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中国の夢「一帯一路」構想


中国共産党の統治理念である「中国の夢」は、中国が米国に代わって覇権国になると言うものです。
国力が整わないうちは、国際社会で目立つことをせず、じっくりと力を蓄えておくという鄧小平の「韜光養晦」(とうこうようかい)からのレジュームチェンジです。
その中国の夢の具現化が、「一帯一路」構想(新シルクロード構想)(陸と海のシルクロード経済圏)です。
一帯一路とは、中国西部から中央アジアを経て欧州に達する(シルクロード経済帯(一帯)と、中国沿岸部から東南アジア、南アジア、中東・東アフリカを経て欧州に至る(21世紀海上シルクロード(一路)を組合あせた造語です。
一帯はハートランド、一路はリムランドに対応しています。
この、巨大なブロック経済圏である「一帯一路」の発展は、世界の中心がアメリカ大陸から、再びユーラシアにシフトすることを意味すると思います。
一帯一路をファイナンスするのが、シルクロード基金や、BRICS開発銀行、そして、AIIB(アジアインフラ投資銀行)です。
もちろん、一帯一路の沿線国は、AIIBの創設メンバー国をほぼ網羅しています。
日本がAIIBに加入しないことは、融資ウンウンといった目先の小さい問題ではなく、このブロック経済圏からはじき出されることを意味します。
その「一帯一路」構想ですが、画餅ではなく、現実に粛々と進んでいるようです。
総額460億ドル(約5兆5000億円)に上る対パキスタン・インフラ開発プロジェクトである「中国・パキスタン経済回廊」計画が正式に発表されました。
同計画は、アジアを横断し欧州に至る新たな貿易・輸送ルートを開拓し、アジア地域の超大国として米国に対抗するという中国の壮大な構想の中核となるようです。
習主席、パキスタンで「一帯一路」の旗艦事業発表へ
プロジェクトの要になるのは、パキスタンのグワダル港の開発です。
グワダル港は、「一帯一路」構想の陸と海のルートをつなげるハブになる要所です。
地政学にみても、中国にとって、アメリカの同盟国が包囲する東&南シナ海以外で、海上への出口(シーレーン)を確保する意味で戦略的に重要な場所です。中国にとって、安全保障上最大の脅威は米軍による海上封鎖です。
同プロジェクトは、香港から東南アジア、インドを経由して、ポートスーダンまで延びる海上交通路戦略である「真珠の首飾り戦略」を迂回するものといえます。
「真珠の首飾り戦略」は関係国が多く、米国の圧力もあるので、困難なものですが、アフガニスタン経由のコースが確保できれば、その重要性はやや低下すると思います。
そうなれば中国の周辺諸国との国境問題も多少は緩和されます。


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[ 2015/04/22 00:57 ] その他 | TB(0) | CM(0)
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