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ロバート・シラー教授が再度、米国バブルを警告


ロバート・シラーといえば、アメリカを代表する大学であるエール大学の教授です。
専門は、行動経済学と実証経済学です。このふたつは経済学のなかでは、比較的、あたらしいジャンルですが、社会科学である経済学のなかでは、比較的、自然科学に近い客観性があり、過去の経済学の通説を駆逐する勢いです
シラー教授は、ITバブル崩壊や、サブプライムバブル崩壊(リーマン・ショック)を予想したことでブレイクしました。
また、住宅価格の代表指標であるS&Pケース・シラー住宅価格指数を考案したことでも有名です。
さらに、株価が割高か測る基準として、従来のPERに変わるシラーPE(CAPEレシオ)を考案しています。
米国株は割高か?それとも、バブルか?

シラー教授は、おまけとして、2013年にアルフレッド・ノーベル記念経済学スウェーデン国立銀行賞を受賞しています。

このように素晴らしい経歴、実績、肩書です。
権威に弱い保守右翼系エコノミストはかれの言動に大きな影響を受けます。
その権威あるシラー教授が米国市場にアラートを発しています。
ロバート・シラー:米国株・米債の転換点が近づく
シラー教授によると、米国株は、CAPEからみて、主な株価のピーク1929年(世界恐慌)、2000年(ITバブル崩壊)、2008年(リーマン・ショック)を除けば、市場最高値水準にあってかなり割高であり、そのバブルが崩壊する閾値の時点を具体的には予想するのは難しいが、経験則からして、すぐそこまで来ているそうです。
米国企業は自社株買いによってROE(株主資本利益率)を高め、リストラや設備投資・研究開発費を抑えることで利益率を高めてきました。
しかし、そのため、企業の成長はとまり、売上が低下しています。
減収がボトルネックとなって、増益がそろそろ厳しくなってきました。
マーク・ファーバーは、米国株については会社の利益と株価の関係を表すことで割安性を測るPER(株価収益率)より、時価総額を年間売上高で割ったものPSR(株価売上高倍率)で見るべきだとしています。
S&P 500のPSRは史上最高水準にあるそうです。

また、シラー教授は株だけでなく債券についても、利回りについても、この数年のうちに底を打ち、転換点を迎えるだろうと、中長期的にみて債券バブルが終わることを予想しています。

その上で(短期的に)株式、(中長期的に)債券が下げに転じるなら、家計は銀行預金を増やさざるをえないが、多くの家計が十分な貯蓄を保有していない、長寿になり、医療も向上する中で、引退生活は30年にも及ぶかもしれない、ほとんどの人はそのための備えがないということを警告しています。
格差が拡大して、消費性向の高い中間層以下の家計は貯蓄する余裕がなくなっているので米国の貯蓄率の中央値は減少傾向にあります。富裕層はオフショアのタックスヘイブンに貯蓄するので平均値でも貯蓄率は下降気味です。

また、シラー教授は、未来は常にサプライズをともなってやってくる、そのショックをやわらげるには、分散投資に努めろとして、欧州や新興国市場への投資を推奨しています。
ドル高傾向のある今現在、米国では、海外投資する人が減少気味にあるのか、国内資産にポートフォリオが偏っているのを警戒しているのだと思います。
個人的には、欧州株は、日本や米国株に比べるとバリーエーション的に魅力があるとは思いますが、最近では加熱しすぎだと思います。米国の金融政策に足を引っ張られているため、割安感のある新興国市場が見直されてくると思います。
なお、マーク・ファーバーやレイ・ダリオ、マンキューらは、リスク分散のために、金投資を推奨しています。


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[ 2015/02/16 15:21 ] 要人発言 | TB(0) | CM(0)
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