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アメリカを支える日銀砲


米国の第3四半期GDP成長は市場予想を大きく上回りました。
そのため、初動ではドル買い、株買いになったのですが、すぐにそれは反転して株安、ドル売りになりました。金利も低下しました。
内容がよくなかったのです。
個人消費、住宅投資、設備投資は低調で、最終需要は弱く、インフレ率は大幅に低下しました。
それでも、IS空爆の戦費捻出のため政府支出が嵩上げしました。これは、緊縮財政を考えるとよくはありません。
もっとも、米国は景気が悪くなると、ちょうどいタイミングで戦争という公共事業をやることで景気の底抜けを回避してきた歴史があります。
ニューディール政策という財政政策と、金本位政策を廃止した金融緩和政策が失敗して、大恐慌後の二番底が抜けそうになったのを救ったのも対日開戦でした。
さらに、GDPを底上げしたのは、輸入の減少です。これは、原油市場へのショート攻撃が効きました。本来ならウクライナ問題と、空爆開始の地政学リスク向上で原油市場は高騰しそうなものですが、逆向安です。
結局、ISへのグッドタイミングの空爆開始と、それと引き換えのサウジとの密約?による原油安によって、予想を下回り軟調であった米国経済を、堅調であるとみせる粉飾に成功したのだと思います。

市場のドル安、株安という反応は合理的でしたが、これも力づくで曲げてきました。
ツイッターやFBが決算から大きく売られてナスダックは大幅に下げてスタートしていました。そのため、S&P500も下げていました。しかし、構成銘柄のすくないダウを上げてきました。
ダウもほとんどの銘柄がマイナスだったのですが、VISA一社の大幅上げでダウをプラス圏で支えました。マスターカードの決算がよかったということの連想と、どうでもいいような材料を奇貨としてVISAは暴騰しました。
これによってインデックスファンドなどの波及効果により他の銘柄も釣り上げることに成功したのだと思います。
さらに、米国債の金利が下げており、他の通貨に対してドルは全面安でしたが、ドル円だけが不自然な独歩高を開始します。
これによって米国株式市場は暴騰します。
株式市場はQE3終了後売られるという今までのパターンを警戒した市場の弱気な見方や、GDPの内容が悪かったのをこれでねじ伏せたことになります。
米国株式市場のバブルが弾ければ、日経平均も共倒れです。そうなると株価だけが頼みの安倍政権の支持率は暴落します。もちろん黒田総裁も死なばもろともです。
日本とアメリカは一蓮托生です。
FOMCがアメリカ経済に自信をみせて、ややタカ派よりだと解釈されるように強気の姿勢をみせたのは、翌日のGDP発表に自信があったのだと思います。
もっとも市場は予想の参照点との比較よりも内容を重視していい反応がありませんでした。
そのリアクションも想定済みで、そのために事前から用意されていたのが日銀砲だったと推測します。


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[ 2014/10/31 04:22 ] 市況 | TB(0) | CM(0)
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