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BullionVault

アメリカ景気楽観論の盲点


ウォール街は、今年の米国のホリデー商戦(年末クリスマス商戦)の見通しに過度に楽観的なようです。
株高の資産効果に加えて、ガソリン価格が下がり消費者の裁量的支出が増加すると期待されているからです。
株高が消費マインドを支え、消費者信頼感が株価を支えている状態です。
ウォルマートなどは販売員の臨時雇用することを発表しています。
オンライン販売の宅配に対応するためアマゾンやUPSも大量の臨時雇用するようです。
もっともネガティブな材料もあります。
まず賃金が上昇していないことです。
米9月雇用統計では、平均賃金は市場予想の+0.2%に達せず0.1%でした。わずかに上昇しているものの、前月が±0%だったことからほとんど賃金の上昇圧力がかかっていないことがわかります。
過去の統計的なデータからすると、失業率が5.5%まで下がってくると、労働市場が逼迫して賃金の上昇圧力がかかってくるはずです。今現在失業率は5.8%まで低下して目安となる5.5%まで接近してきましたが、いっこうに賃金上昇の兆しがないようです。
春先から労働コストは大幅に上昇していますが、平均賃金が上がらないことから、構造的な変化が生じた可能性があります。アメリカは欧州などに比べて失業手当の受給条件が厳しいことや貯蓄率がひくいことから、食うためには、否が応でも働かざるをえません。そのため、仕事を選べず、若者を中心に賃金の安いウェイターやウェイトレスの雇用が増えています。それが構造変化の一因になっていると推測できます・
なお、先日発表された米10月NFIB中小企業楽観度指数は96.1となり、市場予想の96.0より若干上回りましたが、賃上げ見通しの項目については前月の15%から低下して13%になっています。
賃金が上昇しないため、個人消費者の大多数を占める中間層や貧困層はローンを組んで耐久消費財などの嗜好品を買っています。
もっとも米国の消費者信用残高の可処分所得比は、すでに前回の金融危機のときと同じ水準まで上昇しています。再び、デレバレッジングのサイクルが近づいていると思います。
実際、今現在、銀行の消費者ローンを拡大する意欲は5 年来の低い水準に低下しているそうです。
今年の米国経済を牽引してきた、サブプライム・オートローンによる自動車販売ですが、これも陰りがでています。
第4四半期の自動車メーカーの生産計画は、前期比年率-6.3%から-13.1%までさらに下方修正されています。
ダウやS&P500など指標でみれば株価バブルはいまだ継続中ですが、個別の自動車メーカーの株価はすでにピークアウトしています。
嗜好品が売れる年末商戦に向けては嗜好品の代表格であるアップルの新商品に期待がかかります。しかし、アップルの人気も陰りがでていると思います。そもそもアップルのブランド価値の源泉は、マイノリティの自己満足にありました。ここまで多くの人がアップルを使うようになればそのアイデンティが低下します。
アップル人気、揺らぐ中国 安価な地元勢が急伸
総額100億円アップル社を訴えた 日本の中小企業島野製作所「下請け」だからって、ナメるなよ 絶対に負けられない戦いがある
所詮端末メーカーで人気の移り変わりと栄華盛衰の激しい業界ですから、アップルやサムソンも、モトローラやノキアや松下通信やブラックベリー同様、小米あたりに駆逐されていくでしょう。
赤い新星「小米」、ついに世界シェア4位へ
企業の設備投資、建築投資、在庫投資に関しても、消費者の需要が高まっていないことから、慎重姿勢継続です。海外の不況で輸出の伸びも期待できません。
来年度の収益予想もウォール街の楽観的な見通しに反して、企業の見通しはまだまだ慎重のようです。

理想
Wizzard - I Wish It Could Be Christmas Everyday
現実
Hanoi Rocks - Dead By Xmas


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[ 2014/11/13 00:25 ] 経済全般 | TB(0) | CM(0)
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