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ゴールドマンサックスがアメリカの潜在成長率を下方修正


日本では、強いアメリカ神話がまだまだ健在です。
若いころ、アメリカ文化に洗脳された世代はそうです。
子供の頃からハリウッド映画やアメリカのホームドラマをみて育ち、青年期に留学経験があり、壮年期に外資に務めた30代から60代、とくに50代あたりの世代にその傾向が顕著だと思われます。

日本の大半が金融関係者も強いアメリカ経済を信じています。
リーマン・ショック後、アメリカの平均的な実質GDP成長率は緩やかに鈍化しています。しかし楽観的な彼らは、米国の停滞は一時的であり、成長はそのうち加速するといい続けています。
しかし、その加速は何年たっても始まる気配がありません。
彼らは、労働生産性の低下、労働人口のピークアウト(潜在労働力の低下)といった構造的な要因を無視して、情緒的な直感で、腐ってもアメリカという固いバイアスを持っています。彼らの大半は、イデオロギー的に右よりの人が多く、そのため、論理的ではなく、統計的データを軽視した直感論(システム1)に走りがちです。
ネットでも、アメリカ経済の一人勝ちとか、絶好調のアメリカ経済とか、シェール革命とか連呼していた人やそれを当然の前提として、自分の主張をしている人の発言はたいてい論理的な説得力がありません。
かれらは、ユダヤ資本傘下にあるCNNやロイターなどの大本営発表を信じています。
かれらの付和雷同的な市場予想やコンセンサスにもっとも影響を与えているのはFRBですが、それとならんで強力な影響力を持つのはゴールドマン・サックスでしょう。FRBと中のひとは基本同じです。
その、強いアメリカ経済を喧伝しつづけきたゴールドマン・サックスが、アメリカの潜在成長率を下方修正してきました。2.25%から1.75%に大幅下方修正です。1.75%という見積もりは、JPモルガンと同じです。
FRBは潜在成長率の低下を認めていませんから、中の人でも意見の対立がここにきてでてきているようです。
In Shocking Move, Goldman Slashes America's Long-Run "Potential GDP" From 2.25% To 1.75%
日本の強いアメリカを信じる脳筋ブル投資家やエコノミストは、教祖であるGSにハシゴを外されつつあるようです。
アメリカの高い労働生産性は、金融やITといった虚業で嵩上げされてきました。
そういった産業は、資本集約型でも、労働集約型でもないため、中産階級の仕事を奪います。没落した中間層は貧困層に移動します。労働生産性の低い仕事でも需要の高い仕事に従事して、労働市場は形式的には回復していきます。しかし、それは全体の成長にはつながりません。
また、ITサービス業は、知的所有権のコピーが容易で、かつ、他国からの輸入が可能なものです。
結局、高すぎるアメリカの労働生産性とそれに見合った賃金は、中国などの新興国のひくすぎる労働生産性や賃金と平均化していくことになり、低下していくと思います。
その逆の動きで、中国などでは、逆に中間層が増えて、賃金が上昇して、個人消費が増えていくことになります。
この収斂はいずれとまりますが、まだまだ乖離が大きいので、初動段階です。
この流れは、不可避的なもので構造的なものです。
アメリカの新規性、イノベーション、ベンチャーなどは過大評価されています。それでアメリカ全体の成長率を上昇させることはできないでしょう。
そして、これから、時代を大きく革新させるようなイノベーションや新産業はアメリカではなく、中国やインドから生まれる可能性が高いでしょう。
人口数からみて、アメリカにいる1000人に1人の天才は、中国やインドでは10倍近く産まれていることになります。
中国やインドでは教育環境が整いつつあり、優秀な人材を抽出する組織が機能し始めています。
儒教の国である中国は昔から科挙制度もあって、優れた人材を適正配分する伝統もあります。
そうなれば、アメリカの技術的優位、アカデミック市場の優位も今後は続かないと思われます。
コラム:米金利低下の裏に「潜在成長率低下」説、ドル上値を圧迫
日本の「バブル」がはじけるとき

「BLOOD LINE」浜田省吾


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[ 2015/05/29 13:02 ] おすすめ | TB(0) | CM(0)
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