FC2ブログ

BullionVault

ルーブル防衛戦


第二次大戦で、もっとも被害者が多かったのはソ連でした。
独ソ戦において、ソ連は広大な領土を利用した焦土作戦をとりました。
スターリングラードまでジリジリ撤退しながら、相手を引きつけます。
市街戦でスターリングラードを廃墟として肉を切らし、ここから大反撃に転じます。
補強線が伸びたドイツ6軍は、占領したスターリングラードで逆に赤軍に包囲されることになります。
これが第二次大戦で形勢が逆転したターニングポイントになりました。
しかし、日本はこの後すぐに対米開戦という判断ミスをおかすことになります。
味方の犠牲を顧みない、タフなソ連軍の大反抗がヒットラーの野望を打ち崩しました。
弱腰の米英の陸軍だけでは、強大なドイツ陸軍に勝利することは不可能だったでしょう。

今現在進行中のルーブル防衛戦も、まさに焦土作戦の様相を呈してきています。
ロシアはアメリカと違い、財政も健全で経常黒字国家です。中銀のバランスシートも健全です。
通貨のファンダメンタルズからみればルーブルがドルに対して売られる要素はありません。
にもかかわらず、ウクライナ危機以降、対ドルでの年初来の下落率は50%に達しています。なお、ウクライナ危機に関しては、正義はロシアにあり、アメリカに正義はかけらもありません。
ウクライナ情勢これまでのまとめ
アメリカがウクライナでクーデターを起こした本当の理由

ロシア中銀は、アメリカを中心とした西側諸国のユダヤ投機筋の為替市場へのショートアタックに対して、ほぼ連日、介入を行っています。
年初からの介入規模は約800億ドルに達しています。
ここにきて、ルーブルが急落したことに対応するために、ロシアは異次元の緊急利上げを敢行しました。
この利上げで一時的には、ルーブルは大きく盛り返します。
しかし、アメリカ側はこの利上げを無意味だと市場に印象づけるために、ここで力押しにでます。
ソロスのポンド攻撃の際、英中銀が利上げして効果がなかったことを連想させるためです。
この西側諸国の力押しの前に、ルーブルは更に大きく売られることになります。
ここが正念場です。
ギリギリまで投機筋に無理をさせて引き込みました。まさにスターリングラードの攻防戦です。
ここで、ロシア財務省が外貨売り介入を開始します。
ここで、ルーブルは8営業日ぶりの上昇に転じます。
12月の時点で、金を含む外貨準備高は4188億8000万ドルあります。
年初からの戦いの800億ドルの5倍の戦力が温存されています。
ロシアは、中国と約250億ドルの通貨スワップ協定を締結していますが、その枠を更に拡大してくることもあるでしょう。

さらに、ロシア政府は、金融機関の資本増強策など、金利リスクと信用リスクに直面している銀行セクターの安定性を維持するための7つの方策を発表しています。

基本的にロシアは広大な領土があるので自給自足が可能な国です。
また、ユーラシア連合、上海協力機構、BRICSといった同盟国間の貿易だけで経済は成り立ちます。
中国以外のすべての国の通貨が対ドルで下げていますので、ドルを決済通貨に使用しなければ、それほど輸入インフレになるわけではありません。
西側諸国からデカップリングして、独自の経済圏のブロック経済へシフトすれば、ドルは決済通貨として必要なくなり、外貨準備のドルは必要なくなります。
いずれ不要になるドルなら、いくらでも介入に投入することが可能になります。

On The Russian Hill/ RED WARRIORS


にほんブログ村 経済ブログへ
にほんブログ村

社会・経済 ブログランキングへ
[ 2014/12/17 23:59 ] 為替 | TB(0) | CM(0)
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
この記事のトラックバックURL

リンク
カウンター
相互RSS
検索フォーム
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

ブロとも申請フォーム
QRコード
QR


ロキソニン