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デフレヘッジとしての金


金は究極のリアルマネー(真の貨幣)です。
空間(国境)と時間(歴史)を超えて、人類全体の市場経済で淘汰されず生き残り、信任を得てきた通貨です。
国家権力の信任を必要とする不換紙幣であるドルなどのバーチャルマネーとは対極の存在です。
一方、不換紙幣は、人類の歴史における経験則からみて、ある国家が衰えてきた末期に政府(OR独立とは名ばかりの中央銀行)が大量に発行するため、その信任が低下して購買力が失われていきます。
貨幣的要因によるインフレです。
不換紙幣の購買力が低下すると、価値を保存し維持し続ける金の価値が相対的に高まります。
そのため、金のインフレヘッジ機能は、広く認知されています。
一方、金がデフレにも強いことはあまり周知されていません。
むしろ、金はインフレに強い、よって、金はデフレに弱いという観念をもっている人が多いようです。
しかし、これは理論的には正ではありません。
命題「AならばB」に対する、「AでないならBでない」という「裏」は必ずしも正しくありません。
もちろん、実証的にも正しくないようです。
金は必ずしも、いついかなるときも、インフレ(原油などの商品市況)や株と正の相関にあるわけでもありません。また、ドルとの相関も時期によって違います。
金利とも必ずしもいつでも相関しているわけではありません。
それでも、最近、金価格でもっとも相関が高いのは金利だと思われます。
景気が悪くなりデフレになれば(逆ではない)、名目金利は下がります。名目金利は成長率+インフレ率ですが、不況になれば、成長率、インフレ率ともに下がるからです。
金利が下がれば、金価格は逆相関で上昇します。
もちろん、もっと不況が悪化して、リスクプレミアムが上昇したり、インフレ率が高騰したりして名目金利が上昇する場合は、今度は、金価格は金利上昇と正相関で逆に上昇することになります。
今の米国はリセッションの入り口ですから、まだ後者の金利が上昇する局面ではなく、前者のデフレ圧力による金利低下がおこると思います。景気が悪くなれば原油需要が低下して、原油価格が下がります。日米の消費者物価はほぼ原油価格で決まります。
もちろん、スペイン、イタリアなどの長期金利が米国長期金利を下回ったり、日本や中国の金利が金融抑圧で低下したりしている以上、米国の債券市場だけが、デカップリングで金利が上昇することはありえません。
もちろん、中国が、その巨額の外貨準備の運用のために、キャパが大きく流動性の高いドル債を消極的に選ばざるをえないという事情があります。
もっとも中国も米国債が安全資産でないことは理解しているので、比較的償還期間の短い債券で運用しているといわれています。
中国が1~5年の比較的、期間の短い債券を買って、短期金利が低下するので、運用難になった年金や保険などの機関投資家は、10年や30年といった利回りの高い長期の債券を買わざるを得なくなってくると思います。そうなれば全体的に金利は低下します。
米国債の金利が低下すれば、連動して金価格は上がります。
それを抑えこもうと投機筋が先物で無理な売りをしていることで、現引きによって米国内の現物金が不足して、金リースレートが上昇しています。
原油価格が低下して、デフレ圧力が下がると、黒田は更なる追加緩和の大義を得ることができます。
円安圧力がかかるので円建て金価格も上がります。


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[ 2014/11/27 19:50 ] | TB(0) | CM(0)
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