、財政の壁、債務上限、寒波、シリア・ウクライナ・パレスチナ・シリアなどの地政学的リスクなど、外部環境のせいばかりにしてきましたが、これらは先送りされただけでなにひとつ解決していません。今年も昨年と同様の寒波が予想されています。
アメリカとは対照的に金融政策や財政政策に頼らず緊縮財政を貫いてきたドイツですが、成長率で特にアメリカに見劣りしているわけではありません。経常黒字を維持し、財政黒字は実現しています。それらは、長期安定的な成長を可能にします。今のアメリカのドーピングによる成長は必ずあとでディレバレッジやバブル崩壊によって反動減がきます。
欧州ではドイツだけでなく、スペインやギリシャも欧州危機のショックから回復して成長に勢いがでてきています。ギリシャのプライマリーバランスは黒字化して来年は更に加速するようです。経常収支も黒字化しています。
アメリカや日本はプライマリーバランスも経常収支も赤字です。イタリアやフランスが低調ですが、イタリアはプライマリーバランスが黒字です。フランスは先進国のなかでは、人口動態がよいので多少の債務を消化できる余力があります。
今の時点の景気でいえば、将来の所得を前借りして消費しているキリギリスのアメリカのほうが、ユーロ圏よりも羽振りがいいようにみえます。
しかし、目先の景気循環は国によってマチマチですが、大局的にみればどっちが強いかは明らかです。長期的にはコツコツ努力している欧州が勝つと予想します。同じことは財政黒字、経常黒字のロシアにもいえます。
アメリカの資産バブル金融経済のメッキがはげて実体経済の弱さが際立ってくれば、今のファンダメンタルズから乖離した投機的な金融市場の動き(ドル高、株高)などは大幅に修正されるでしょう。9月になって短期循環的な景況感もピークアウトした兆しが見え始めています。住宅市場に陰りが見えますし、個人消費も弱ってきているようです。
金利差を利用したスワップ取引やキャリー・トレードも、裁定取引が行われることで相場のずれはいずれ解消されます。
FRBが信用を失った時に相場はひっくり返ります。そしてFRBに実体経済を持続的に成長させる力はありません。

Braveheart - FREEDOM scene


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[ 2014/09/19 22:56 ] 経済全般 | TB(0) | CM(0)
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