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米国株バブル延命のためのドル安誘導


虚業金融国家である米国にとってドルの価値を維持することは大局的にみれば何より重要です。
もっとも、目先、短期的には株価バブルの維持が優先されます。
株高で維持されているアメリカの粉飾された景気も株バブルがはじけると終わりです。
中間選挙が迫っているので、ここで株バブル崩壊は避けたいところです。
そのために、株バブル維持のために、短期的にドルの価値を犠牲にする可能性がでてきました。
アメリカの株バブルは自社株買いとNY連銀の公開オペレーションが支えています。
もっとも、決算発表前の5週間、自社株買いは禁止されています。今は10月末から11月にピークをむかえる決算前のブラックアウト期間です。そのため自社株買いの弾幕が薄くなっています。
公開オペレーションも今月で終わる可能性が濃厚です。そのため、株価が崩れ始めています。
ファンダメンタルズからみても、欧州経済失速によってアメリカのグローバル企業の収益が圧迫されるのが嫌気されていますが、ドル高でさらに為替差損が発生します。
米企業の7-9月期決算、ドル高が脅威
また、ドル高によって、所得収支が悪化して経常赤字が拡大し、対外純債務の膨張が止まらなくなります。欧州株ETFから過去最大の資金引き揚げがあったようですが、その多くは米国からの資金です。ドル高と欧州株安のダブルパンチで経常収支はさらに悪化します。
OECDや米投資銀行などの試算では、ドルが10%上昇すると米国のGDPは1.0%押し下げられ、物価は 0.4%押し下げられるそうです。
クルーグマンも、最近、「強いドル」政策じゃなくて「弱いドル」政策をとるべきだと述べています。
ドルと株は中長期期的には負の相関にあります。
King Dollar - Be Careful What You Wish For
外交問題評議会や財務省がドル高受認の姿勢を見せ始めたことで、少し前までは市場のコンセンサスはドル高予想一色でした。IMFもG20も黙認状態でした。
ところが、ダウが下げてきたこと、ダドリー発言やFOMCの議事録の発表で空気がかわってきています。ドル高と株高の正の相関が崩れて、中期的なトレンドに回帰して相関が正常に戻ってきています。
ドル高だけでなく、株式市場には地政学的リスクの逆風が吹いています。
病院関係者にエボラの二次感染が発生したことが、米国内に衝撃を与えています。
ジャレド・ダイヤモンドは、ベストセラーになった「銃、病原菌、鉄」で西洋人が簡単にアメリカ大陸を制覇できた最大の要因として、アメリカの原住民に欧州の牛や豚がもつ病原菌の抗体がなかったことを指摘しています。
空気感染しないとされる(空気感染するという少数説もあります)エボラが、防護服などで感染予防しているはずの看護婦のちょっとした手続きミスで感染したことから、西洋人は逆にエボラへの耐性が弱いのかもしれません。もちろん、テロにも脆弱です。イスラーム国は西側諸国の戦闘員がたくさんいます。自国のパスポートをもったイスラーム戦闘員を西側諸国は多く抱えています。感染者を空港などの水際で防ぐことは極めて困難ですし(絶対の安全を求めるなら簡易な検査手段が開発されないかぎり、全員を検査入院させる必要があることになり、それは事実上不可能)、病原菌そのものを水筒などにいれて持ち込むことを防ぐことは現時点では不可能に近いでしょう。イスラーム国は、すでに米国へのエボラテロ攻撃の計画があることを認め、病原菌を持ち込むことを米国は防ぐことはできないと宣言しているようです。
また、空爆を開始したシリアやイラクでイスラーム国の進撃がとまっていません。シリアとトルコ国境近くにある、アイン・アル・アラブ(コバニ)攻防戦ばかり報道の注目が集まっているのに隠れて、イスラーム国は全方面で作戦を展開しています。特にイラクのバグダットに向けてユーフラテス川沿いに進撃を続けています。死を恐れない勇気のあるイスラーム国の戦闘員に対して、イラク兵は大義がなく士気が低くて惨敗を続けています。イラク軍は、兵員数では、中東のアラブ国家では最大規模ですし、米国から最新鋭の装備と豊富な弾薬を与えられています。それでも、士気が低ければどうしようもありません。米国がイラクへ供給した武器の多くが、イスラーム国に奪われています。米国が間接的にイスラーム国を増強させることになっています。
米国は地上軍投入を迫られています。これは、イラクからの地上軍撤退を公約に当選したオバマにとって非常に厳しい政治判断を迫られることになります。共和党でもボロボロの財政がさらに悪化することになるので、ティーパーティーなどは反対でしょう。
このように、金融市場の外部要因のリスクも高くなっていて相場が不安定になっています。
そのため、FRBはサプライズとして、今月で終了する予定のQE3の短期の延長をしてくる可能性が少なからずでてきました。
利上げ先延ばしは市場が織り込みつつありますが、QE3の延長となれば、サプライズになります。そうなると、ドルは大幅に下落しますが、年末にかけて、決算後の自社株買いと合わせて米国株のバブルは延命することになります。

THE-MODS 激しい雨が


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[ 2014/10/13 14:54 ] 市況 | TB(0) | CM(0)
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