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ロシアは金を売却しない


Russia Gold 1
ZeroHedge
ロシアがルーブル安を買い支えるために、金を売却するという風説が市場で流れました。
FRB&財務省のアメリカ金融当局と。そのお仲間のGSら投資銀行、金融メディア、その他金融関係者は、市場を、株&ドルのブル相場かつユーロ&債券&金のベア相場に誘導しようとしています。
そのための、ポジョション・トークの願望が風説の流布につながったようです。
この風説で、先々週までは勢いがあった金市場は、急転して弱くなりました。
神経質になっているとことで、ソジェンが、ある公式ソースから、12月の第1週にロシア中銀の金準備が43億ドル減少したという具体的な報告を出して、大きく下げることになりました。
もっとも、これは誤報だったようです。
確かに、11月28日から12月5日までに、ロシアの外貨準備は、4162億ドルから4205億ドルに、43億ドル減少しています。
ソジェンはこれをすべて金の売却と断定したようです。
これがたんなる勘違いか、故意による悪質な誤報かはわかりませんが、ソジェンは、GSと並んで金を積極的に売り煽っている金融機関であることは間違いありません。
なお、12月1日現在のロシア中央銀行の金保有は、前月の1169.36トンから、1188.02トンに、18.6トン程度、増加しています。

外貨準備として公有する金は究極の保険であり、簡単に売るものではありません。
グリーンスパンは、「金は究極の支払手段である。金は誰によっても受け入れられる。危機に際しても金ならいつでも受け入れられる」と述べています。
簡単に売ってはいけないからといって、先のスイスの国民投票のように中央銀行が金を売却できないとしてしまっては意味がありません。最後には抜ける伝家の宝刀である必要があります。
ロシアは黒田総裁も指摘するように豊富な外貨準備を持っています。介入にはまだまだ余力があります。金を売るより先にまず、外貨準備のドルやユーロを放出することになります。

そもそも、国の対外的債務は、その執行が非常に難しいものです。借りたものが圧倒的に有利な債務です。
主権が及ぶ国内の強制執行と異なります。軍隊などで今の時代は強制執行できませんし、たとえできても損益計算がなりたちません。
ケネス・ロゴフは「国家は破綻する」の中で「現代では、債務を返済するために債務国が国家の貴重な財宝を手放すようなことはあってはならないとされている」と記しています。
前日の年末恒例の記者会見で、プーチン大統領は、通貨ルーブルの防衛のために中央銀行は外貨準備を浪費するべきではないとし、2年間のリセッションに備えるよう国民に呼び掛けました。
2年後の、2017年には、欧州で親露国である、トルコ経由、ハンガリー向けのガス・パイプラインが完成します。
中国へパイクラインも完成が前倒しになるかもしれません。
そうなれば、ロシアは欧州に強気にでることができます。
結果として、欧州のアメリカ離れ、ロシアへの歩み寄りが起こります。経済制裁は無力化されます。
アメリカは高齢化により、2年後はさらに国力が衰えます。2016年、7500万人のベビーブーマーの第一陣が70歳に達します。
社会保障費がうなぎのぼりになります。多くの年金基金が破たんして、地方自治体のデフォルトが予想されています。
その一方で、金利上昇で膨れ上がった米国債の借り換えが困難になっているでしょう。
それを補填するために、あと2年、株バブルを維持することは困難でしょう。
今現在、米国企業の売上の伸び率は鈍化しています。ドル高と世界不況によってこれからは減収になるでしょう。
ジャンク債市場が崩れつつあり、株式市場のブル相場との乖離が広がっています。社債市場の金利が上昇すれば、今のように自社株買いの資金調達のために簡単に社債を発行出来なくなります。
今現在の米国家計金融資産のポートフォリオに占める株式へのエクスポージャーは、過去のレベルからみてかなり高い水準にあり、これ以上のリスクテークは厳しいと思います。
日本や欧州の量的緩和に期待が集まっていますが、10月も売り越しだったように、外国からの米国株の積極的な買いは入っていません。外国勢は米国資産として、株よりも債券や不動産を選好しています。
巨大に膨れ上がった米国株バブルを2015年も持続させるには、いずれかの時点でQE4が必要になります。そのためにはドルの減価が避けられません。
2年たてばアメリカとロシアは形勢が180度逆転しているでしょう。

ロシアはここ数年の景気の良さで国民の実質賃金が増加し続けていました。そのため、ロシアの国民は、羽振りがよかったころの日本や今現在の中国と同じように、外国のブランドを買いあさっていました。
これから、2年辛抱といってもそういう贅沢を我慢するだけでしょう。ロシアはエネルギーも食料も日本やアメリカと違ってほぼ自給自足できます。
それに、ロシア国民は、日本やアメリカと異なり、今の世代も過去になんども経済危機で苦しい時期を経験しています。不況への耐性があります。
今回程度の危機は以前の危機に比べるとたいしたことがないので耐えることができると思います。
インフレ率も以前のようなハイパーインフレではなく、許容できる範囲に落ち着いています。

今現在、ルーブルは、プーチンの為替介入への慎重論の発言にもかかわらず反発しています。
プーチンは原油が40ドルになる世界にも対処しないといけないと発言しています。
プーチンの覚悟にひるんだのか、投機筋の売りもとりあえずは収まったようです。
原油価格も反発しています。
原油価格の上昇で、暴落していた米国のジャンク債市場も大きくリバウンドして、株価も暴落がとまってそれに合わせて急上昇中です。
米国の年末商戦に水をさすおそれがあった米国株価暴落を救ったのは皮肉なことにプーチンでした。
サンタクロースは、ユダヤ資本家のスポークスマンのイエレンおばさんではなく、むしろ、プーチンだったようです。

Buffy Sainte-Marie The circle game


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[ 2014/12/20 19:12 ] | TB(0) | CM(1)
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[ 2014/12/21 16:52 ] [ 編集 ]
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