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パンデミック・テロというブラックスワン


米軍の空爆でもイスラーム国の進軍は止まりません。
シリアのクルド人都市コバニは包囲されて陥落寸前です。
コバニだけでなく同じクルド人の支配地域であるハサカでも攻勢が続いています。
イラクでもアンバール県の街や村がいくつも陥落しています。イスラーム国はバグダットの目と鼻の近くまで支配地域を広げています。
空爆にはお金がかかります。ジェット燃料や地対空ミサイルは高価です。
イスラーム国もジェット音が聞こえると、パッと散らばって逃げるように学習しているようです。
高価なミサイルのピンポイント攻撃で1人ずつ殺してもキリがありません。
イスラム国との戦い、アメリカは月1600億円も費やす だが侵攻は衰えず、バグダッドに迫る

アメリカの空爆はイラク北部に集中しています。イラク北部の原油は現時点のイラクで生産する原油の10%程度ですが、莫大な埋蔵量があります。アメリカの石油会社はここに投資しています。
日本では住商がシェールバブルにひっかかり、シェールオイル投資で莫大な赤字を計上しました。アメリカのシェールバブルはあと5年で終わるでしょう。
その後、アメリカはこのイラク北部の油田に頼らざるを得なくなります。シェールバブル病でアメリカの代替燃料へのシフト、省エネ化は頓挫しています。
イラクの南部の油田の権益の大半は中国が握っています。
先日、ロシア領北極海で見つかった10億バレルの大油田ですが、ロシアとアメリカの不和で、この油田発見のために巨額の投資をした米国のエクソンは、ロシアの資源ナショナリズムのために、この油田から閉めだされそうです。
アメリカにとってはイラク北部の油田だけは絶対に死守したいため、限られた軍事費のリソースをここに集中するはずです。
その他の地域を攻撃する余裕はなく、お情け程度の空爆で、シリアのクルドなどは見殺し状態です。
もっとも、この油田を守る空爆は新たな脅威を引き起こしています。

イスラーム国がエボラを生物テロに使う危険が指摘されています。
Ebola As ISIS Bio-Weapon?

イスラーム国の戦闘員は、殉教のために自らの死を恐れません。そのため、他人を殺すことにも躊躇がありません。
自爆テロとして、自らの身体をエボラに感染させれば、容易にパンデミックを引き起こすことができます。
密入国をすべて防ぐことはできません。
密入国したあと、自らの体液を公衆の場で散布すれば、それに接触した人から感染が広がっていきます。致死率は高く、有効なワクチンはまだありません。
人々が外出を避けるようなことになれば、個人消費は停滞して景気はリセッション入りすることになります。株式バブルも崩壊です。
ホワイトハウスはずさんな警備が問題になっています。銃弾を壁に打ち込まれたり、子供の庭の侵入を許したり、刃物をもった男が建物の奥まで侵入したりしています。
国のもっとも中枢がこのざまでは水際でテロを防ぐことはできません。
この狂気の種をまいたのはもちろんアメリカ自身です。いままで多くのムスリムを殺してきました。その親族や仲間の怒りはいつまでも消えません。
また、アメリカの資本家の金融政策は世界中で格差を広げてきました。その不公平感への怒りが西側諸国の若者のイスラーム国への参加を増長させています。

オバマはイスラーム国の殲滅には最低3年以上かかるといっています。しかし、それは自分の任期を越えています。イラクからの地上軍の撤退を公約に当選したオバマですから、在任中は地上軍を投入することはしたくないのでしょう。次の大統領の地上軍投入を暗に匂わしての発言だと思われます。オバマの支持率は低下しています。このままでは中間選挙は惨敗でしょう。数年後、共和党政権になれば地上軍の投入が決定されるはずです。
それでもイスラーム国の殲滅は厳しいと思います。
タレブがツィッターでキッシンジャーのセリフを引用していました。
ゲリラ軍は、負けなければ勝利。正規軍は、勝たなければ負けというものです。
アメリカの勝利条件は、イスラーム国の殲滅ですから、このゲームはいわゆる無理ゲーです。泥沼の長期戦は必至でしょう。
そうして、財政を圧迫しています。
ベトナム戦争は長引き、アメリカの経済は疲弊して、金の流出が止まらなくなりました。アメリカは、金の流出を防ぎ、その上で、戦争するためにいくらでも借金ができるように金本位制を捨てドルを自由に刷れるようにしました。ブレトン・ウッズ体制は崩壊し、これは事実上のアメリカのデフォルトでした。
地上戦突入となればQE4は必至でしょう。そうなるとドル危機がいよいよ現実味をおびてきます。社会保障負担増加によるドル崩壊よりももっと早いシナリオになります。


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[ 2014/10/07 16:39 ] ニュース | TB(0) | CM(0)
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