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逆噴射の黒田バズーカ


日銀 黒田総裁「趣旨が曲解されて伝わった」と弁明
口先介入か、あるいは市場のリアクション確認のリトマス紙か、最近、要人の発言が市場を賑わしています。
ラガルドIMF専務理事は、FOMCは初回利上げを2016年前半まで先送りするべきだと発言しました。これによって、ドルは売られ米国債が買われました。ただし、その効果は一時的で、すぐに米国債は売られました。
この発言自体は、特別な意図はないと思います。ラガルドは、IMFのスポークスマンみたいなものです。彼女の発言は、今現在のIMFの公式見解をなぞっただけです。
また、イエレンが、株式相場のバリエーションが高すぎると発言して、株式相場が崩れたこともありました。
素直で本音がポロっとでるのか、市場への影響とかそういうのを深く考えるだけの頭の回転がないのか、イエレンは、ぶっちゃけ発言が多いと思います。
市場はいろいろ深読みしますが、彼女はあまり計算して発言はしていないように思えます。
一方、オバマのドル高牽制発言は、世俗的な意味の確信犯だと思われます。
アメリカの大統領や財務長官は、原則、どんなときでも、「強いドルはアメリカの国益」と発言しなくてはなりません。ドル=アメリカ=支配者のユダヤ資本家の特権です。
オバマの、この発言はあとで、火消しに追われましたが、それは想定済みで計画通りの発言だと思います。
大統領は、建前上、そういう発言をできないのですが、ウォール街(資本家)よりもメインストリート(労働者)側に近いオバマにとって、ドル高による、企業の収益悪化はやはり放置できなかったのでしょう。
これは遠まわしのドル高牽制の口先介入だと思います。

今回の黒田総裁の発言も、イエレン型ではなく、オバマ型だと思います。
黒田総裁は、頭のいい人です。建前上は、日銀は為替に口を挟めないことになっています。「趣旨が曲解されて伝わった」と後から弁明していますが、それも計算の上での発言だと思います。
黒田総裁がQQEで一番恐れているのは、円暴落の通貨危機です。
アベノミクスの生命線は、円安です。自国通貨安は数十年かけた積み上げたストックを喪失することを意味しますが、短期的で即効性ある景気対策になるので、どの国の政府もその魔力(選挙対策の民意)にひかれて通貨戦争に参戦します。
しかし、その効果は1回ぽっきりです。その効果を維持するためには、円安がこの先も続く必要があります。少なくとも、来年の夏の選挙まで円安が続く必要があります。
安倍政権&黒田総裁にとって、このまま、ゆるやかに円安が進むことが、ベストシナリオですが、コントロールが効かなくなって円が暴落するリスクがあります。
そうなれば、黒田総裁は、日本の歴史に汚名を残すことになります。
今回の黒田総裁の発言は、間接的な口先介入であるだけでなく、黒田総裁の自己保身の予防線の発言の要素も強いと思います。
結果は、早すぎる円安牽制の口先介入が成功しました。
もちろん、円安牽制に成功した場合、怖いのは日本株の暴落です。黒田総裁は、円安牽制の発言をする前に、株はバブルではないという発言をして予防線をはっていますが、こっちのほうには市場は反応薄だったようです。
黒田総裁のアナウンスメントによる市場コントロール能力は、とりあえず、為替市場に関しては、まだまだ健在であることが今回確認されました。
しかし、今回の円の買い戻しが短期で終わり、再び、円安が急ピッチで進んで発言前の125円台をこえてくると、黒田総裁の発言の信用力が低下することになります。
そうなると、日銀は、口先介入による為替市場のコントロール能力を大きく下げることになります。


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[ 2015/06/10 23:15 ] 要人発言 | TB(0) | CM(0)
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