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分配なくして成長なし


日本の経済政策はアニマルスピリッツとポジティブシンキングの国アメリカに習い、成長が最優先されてきました。
富の再分配の前提には税収が必要です。
成長すれば税収が増えます。そのため、財政再建は後回しにされてどんどん国債を発効して財政政策というばらまきがおこなわれてきました。地方の一部の資本家の既得権益(自民党の支持母体)だけが潤いました。成熟した経済でインフラ整備は一巡しているので乗数効果は限定的でした。
この自民党の失われた20年の政策で、経済成長は結局加速しませんでした。今現在はリセッション入りしています。
残ったのは借金の山と先進国中、アメリカと並び最悪レベルにまで堕ちた格差拡大です。
「格差拡大は経済成長の足を引っ張る」長妻代表代行が格差是正訴え

今、ピケティブームです。
今まで富の再配分なんてほとんど関心がなかった右翼エコノミストや政治家までもがピケティブームに便乗しています。富の再配分はリベラル政策の核です。右翼は弱者保護よりも自分の身内の既得権益の保守を重視します。再分配は右翼イデオロギーの論理的帰結として受け入れられません。日本の右翼の日和見主義には呆れます。
ピケティは、今来日しています。彼はアベノミクスに否定的です。量的緩和は資産バブルを引き起こして資産家を利するものですが、資産効果は限定的でトリクルダウンがほとんどないので、むしろ格差を拡大させる政策だからです。
クルーグマンの権威にすがった安倍総理ですが、残念ながらピケティブームにはのれないようです。
安倍首相は、民主党の長妻氏の予算委員会での経済格差への認識の質問に対して、「これまで日本の格差に顕著な拡大はない」と発言して、OECD(経済協力開発機構)が出した所得格差と経済成長に関する報告書やジニ係数などの統計的事実を無視した発言をしています。
そのうえで、「ピケティもしっかりと成長し、その果実がどう分配されるかということが大切と言っている」と無理やりにピケティを引き寄せた上で、アベノミクスの推進で経済成長を目指すことが、格差解消に向けた前提条件ということを強調して、20年間失敗し続けた成長優先政策に未だに固執した発言をしています。
ピケティの提言の核は、累進課税の強化です。この累進課税強化に対して、安倍総理は、「執行面で難しい」という苦しい弁明をしています。
所詮、彼は、右翼で、資産家の既得権益の保守が最優先というのがよくわかります。
これにたいして、長妻代表代行は「成長がなければ始まらないということではない。成長か分配かどちらか一方の二者択一ではなく、適切な分配なければ持続的な成長ができない」と反論しています。
過少消費理論により、格差是正がないかぎり、個人消費は高まりません。成熟した先進国経済が持続的な成長をするためには、内需、特に個人消費が鍵になります。
民主主義と過少消費理論
再配分による格差是正がなければ成長はありません。
リフレ派がいう、物価が上がれば景気がよくなるという因果関係もベクトルが逆ですが、成長すれば格差が是正されるというのも、経済が成熟するまでの話です。
いわゆる鄧小平理論の「先に豊かになれる人が豊かになり、豊かになった人は他の人も豊かになれるように助ける」というのは先進国には当てはまりません。それを自民党はいまでもわかっていないようです。いや本当はわかっているのでしょうが、それでも資産家の既得権益を守るために国全体の経済のパイを縮小させているのに目をつぶっているのかもしれません。
これからは、成長なくして格差是正なしから、分配なくして成長なしへのパラダイム転換が必要になります。
北欧は日本と同じ時期にバブルが弾けましたが、失われた20年の日本とは逆の政策をとって成功しました。
成長最優先のために、金融緩和政策をとったアメリカやイギリスや日本が失敗して、北欧やドイツが成功したといえます。
日本がこれからとるべき政策も成長優先で量的緩和やハコモノ財政政策ではなく、北欧やドイツのように人に投資する社民主義の政策だと思います。


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[ 2015/01/29 22:46 ] おすすめ | TB(0) | CM(0)
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