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第1四半期米GDP改定値


米国の第1四半期GDPの改定値は、速報値の+0.2%から、前期比年率-0.8%へ下方修正されるというのが市場予想でした。
結果は、前期比年率-0.7%でした。
もっとも内容はよくなく、実質消費者支出は速報値の+1.9%から1.8%に下方修正されて、市場予想の+2.0%を下回っています。
また、企業収益も、昨年の第4四半期の-1.6%からさらに悪化して、第1四半期は-8.7%まで落ち込んでいます。
国内個人消費の構造的停滞、ドル高や原油安、世界不況の影響も大きいでしょうが、アメリカ企業が国際競争力を失っていることが顕著になってきたように思えます。
アメリカの株価のバブルはもはや行き過ぎで正当化できないでしょう。
あいかわらず、悪天候や港湾スト、季節調整要因による一時的な落ち込みと強弁したり、中国の失速など外部的要因に転嫁したりしている連中もいますが、説得力にかけます。昨年の第1四半期も同じことをいっていましたから、もはや異例の寒波の一時的停滞ではなく、恒常的な冬季の停滞の可能性が高いとみるべきでしょう。
天候もその国の経済力の要素の一つです。
また、西海岸の港湾労働者のストは、格差拡大のアメリカの持病から生じたものです。今後、また発生する可能性は否定できず、一時的なものとはいえません。
こういった要因はたとえ一時的なものであっても瑣末な問題です。やはり、構造的要因を無視できないでしょう。
第二四半期においても、平均への回帰の反動の回復も弱く、通年ではGDP成長率は昨年の+2.2%よりもさらに鈍化することが予想されます。ここ最近の住宅指標の回復も、利上げが年内にあるということを前提にした駆け込み需要にすぎず一時的な反発にすぎないと思います。
中国などの新興国と異なり、米国では、住宅価格の上昇に賃金の上昇が追いついていませんので、住宅市場はバブル化しています。そのうち、再び、バブルがはじけるでしょう。
PCEコアデフレーターも速報値+0.9%から+0.8%(市場予想は+0.9%)に下方修正されています。
景気が悪化してインフレ率が低下しているなかで利上げを強行したいFRBはジレンマに晒されています。


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[ 2015/05/29 21:36 ] 経済指標 | TB(0) | CM(0)
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