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人民元、ハードカレンシーへの階段


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Reuters
個人などの人民元建て貿易決済、年内にも解禁方針=人民銀行幹部


[香港/上海 6日 ロイター] 中国人民銀行(中央銀行)貨幣政策二局の郭建偉・副局長は6日、ロイターに対し、人民元を利用した貿易決済を年内に個人や小規模事業者に認める方針だと明らかにした。世界的に人民元の流通が一段と進む可能性がありそうだ。
ロイター
国際決済通貨や外貨準備通貨の中心として使われる通貨を基軸通貨(ハードカレンシー)といいます。アメリカは恒常的に貿易赤字の国です。膨大な借金をして大量にドルを印刷しています。それにもかかわらず、ドルの購買力の減価が緩やかなのはドルが基軸通貨であるおかげです。基軸通貨としての特権を得れば、印刷機とキーボードだけで、世界中の資源と労働をいくらでも買うことができます。この不労所得の利益ををシニョーレッジといい、今までアメリカが独占してきました。これに挑戦したのがユーロでしたが、今は苦戦しています。そして、今ユーロに代わりドルに挑戦してその独占を崩そうとしてるのが中国です。
中国は、BRICs諸国や日本、豪州、アセアン、台湾などと、ドルを介さずに「人民元」建てで、貿易代金などを直接決済する直接取引の協定を結んできました。中国メディアは、人民元の国際決済機能が強化、世界13位の決済通貨になったことを報道しています。
人民元の国際決済機能が強化、世界13位の決済通貨に―中国メディア

中国は人民元のハードカレンシー化のために、人民元の信用力を高めるべく金の備蓄を増やしていると噂されています。
しかし、中国が金を買うことは、ドルとドル債券の否定になります。ドルとドル債が暴落して一番損をするのは日本と並ぶアメリカの債権者である中国です。
そのためか、中国の当局は一環して金購入を否定してきました。
中央銀行、金備蓄の増加を否定 2008年11月30日


しかし、中国は、2009年4月24日、同国の金準備が2003年時点から454トン増加し、1054トンとなったと明らかにしました。
中国の金準備は1054トン、03年から増加─外為管理局長=新華社

IMFの公的金保有報告義務はいくらでも抜け道があるようです。
中国は政府が持つ金を中国国家外貨管理局(SAFE)が管理しています。中央銀行ではないから報告義務がないようです。今回の倍増はそのSAFEから人民銀行に金を移しただけのようです。(イギリスの備蓄売却を中国が買った説もアリ)
その後も中国はとぼけ続けているようです。
中国:金が外貨準備の第一の投資先となる公算は小さい-SAFE局長2010年3月9日

中国SAFE、外貨準備は脅威を与えるためのものではない 2010年7月8日

人民銀副総裁:中国は外貨準備中の金の割合を2%に抑制も 2013年月14日
2%ということは4年前からの1014トンから増えていないことになります。
ここ数年、特に最近になって中国の金輸入は急激に増加しています。そのすべてが民間の保有というのは無理があると思います。
香港経由の中国金輸入データ、やはり人民銀行は買っている?
2月の香港から中国への金輸出量は前年同月比144.8%増加!

中国は金の購入を隠密にしているようです。
中国が露骨に金購入を増やすことでドルが暴落すれば自分の首をしめることになります。また、大量の保有するつもりですからで値段の急騰は困ります。できるだけ安く仕込みたいのだと思います。
「中国は、ステルス(隠密)で金を買い集めるというトラックレコードがある。」とのことです。
【日本語訳】Is China buying gold? (中国は金を買っているのか?)

アメリカ外交公電ウィキリークス流出事件で中国の本音が暴露されています。その内容は以下のとおりです。「中国国際ラジオのスポンサーによる世界新聞報によると『中国の国家外国為替管理局によると中国の金保有量は最近になって増加した模様である。現在、中国の保有する金の大半はアメリカと欧州各国に保管されている。アメリカと欧州は常に金価格の上昇を抑制してきた。これらの国は金の国際的な基軸通貨としての地位を弱めるつもりで、各国がドルやユーロから逃避して金の保有高を引き上げられる事を望んでいない。よって、金価格を抑圧することはドルの基軸通貨としての地位を確保する上で重要である。よって、中国の金保有量の増加により、他の国を金準備高の増加に誘導する事が出来る。そして、金保有量の増加は人民元の国際化を推進する上で有益だろう』
US embassy cable - 09BEIJING1134
米国政府の中国の金保有量に対する認識

アルジャジーラは以下のように報道したとのことです。
「当面の戦略は2015年までに中国の通貨=人民元を世界何処でも取引されるハードカレンシー化にあり、そのためにゴールド保有を増やし、他方ではドル資産を減らす。これは周小川(人民銀行総裁)も公式に発言していることで、「最近のオフショア市場における人民元の需要からも、この目的は達成可能だ」と言う
ウィキリークスが暴露した中国のゴールド買い出動の思惑 宮崎正弘

人民銀行研究局長は中国の外貨準備多様化で金購入を進めています。
中国、外貨準備多様化で金購入を=人民銀行研究局長

中国国務院の通貨担当者で国有重点大型企業幹事会の李暁南主席は中国の金保有量1054トンを「3~5年以内に6000トンに、また8~10年以内に1万トンにする」意向を表明したそうです。
中国「金保有1万トン」宣言の衝撃(選択2011年1月号)


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[ 2013/05/06 22:19 ] おすすめ | TB(0) | CM(2)
go west
国際銀行家の皆様は、アメリカの養分を吸い付くして、中国に宿主を変える準備中のようですね。
いずれ準備が整えば、ドルはデノミなどをして今現在の中国の役割である世界の工場に交代させるだろうと思っています。

中国が部分金本位制通貨に移行すれば、現在の先進国通貨は、棄損し、昔のドル発足当時の購買力を人民元が持つこととなり、世界の最大消費者は、中国となります。
世界経済をダイナミックに回す為には、どのような経緯にせよ巨大な消費者が必要だと思います。
これだけ周到な準備ですので、恐らくアメリカのクラッシュ・プログラムもあるはずです。

国々の対立は、あるシナリオを成功させる見せかけお芝居と思った方が、リアルな実利が得られます。
我々は、民族主義的な小さな視野で世界を見る癖が染み付いていますが、それが誤解の始まりなのです。

いい記事有り難うございます。
[ 2013/05/06 23:42 ] [ 編集 ]
中国は国内消費が好調のようですね
アマゾンとイーベイを合わせた売り上げがアリババにはあるそうですし、そのアリババの利益はGNPなどに反映されていないようです。
中国の消費者が世界経済の最後の成長の鍵をにぎっていそうですね
[ 2013/05/07 00:54 ] [ 編集 ]
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